J-WAVEで放送中の番組『VOLVO CROSSING LOUNGE』(ナビゲーター:アン ミカ)。1月31日(金)のオンエアでは、ゲストに俳優の寺脇康文が登場。芝居にかける思いや岸谷五朗と主宰する劇団ユニット「地球ゴージャス」について語った。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月7日28時59分まで)
■長いキャリアで変化したこと
今回が初対面となったアン ミカと寺脇だが、なごやかに番組はスタートした。1984年の俳優デビューから今年36年目を迎える寺脇に、アン ミカはさっそくこんな質問を投げかける。
アン ミカ:キャリア的には大ベテランの域ですよね。歳を重ねて役者の仕事は変化していますか?
寺脇:もちろん正解も教科書もない仕事なので、どれが良い悪いはないけど、変化はありますね。若いときは台本を読んで「ここはこういうふうに言ってやろう」とか「こんな表情で言ってやろう」とか頭で考えていたところがありました。でも最近はセリフだけ覚えていって、どんな言い方になるかは現場の広さや監督の手法、カメラの位置や相手、その場でセッションしていい演奏ができればいいなというように変わってきました。
アン ミカ:素敵。ジャズっぽい感じですね。
寺脇:「この人がこういう演奏をするんなら、こっちはこう弾いとこうか」とか、「静かになったぞ、いけソロだ!」みたいな(笑)。
アン ミカ:セリフは頭に入っていて、その場の化学反応で楽しんでいるわけですね。
寺脇:だから現場に正解があるような気がしますし、その場にその役としていられたらいいなというふうになってきましたね。
■「こいつとは一生一緒にやっていくな」
寺脇のライフワークとも言える岸谷五朗と主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」は、今年で結成25周年を迎える。寺脇は「(岸谷)五朗ちゃんと銀婚式ということですね」とコメント。
アン ミカ:「地球ゴージャス」はどのように誕生したんですか?
寺脇:三宅裕司座長の劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」で僕と五郎は出会って、その日に「あっ、こいつとは一生一緒にやっていくな」という運命的なものがありましたね。
アン ミカ:ビビビとくるものがあったんですね。「地球ゴージャス」公演のキャスティングも寺脇さんと岸谷さんが進められているんですか?
寺脇:そうですね。五朗ちゃんと会うと世間話から始まるけど芝居の話が主だから「あの人いいよね」「あの人に出てもらいたいよね」っていう話をいつもしています。
これまで「地球ゴージャス」の舞台には、黒谷友香、小泉今日子、石田ひかり、本田美奈子、大地真央、唐沢寿明、中村雅俊、三浦春馬など、豪華な俳優たちが出演している。
アン ミカ:25年の歴史の中で苦労も多かったんじゃないですか?
寺脇:もちろんラクではないですけど、苦しみも含めて楽しいですね。苦しみのない楽しみはないと思っているので。だから一作品一作品を最高傑作にしようという気持ちでやってきました。
寺脇は「苦労というわけではないけど」と前置きしつつ「キョンキョン(小泉今日子)と森 公美子さんと高島礼子ちゃんはけっこう笑い上戸で、本番中に笑っちゃったことがあった」と明かした。
アン ミカ:笑いが止まらないやつですね(笑)。
寺脇:どうしようもないから、俺が出番でもないのに舞台に出て「みんなちょっと落ち着こう」とか言って(笑)。
アン ミカ:あはは(笑)。舞台で本気で笑って止まらないってすごくないですか?
寺脇:なにかがツボにハマったみたいなんです。
アン ミカ:私たちは舞台と言ったら緊張感があるものだと思いますけど。
寺脇:それを飛び越えておかしくなっちゃったんでしょうね。
■観客の五感をどんどん刺激したい
「地球ゴージャス」は3月から、ダイワハウスSpecial 地球ゴージャス二十五周年祝祭公演「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」をスタートさせる。この作品は2009年に初演された「星の大地に降る涙」の再演で、寺脇と岸谷以外のキャストを変更。新田真剣佑、笹本玲奈、松本利夫(EXILE)、湖月わたる、愛加あゆ、森 公美子らが出演する。
アン ミカ:笑い上戸の森 公美子さん、今回は大丈夫でしょうかね(笑)。
寺脇:ちょっと怖いんですよね(笑)。でも、今回は笑っても……。いや、ダメだな(笑)。
アン ミカ:この作品はどんな物語ですか?
寺脇:北海道から少し離れた島に住むタバラ族のもとに、シャチ(新田真剣佑)とトド(岸谷五朗)という男が流れ着くんですけど、2人とも記憶を失って自分が誰だかわからない。そこから始まり、途中で日本人だとわかってくるんですけど、種族の違いの中で起こる軋轢とか相いれないものがあるけど「いや、そうじゃないんだ。みんなひとつになれるんだよ」という「世界は分断しているのではなくて、ひとつの大きな家族を作ればいいんだ」というようなことをテーマにした反戦の色が強い作品ですね。
アン ミカ:なるほど。今の時代の多様性などを反映しているんですね。
寺脇:初演をした10年くらい前より今のほうがテーマ的には合っているかなと思います。とは言っても「地球ゴージャス」なので、ギャグ満載で踊りもアクションも歌もふんだんに入っています。そういう部分も楽しんでいただきつつ、最後は少し考えてもらえたら。
寺脇は「とにかく観ている方の五感をどんどん刺激して、何回鳥肌を立ててもらえるかを考えています」と本番に向けての意気込みを語った。
「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」の東京公演は3月10日(火)~4月13日(月)に千葉・舞浜アンフィシアターで、大阪公演は5月3日(日・祝)~5月14日(木)に大阪・フェスティバルホールで上演。「地球ゴージャス」の二十五周年祝祭公演をぜひ体感してほしい。詳しくは公式サイトから。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月7日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『VOLVO CROSSING LOUNGE』
放送日時:毎週金曜 23時30分-24時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/crossinglounge/
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月7日28時59分まで)
■長いキャリアで変化したこと
今回が初対面となったアン ミカと寺脇だが、なごやかに番組はスタートした。1984年の俳優デビューから今年36年目を迎える寺脇に、アン ミカはさっそくこんな質問を投げかける。
アン ミカ:キャリア的には大ベテランの域ですよね。歳を重ねて役者の仕事は変化していますか?
寺脇:もちろん正解も教科書もない仕事なので、どれが良い悪いはないけど、変化はありますね。若いときは台本を読んで「ここはこういうふうに言ってやろう」とか「こんな表情で言ってやろう」とか頭で考えていたところがありました。でも最近はセリフだけ覚えていって、どんな言い方になるかは現場の広さや監督の手法、カメラの位置や相手、その場でセッションしていい演奏ができればいいなというように変わってきました。
アン ミカ:素敵。ジャズっぽい感じですね。
寺脇:「この人がこういう演奏をするんなら、こっちはこう弾いとこうか」とか、「静かになったぞ、いけソロだ!」みたいな(笑)。
アン ミカ:セリフは頭に入っていて、その場の化学反応で楽しんでいるわけですね。
寺脇:だから現場に正解があるような気がしますし、その場にその役としていられたらいいなというふうになってきましたね。
■「こいつとは一生一緒にやっていくな」
寺脇のライフワークとも言える岸谷五朗と主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」は、今年で結成25周年を迎える。寺脇は「(岸谷)五朗ちゃんと銀婚式ということですね」とコメント。
アン ミカ:「地球ゴージャス」はどのように誕生したんですか?
寺脇:三宅裕司座長の劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」で僕と五郎は出会って、その日に「あっ、こいつとは一生一緒にやっていくな」という運命的なものがありましたね。
アン ミカ:ビビビとくるものがあったんですね。「地球ゴージャス」公演のキャスティングも寺脇さんと岸谷さんが進められているんですか?
寺脇:そうですね。五朗ちゃんと会うと世間話から始まるけど芝居の話が主だから「あの人いいよね」「あの人に出てもらいたいよね」っていう話をいつもしています。
これまで「地球ゴージャス」の舞台には、黒谷友香、小泉今日子、石田ひかり、本田美奈子、大地真央、唐沢寿明、中村雅俊、三浦春馬など、豪華な俳優たちが出演している。
アン ミカ:25年の歴史の中で苦労も多かったんじゃないですか?
寺脇:もちろんラクではないですけど、苦しみも含めて楽しいですね。苦しみのない楽しみはないと思っているので。だから一作品一作品を最高傑作にしようという気持ちでやってきました。
寺脇は「苦労というわけではないけど」と前置きしつつ「キョンキョン(小泉今日子)と森 公美子さんと高島礼子ちゃんはけっこう笑い上戸で、本番中に笑っちゃったことがあった」と明かした。
アン ミカ:笑いが止まらないやつですね(笑)。
寺脇:どうしようもないから、俺が出番でもないのに舞台に出て「みんなちょっと落ち着こう」とか言って(笑)。
アン ミカ:あはは(笑)。舞台で本気で笑って止まらないってすごくないですか?
寺脇:なにかがツボにハマったみたいなんです。
アン ミカ:私たちは舞台と言ったら緊張感があるものだと思いますけど。
寺脇:それを飛び越えておかしくなっちゃったんでしょうね。
■観客の五感をどんどん刺激したい
「地球ゴージャス」は3月から、ダイワハウスSpecial 地球ゴージャス二十五周年祝祭公演「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」をスタートさせる。この作品は2009年に初演された「星の大地に降る涙」の再演で、寺脇と岸谷以外のキャストを変更。新田真剣佑、笹本玲奈、松本利夫(EXILE)、湖月わたる、愛加あゆ、森 公美子らが出演する。
アン ミカ:笑い上戸の森 公美子さん、今回は大丈夫でしょうかね(笑)。
寺脇:ちょっと怖いんですよね(笑)。でも、今回は笑っても……。いや、ダメだな(笑)。
アン ミカ:この作品はどんな物語ですか?
寺脇:北海道から少し離れた島に住むタバラ族のもとに、シャチ(新田真剣佑)とトド(岸谷五朗)という男が流れ着くんですけど、2人とも記憶を失って自分が誰だかわからない。そこから始まり、途中で日本人だとわかってくるんですけど、種族の違いの中で起こる軋轢とか相いれないものがあるけど「いや、そうじゃないんだ。みんなひとつになれるんだよ」という「世界は分断しているのではなくて、ひとつの大きな家族を作ればいいんだ」というようなことをテーマにした反戦の色が強い作品ですね。
アン ミカ:なるほど。今の時代の多様性などを反映しているんですね。
寺脇:初演をした10年くらい前より今のほうがテーマ的には合っているかなと思います。とは言っても「地球ゴージャス」なので、ギャグ満載で踊りもアクションも歌もふんだんに入っています。そういう部分も楽しんでいただきつつ、最後は少し考えてもらえたら。
寺脇は「とにかく観ている方の五感をどんどん刺激して、何回鳥肌を立ててもらえるかを考えています」と本番に向けての意気込みを語った。
「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」の東京公演は3月10日(火)~4月13日(月)に千葉・舞浜アンフィシアターで、大阪公演は5月3日(日・祝)~5月14日(木)に大阪・フェスティバルホールで上演。「地球ゴージャス」の二十五周年祝祭公演をぜひ体感してほしい。詳しくは公式サイトから。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年2月7日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『VOLVO CROSSING LOUNGE』
放送日時:毎週金曜 23時30分-24時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/crossinglounge/
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。