J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。“すごい”音楽をつくるクリエイターが“WOW”と思ういい音楽とは? 毎月1人のクリエイターがマンスリープレゼンターとして登場し、ゲストとトークを繰り広げる。
5月のマンスリープレゼンターは、シンガーソングライター・さかいゆう。5月22日(金)のオンエアでは、ラッパーで音楽プロデューサーのKREVAがゲストに登場し、ふたりで音楽談義を繰り広げた。
■およそ半年ぶりの再会
さかいプロデュースによる初の野外音楽イベント「さかいゆう 10th Anniversary Special Live “SAKAIのJYU”」が、2019年10月に開催された。KREVAはゲストとして出演。今回は、同ライブ以来の再会となった。
さかい:ということで! 今夜はですね! 私がリスペクトする、緊張もする、この方をお迎えしています。KREVAさんです!
KREVA:あはは(笑)。ビックリした。テンション高めだね(笑)。
さかい:「この人と会うと、このモードにしかならない」っていう人いないですか?
KREVA:ああ、なるほどね。
さかい:バイブスというか、クレさん(KREVA)がいないときには感じないフィーリングみたいな。久々にクレさんの声を聞きました。(対面すると)声の振動もくるわけじゃないですか。「あいかわらず声でけえな」「声が通るな」とか(笑)。
KREVA:あはは(笑)。そうだね~。
■アルバイト中にKREVAから突然の電話
さかいとKREVAが最初に共演したのは、2008年8月に開催された「MTV Unplugged: KREVA」だった。さかいのもとにKREVAから突然連絡が入ったそうで、KREVAは「さかいゆうを世の中の人に知ってもらいたかった」という思いがあった、と当時を振り返る。
さかい:バイトかなんかをしている最中に、急にKREVAさんから連絡があったんですよ。
KREVA:そうだったっけ?
さかい:「もしもしKREVAです」「マジで?」みたいな感じで(笑)。
KREVA:その前にクラブ「Shibuya NUTS」で会ってたのかな?
さかい:ああ、会ってましたね。
KREVA:Mummy-Dと一緒に話していて。
さかい:KREVAさんがブログで僕のアルバムを紹介してくれたんですよね。
KREVA:たぶん、そのときに(さかいのアルバムを)もらったんだよ。それがめちゃくちゃよくて、いろいろな人に紹介しまくった。Dさん(Mummy-D)もあのとき「俺はさかいゆうを売るから」って、酔っぱらって言ってた気がする(笑)。
さかい:あはは(笑)。
KREVA:そういう気持ちにさせるアルバムだったんじゃないかな。
さかい:「自分がユーミン(松任谷由実)と知り合いだったらユーミンに渡すね」って言ってたのを覚えてる。
KREVA:ヒップホップをしている人たちが聴きたいビート感で、ユーミンみたいな透明感。たぶん、そういうことなのかな。
■さかいがKREVAの音楽から感じるもの
さかいはKREVAと交流するうちに「僭越ながら、クレさんが俺のことをちょっと好きになる」と確信していったそうだ。その理由は……。
さかい:これは自信とかじゃなくて、ふたりが思っているハーモニー感や好きなグルーヴ、音とか、全部が一緒じゃなくて、ちょっとかみ合っているところがあって、そこに共鳴し合うのは当然かなと思ったんです。
KREVA:そうだね。すごくわかる。
さかい:そこからさかのぼってKREVAさんのアルバムを聴いたら「KREVAさんはジブリ音楽とかも好きなのかな?」って。
KREVA:もちろん。久石 譲さんのね。
さかい:「KREVAが久石 譲や坂本龍一が好き」ということは知らなかったんです。でも、聞こえてくるフィーリングとか、他のヒップホップと違うなと思ったのは、ビートはヒップホップなんだけど、流れてくる音から、すごく「わびさび」を感じるんです。それが今にもつながっているじゃないですか。それは自分にも通じる。ビートのきいたセンチメンタルな音楽を作っていて。
KREVA:そんな話をしたね。本当にそう。
■KREVAがさかいに言いたかったこととは?
KREVAは再度「MTV Unplugged: KREVA」を振り返り、「ゆうに引っ張ってもらった」と話す。そこでさかいが生み出した、ある音色について触れた。
KREVA:一緒に作った『生まれてきてありがとう(feat. さかいゆう)』のブリッジ部分の終わり方。俺がゆうに「いいコード進行ないかな?」って訊いたら、「えぇ、急に?」って言ってたけど、そのときに弾いてくれたやつをザキさん(柿崎洋一郎/Key.)とかと一緒に、みんなで演奏して。それがそのまま『音色 ~2019 Ver.~』のバンドバージョンとして収録されてる。あれがスタンダードになったからクレジットしたかったし、お礼を言いたかったのよ。
さかい:クレさんの好きなモノのへの直感とスピードは、出会ったことのないものだった。自分も早いほうだけど「もっと早えな」みたいな(笑)。4秒聴いてダメだったらダメだし、別にそれが悪なわけじゃなくて、それが早いなって。
KREVA: DJ的な発想もあるかもしれないよね。たとえば、世界的に有名なDJって、1回針を落としたら、その瞬間でわかるっていうじゃん? その感覚でチョイスしているところもあるから。
さかい:最近の作曲も早いですか?
KREVA:そうだね。あまり作りこまないようにしてる。
さかい:日をまたぐときはありますか?
KREVA:ないね。ダメだったらやめちゃう。またもう1回やり直すことはあまりないかな。
さかい:頭からドーンと作っていく感じですか?
KREVA:思いつくままに。ループを見つけるときもあれば、コード進行のときもあるし、音色一発のときもある。「こういうのをやりたい」とかはないかな。
さかい:十何年前から変わらないですね。
KREVA:変わらないね(笑)。
深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』はJ-WAVEと、MUSIC FUN !のコラボ。『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。放送は24時30分から。
・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ
https://www.youtube.com/c/musicfun_jp
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月29日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『WOW MUSIC』
放送日時:毎週金曜24時30分-25時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/wowmusic/
5月のマンスリープレゼンターは、シンガーソングライター・さかいゆう。5月22日(金)のオンエアでは、ラッパーで音楽プロデューサーのKREVAがゲストに登場し、ふたりで音楽談義を繰り広げた。
■およそ半年ぶりの再会
さかいプロデュースによる初の野外音楽イベント「さかいゆう 10th Anniversary Special Live “SAKAIのJYU”」が、2019年10月に開催された。KREVAはゲストとして出演。今回は、同ライブ以来の再会となった。
さかい:ということで! 今夜はですね! 私がリスペクトする、緊張もする、この方をお迎えしています。KREVAさんです!
KREVA:あはは(笑)。ビックリした。テンション高めだね(笑)。
さかい:「この人と会うと、このモードにしかならない」っていう人いないですか?
KREVA:ああ、なるほどね。
さかい:バイブスというか、クレさん(KREVA)がいないときには感じないフィーリングみたいな。久々にクレさんの声を聞きました。(対面すると)声の振動もくるわけじゃないですか。「あいかわらず声でけえな」「声が通るな」とか(笑)。
KREVA:あはは(笑)。そうだね~。
■アルバイト中にKREVAから突然の電話
さかいとKREVAが最初に共演したのは、2008年8月に開催された「MTV Unplugged: KREVA」だった。さかいのもとにKREVAから突然連絡が入ったそうで、KREVAは「さかいゆうを世の中の人に知ってもらいたかった」という思いがあった、と当時を振り返る。
さかい:バイトかなんかをしている最中に、急にKREVAさんから連絡があったんですよ。
KREVA:そうだったっけ?
さかい:「もしもしKREVAです」「マジで?」みたいな感じで(笑)。
KREVA:その前にクラブ「Shibuya NUTS」で会ってたのかな?
さかい:ああ、会ってましたね。
KREVA:Mummy-Dと一緒に話していて。
さかい:KREVAさんがブログで僕のアルバムを紹介してくれたんですよね。
KREVA:たぶん、そのときに(さかいのアルバムを)もらったんだよ。それがめちゃくちゃよくて、いろいろな人に紹介しまくった。Dさん(Mummy-D)もあのとき「俺はさかいゆうを売るから」って、酔っぱらって言ってた気がする(笑)。
さかい:あはは(笑)。
KREVA:そういう気持ちにさせるアルバムだったんじゃないかな。
さかい:「自分がユーミン(松任谷由実)と知り合いだったらユーミンに渡すね」って言ってたのを覚えてる。
KREVA:ヒップホップをしている人たちが聴きたいビート感で、ユーミンみたいな透明感。たぶん、そういうことなのかな。
■さかいがKREVAの音楽から感じるもの
さかいはKREVAと交流するうちに「僭越ながら、クレさんが俺のことをちょっと好きになる」と確信していったそうだ。その理由は……。
さかい:これは自信とかじゃなくて、ふたりが思っているハーモニー感や好きなグルーヴ、音とか、全部が一緒じゃなくて、ちょっとかみ合っているところがあって、そこに共鳴し合うのは当然かなと思ったんです。
KREVA:そうだね。すごくわかる。
さかい:そこからさかのぼってKREVAさんのアルバムを聴いたら「KREVAさんはジブリ音楽とかも好きなのかな?」って。
KREVA:もちろん。久石 譲さんのね。
さかい:「KREVAが久石 譲や坂本龍一が好き」ということは知らなかったんです。でも、聞こえてくるフィーリングとか、他のヒップホップと違うなと思ったのは、ビートはヒップホップなんだけど、流れてくる音から、すごく「わびさび」を感じるんです。それが今にもつながっているじゃないですか。それは自分にも通じる。ビートのきいたセンチメンタルな音楽を作っていて。
KREVA:そんな話をしたね。本当にそう。
■KREVAがさかいに言いたかったこととは?
KREVAは再度「MTV Unplugged: KREVA」を振り返り、「ゆうに引っ張ってもらった」と話す。そこでさかいが生み出した、ある音色について触れた。
KREVA:一緒に作った『生まれてきてありがとう(feat. さかいゆう)』のブリッジ部分の終わり方。俺がゆうに「いいコード進行ないかな?」って訊いたら、「えぇ、急に?」って言ってたけど、そのときに弾いてくれたやつをザキさん(柿崎洋一郎/Key.)とかと一緒に、みんなで演奏して。それがそのまま『音色 ~2019 Ver.~』のバンドバージョンとして収録されてる。あれがスタンダードになったからクレジットしたかったし、お礼を言いたかったのよ。
さかい:クレさんの好きなモノのへの直感とスピードは、出会ったことのないものだった。自分も早いほうだけど「もっと早えな」みたいな(笑)。4秒聴いてダメだったらダメだし、別にそれが悪なわけじゃなくて、それが早いなって。
KREVA: DJ的な発想もあるかもしれないよね。たとえば、世界的に有名なDJって、1回針を落としたら、その瞬間でわかるっていうじゃん? その感覚でチョイスしているところもあるから。
さかい:最近の作曲も早いですか?
KREVA:そうだね。あまり作りこまないようにしてる。
さかい:日をまたぐときはありますか?
KREVA:ないね。ダメだったらやめちゃう。またもう1回やり直すことはあまりないかな。
さかい:頭からドーンと作っていく感じですか?
KREVA:思いつくままに。ループを見つけるときもあれば、コード進行のときもあるし、音色一発のときもある。「こういうのをやりたい」とかはないかな。
さかい:十何年前から変わらないですね。
KREVA:変わらないね(笑)。
深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』はJ-WAVEと、MUSIC FUN !のコラボ。『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。放送は24時30分から。
・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ
https://www.youtube.com/c/musicfun_jp
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年5月29日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『WOW MUSIC』
放送日時:毎週金曜24時30分-25時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/wowmusic/
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