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JJJが考える、ラップの上達法は? 大事な「位置」を語る

JJJが考える、ラップの上達法は? 大事な「位置」を語る

ラッパー、トラックメイカー、プロデューサーのJJJが、音楽との出会いやラップをするきっかけ、最新アルバム『MAKTUB』について語った。

JJJが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談議を繰り広げる番組だ。オンエアは7月28日(金)。

この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。JJJはチーズとハチミツを持参し、ビールとともに楽しんだ。

親が80'sのコンピをたくさん持っていたので…

JJJは神奈川県川崎市出身。2013年にfebb as Young Mason、KID FRESINOと共に結成したFla$hBackSでデビュー。2014年にはソロファーストアルバム『Yacht Club』をリリースした。

クリス:デビューされて10年くらいですから、ラッパーの中では重鎮って感じですか?

JJJ:全然そんなことないです(笑)。この前、新しい作品を出したりはしたんですけど、あまり作品も出してないですし。

クリス:最初に買った音源って何ですか? CDでした?

JJJ:CDでした。アニメ『キン肉マンII世』のオープニングテーマ『HUSTLE MUSCLE』でした。

クリス:小学生くらいですか。

JJJ:小学生くらいだったと思います。

クリス:そこから音楽にハマった感じですか。

JJJ:いや、そこで音楽に入ったわけではないんですけど。音楽にハマったのは、自分の親がビートルズや80'sのコンピをたくさん持っていたので、それを聴きまくって、当時の有名な曲を聴いてハマりました。

クリス:最初はどんな曲にハマりました?

JJJ:a-haの『Take On Me』ですね。

a-ha - Take On Me (Official Video) [Remastered in 4K]

JJJ:俺は世代じゃなくてリアルタイムでは聴いてないんですけど、そのコンピに入ってたやつで。

クリス:両親のコレクションを聴いていたと。それは今の自分に影響してると思います?

JJJ:めちゃくちゃ影響してると思います。80'sのサウンドってすごくギラギラしてるじゃないですか。鳴りというかハイというか、そこがすごく高いというか輝いてる感じがして、それが自分の今のサウンドにもあるんじゃないかなって思います。

クリス:なるほど。歌とかは歌わないんですか?

JJJ:たまにしか歌ったことがないです。ラップしかできない感じですね。

【関連記事】KID FRESINO、ソウルミュージックを聴きあさった高校時代に出会った一曲は?

ラップがうまくなる方法は?

JJJがラップにハマったきっかけはRIP SLYMEやDragon Ashとの出会いだという。

JJJ:みんな聴いてたし、自分も大好きだったので。

クリス:じゃあ、最初はRIP SLYMEのコピーとか?

JJJ:そうですね。あんまりハードコアな感じではなく、ゆるい感じのラップをやってました。渋谷の小さい箱とかに呼んでもらって。

クリス:ラッパーってどうやって上がっていくの?

JJJ:当時は、よくないイベントだったんですけど(笑)、お客さんを呼んだら呼んだ分、いい順番でいい時間にライブをやらせてあげるよ、みたいな。

クリス:お客さんを連れてこいっていう。

JJJ:地元から自分の友だちを誘ってきて。その箱はすぐになくなっちゃって、そのシステムが普通だと思ってたんですけど、外に出たら全然そんなことなくて、カッコよかったら上がれるって感じですね。

クリス:ラップはどうやってうまくなったんですか。

JJJ:やり続けることしかないと思うんです、うまくなるには。いいものを聴いて、それを吸収して自分でやって。

クリス:コツってあります?

JJJ:息ですね。ブレスする位置だと思います。自分は合間の息の吸い方だと思ってて、うまい人って息の吸い方が上手で、そこでオリジナルが出るかだと思っています。

現在、2歳の息子がいるJJJ。子どもの誕生によって歌詞を書く内容などに変化があったと口にする。

JJJ:息子に向けて書いてることとかが多くなりましたね。リリックとか。

クリス:トラックは変わらないですか。

JJJ:ビートはそんなに……逆にハードになってるかもしれないですね。

クリス:リリックはお父さんが子どもに向けてっていう。

JJJ:何年後かに彼が意味をわかるようになって聴いて、よくなればいいかな。

クリス:なるほど。2歳だったらこれから言葉とかいろいろ話し始める頃だから。

JJJ:保育園とか行って。

クリス:じゃあ今は幸せなんじゃないですか。

JJJ:幸せなんですけど、ここで言っていいのかわからないですけど、離婚しまして。たまに息子には会ってるんで、ピースな感じです。

クリス:離婚をテーマに曲を作ったんですよね。

JJJ:最新アルバム(『MAKTUB』)に入ってる『Jiga』っていう曲で。1人になったときに逆に思ったこととかを歌っていますね。

起こったことを素直に認めてそれを音楽にした

番組ではJJJに向けたリスナーからのメッセージを紹介した。

リスナー:生きる上で大切にしてる考えなどありますか?

JJJ:そんなに偉いこととか言えないし、そんなにカッコいいこととかないんですけど、嫌なことがあったら自分は走るんですよね、とにかくずっと。

クリス:走ると嫌なことが浄化されるんですか。

JJJ:とりあえず汗をめっちゃかきたい。それをすると次の日にどうでもよくなることもあって。悔しかったり、落ちたり、悩んだりしてるときは絶対に走りますね。

クリス:いつから走り始めたんですか。

JJJ:実家にいるときから走ってたので。俺、続いてることが音楽と走ることだけなんですよ、人生で。

クリス:走ってるときは何を考えてます?

JJJ:悔しかったこととか考えてはいるんですけど、音楽も聴くので音楽のこととかも考えます。でもそんなに深くは考えてないですね。シンプルに景色とか見てますね。

クリス:ランナーズハイとかあります?

JJJ:あります。10キロくらいまでいったときはなってますね。

そんなJJJは6月に6枚目となるサードアルバム『MAKTUB』をリリースした。

クリス:『MAKTUB』はアラビア語から来てるそうですね。

JJJ:好きな小説『アルケミスト 夢を旅した少年』(パウロ・コエーニョ著/KADOKAWA)の中で出てきた言葉で、それまで全然知らなかったんですけど。

クリス:すでに運命というか、メッセージはできあがってるぜって、そういうニュアンスなわけですね。運命に俺は従うんだってことですか。

JJJ:そうですね。起こったことを素直に受け止めてそれを音楽にしたっていう感じです。

JJJの最新情報は、スペースシャワーミュージックの公式サイトまで。

JJJは8月4日(金)23時からのオンエアでも、引き続きゲストに登場する。

番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。

・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。

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2023年8月4日28時59分まで

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番組情報
SAPPORO BEER OTOAJITO
毎週金曜
23:00-23:30