バラエティ番組『BAZOOKA!!!』(BSスカパー!)内で2012年に始まったコーナー「高校生RAP選手権」や、2015年に始まったバラエティ番組『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日)の人気から「MCバトルブーム」が浸透しました。現代の若者たちに支持される「日本のヒップホップ」の魅力とは? ラッパー・Zeebraさんに訊きました。
【7月19日(金)J-WAVE『GOLD RUSH』(ナビゲーター:渡部 建)の「CURIOUSCOPE」】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190719164041
■MCバトルは力試し! そのあとに...
2018年11月にヒップホップクルー・BAD HOPが、日本のヒップホップアーティスト最年少で日本武道館ワンマンライブを成功させ、ヒップホップ界はさらに盛り上がりをみせています。さっそく、Zeebraさんが現状を解説しました。
Zeebra:バトルは面白いし、全体的に盛り上がっていて、エンタメとしても成立して、僕もいろいろとやらせていただいています。それはヒップホップの広いフィールドのなかの一部であって、基本的には楽曲を作ってリリースしてライブをやってという、他のミュージシャンの方と変わりないような活動が、ほとんどのラッパーのメインです。MCバトルは力試しであったり、自分の名前を売るためのものであると思います。なので、音源で頑張るというところは変わってなくて、そこにどうやって繋げていくかが、ずっとキーだったんですよ。MCバトルが、わかりやすい言葉の戦いという新しいコンテンツとして広がっていくのは、地上波でもやりやすいものになったんだけど、それをどう繋げていくか。BAD HOPは、それをうまくやってくれたと思うんですよ。
ファッションでも、ここ数年間でヒップホップが盛り上がっている背景には、世界でのヒップホップの盛り上がりがすごく大きいとZeebraさん。クラブシーンでも「最近は若い世代がクラブミュージックでヒップホップをピックするようになっている」と言います。そのなかでも、何かトレンドはあるのでしょうか。
Zeebra:ここ10年ぐらいは「Trap」というアメリカのサウスを中心に始まったものが、USの中心になっていて、そういう流れが日本にも来ています。ファッションセンスの高い子たちはそういうのをやりがちですね。かたや、今まであった「BoomBap」という、普通に首を振るようなタイプのヒップホップをやる子もいます。
渡部:若いヒップホップアーティストのバラエティはどうですか?
Zeebra:Trapひとつとっても、シリアスな感じからバカみたいなおちゃらけたパターンまで、すごくいろいろあって、一番健康的で、みんながやりたいことをやってるのがいいですね。
■「SUMMER BOMB 2019」開催
8月17日(土)に新木場 Studio Coastにて行われるイベント「SUMMER BOMB 2019」はZeebraさんがオーガナイズしており、今年で6回目を迎えます。
Zeebra:もともと代々木公園で「B BOY PARK」という入場無料のフェスを、僕らもギャラなしでファンのみなさんに奉仕するつもりでやっていたんです。でも、あそこのステージでターンテーブルが使えなくなったんですよ。それがあって、何か立ち上げなきゃと始めたのが「SUMMER BOMB」です。東京の夏にヒップホップの祭りがないと話にならないなと思って。
渡部:今年は新旧、ベテランから若手まで過去最多の35組が出演しますね。
Zeebra:今年は初出場がけっこう多いかな。今回、Studio Coastのアリーナの外に野外ステージを作ろうとしていて、ダブルステージでやろうということで出演者も倍になりました。
最後に、Zeebraさんはヒップホップの身近な楽しみ方について、次のように語りました。
Zeebra:ヒップホップは誰でも参加できるもので、リスナーやファンとしての参加もあるし、自分でDJ、ダンス、ラップ、絵を描いたり、プレイヤーまで近いので楽しんでもらえたらいいなと思います。「俺はこんな歌詞を思いついたぜ」「こんな韻を思いついたぜ」とやってくれてもいいと思う。「あいつのあの曲が好きだけど、俺ならこういうふうに変える」「こっちのほうがよくね?」とか言い合ってくれたら楽しいなと思います。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『GOLD RUSH』
放送日時:毎週金曜 16時30分-20時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/
【7月19日(金)J-WAVE『GOLD RUSH』(ナビゲーター:渡部 建)の「CURIOUSCOPE」】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190719164041
■MCバトルは力試し! そのあとに...
2018年11月にヒップホップクルー・BAD HOPが、日本のヒップホップアーティスト最年少で日本武道館ワンマンライブを成功させ、ヒップホップ界はさらに盛り上がりをみせています。さっそく、Zeebraさんが現状を解説しました。
Zeebra:バトルは面白いし、全体的に盛り上がっていて、エンタメとしても成立して、僕もいろいろとやらせていただいています。それはヒップホップの広いフィールドのなかの一部であって、基本的には楽曲を作ってリリースしてライブをやってという、他のミュージシャンの方と変わりないような活動が、ほとんどのラッパーのメインです。MCバトルは力試しであったり、自分の名前を売るためのものであると思います。なので、音源で頑張るというところは変わってなくて、そこにどうやって繋げていくかが、ずっとキーだったんですよ。MCバトルが、わかりやすい言葉の戦いという新しいコンテンツとして広がっていくのは、地上波でもやりやすいものになったんだけど、それをどう繋げていくか。BAD HOPは、それをうまくやってくれたと思うんですよ。
ファッションでも、ここ数年間でヒップホップが盛り上がっている背景には、世界でのヒップホップの盛り上がりがすごく大きいとZeebraさん。クラブシーンでも「最近は若い世代がクラブミュージックでヒップホップをピックするようになっている」と言います。そのなかでも、何かトレンドはあるのでしょうか。
Zeebra:ここ10年ぐらいは「Trap」というアメリカのサウスを中心に始まったものが、USの中心になっていて、そういう流れが日本にも来ています。ファッションセンスの高い子たちはそういうのをやりがちですね。かたや、今まであった「BoomBap」という、普通に首を振るようなタイプのヒップホップをやる子もいます。
渡部:若いヒップホップアーティストのバラエティはどうですか?
Zeebra:Trapひとつとっても、シリアスな感じからバカみたいなおちゃらけたパターンまで、すごくいろいろあって、一番健康的で、みんながやりたいことをやってるのがいいですね。
■「SUMMER BOMB 2019」開催
8月17日(土)に新木場 Studio Coastにて行われるイベント「SUMMER BOMB 2019」はZeebraさんがオーガナイズしており、今年で6回目を迎えます。
Zeebra:もともと代々木公園で「B BOY PARK」という入場無料のフェスを、僕らもギャラなしでファンのみなさんに奉仕するつもりでやっていたんです。でも、あそこのステージでターンテーブルが使えなくなったんですよ。それがあって、何か立ち上げなきゃと始めたのが「SUMMER BOMB」です。東京の夏にヒップホップの祭りがないと話にならないなと思って。
渡部:今年は新旧、ベテランから若手まで過去最多の35組が出演しますね。
Zeebra:今年は初出場がけっこう多いかな。今回、Studio Coastのアリーナの外に野外ステージを作ろうとしていて、ダブルステージでやろうということで出演者も倍になりました。
最後に、Zeebraさんはヒップホップの身近な楽しみ方について、次のように語りました。
Zeebra:ヒップホップは誰でも参加できるもので、リスナーやファンとしての参加もあるし、自分でDJ、ダンス、ラップ、絵を描いたり、プレイヤーまで近いので楽しんでもらえたらいいなと思います。「俺はこんな歌詞を思いついたぜ」「こんな韻を思いついたぜ」とやってくれてもいいと思う。「あいつのあの曲が好きだけど、俺ならこういうふうに変える」「こっちのほうがよくね?」とか言い合ってくれたら楽しいなと思います。
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【番組情報】
番組名:『GOLD RUSH』
放送日時:毎週金曜 16時30分-20時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/
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