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戦国時代は何を食べていた? アンジャッシュ・渡部、再現メニューを食べて困惑

戦国時代は何を食べていた? アンジャッシュ・渡部、再現メニューを食べて困惑

J-WAVEで放送中の番組『GOLD RUSH』(ナビゲーター:渡部 建)のワンコーナー「CURIOUSCOPE」。2月14日(金)のオンエアでは、歴史作家・黒澤はゆまさんが、戦国時代の人々の食事を紹介した。


■戦国時代の人々は何を食べていた?

黒澤さんは2月7日(金)に著書『戦国、まずい飯!』(集英社インターナショナル)を発売。黒澤さんが戦国時代の食事情について解説した。

渡部:戦国時代の人は、どんなものを食べていたんですか?
黒澤:豊臣秀吉のような上流階級の方は、鶴や白鳥などの贅沢なものを食べていました。一般人は米と味噌が最も大事な食事であったようですね。
渡部:戦国武将によって食の好みに違いはあったのでしょうか。
黒澤:たとえば、織田信長は名古屋出身なので大豆味噌圏ですよね。なので、濃い味が好きだったようです。京都料理が得意な料理人に作らせた際には、味が薄いという理由で料理人を処刑しようとしたというエピソードがあります。
渡部:めちゃくちゃだな(笑)。グルメだった武将はいたんですか?
黒澤:伊達政宗だと思います。平和になってからだと思いますが、トイレにこもって献立を考えるのが楽しみだったそうです。
渡部:その献立を使用人に作らせたんですか?
黒澤:本人も包丁を握って作ったこともあったそうですよ。
渡部:なかなかそこまでする武将はいないですよね。
黒澤:将軍家が来たときの接待用の献立を考えたり作ったりする武将だったそうです。
渡部:黒澤さんの書籍によると、豊臣秀吉は肉が好きだったそうですが。
黒澤:牛肉が好きだったようです。もともと日本は牛肉に対するタブーが強かったんですが、宣教師の影響で食べたというエピソードが残っています。しかし秀吉は、キリスト教禁止令を出した際に「牛は農耕に役立つのに食べるのはけしからん」と言っていたんです。矛盾していますよね(笑)。


■戦国時代の食事を再現!

スタジオには、戦国時代の料理を再現した食事が登場。渡部が実食し、味のレポートをおこなった。

黒澤:まずは糒(ほしい)です。こちらは米を干したものです。非常食に近く、ふやかして食べたり、そのままポリポリ食べたりします。籠城戦で落城寸前の際にはそのまま食べるしかなかったそうです。
渡部:もう一品ありますね。こちらはなんでしょうか。
黒澤:こちらは芋がら縄です。里芋の茎を干したもので、そちらを味噌で煮しめて、さらに干したものです。こちらをお湯に浸けると、そのまま味噌汁になります。戦国時代のインスタントスープなんですけど、今回は少しカットしたものをご用意しました。
渡部:芋がら縄は茶色いシイタケのような見た目ですね。えっ、全然味がしないよ。あ、ちょっと味噌の味が出てきた。けっこう噛まないと味がわかんないですね。糒は固い! 生米を食べているようです。これはお世辞にもおいしいとは言えないですね。
黒澤:おいしくないですよね。

干し飯 干し飯
芋がら縄 芋がら縄
渡部:こうした食事から学ぶものってなんですか?
黒澤:どんなものでも食べて生き抜いてやるという気合いですね。あと、牛肉や焼酎といった戦国時代に伝来したものは瞬く間に調理法を生み出しているんですね。頭も胃袋も消化がいい人たちだったんだろうなと思いました。
渡部:これらを食べながら戦っていたんですね。

『戦国、まずい飯!』にはほかにも、戦国時代のさまざまな食のエピソードが紹介されている。この機会に手に取ってみてはいかがだろうか。

『GOLD RUSH』のワンコーナー「CURIOUSCOPE」では、毎週ひとつのトピックをピックアップ。その道に精通したゲストを迎え、流行・現象の本質に迫る。放送は16時40分頃から。お楽しみに。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月21日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『GOLD RUSH』
放送日時:毎週金曜 16時30分-20時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/

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