J-WAVEで放送中の番組『JUMP OVER』(ナビゲーター:松居大悟)。10月17日(木)のオンエアでは、前回に引き続き、声優で俳優の小野賢章と、劇団ゴジゲンのメンバーで劇団献身を主宰する奥村徹也が登場。小野が声優と俳優の違いや、過去の苦労話を披露した。
小野賢章、女性のグッとくる「くしゃみ」を再現
■声優と俳優、両方のいいとこ取りができたら
映画やアニメの声優、舞台や映画での俳優活動などマルチに活躍する小野。「ずっとやりたいこと、やれることをやるというスタンスで仕事をしてきて、気づいたらこうなっていた」と振り返り、小野が所属する俳優ユニット「雲水」を続ける理由についても明かす。
小野:おっさんとかおじいちゃんになっても、「雲水」のメンバーみんなが役者でいてほしいなと想いがあり続けていますね。20代前半から一緒にいるメンバーだし、普段そのメンバーとしか関わっていなかったりするので。でも正直、仕事として考えると「雲水」がなくても別にいいんだけど、好きだからやっていますね。
声優と俳優の違いについても語った。
小野:アニメの声優だと、振り向きざまに「あっ」と気付きの息を入れたりするけど、舞台や映像ではその息はなくて振り向くしぐさだけじゃないですか。その違いはありますね。
松居:そういう息を入れるとか声優独特の演技を、舞台でしてしまうことはありますか?
小野:アニメの仕事ばかりやっていると、そういう演技が普通に出てしまうので、それを舞台で直してもらっています。そうやっていいバランスを取りながら両方をやれたらいいなと思っています。
小野は、アニメの声や外国映画の吹き替えは、声だけで感情を表現する必要があるため、「すごく難しい仕事」だと話す。しかし、「その現場で表現を磨く部分は絶対に取っておきたいし、舞台は舞台でいい部分を取り、両方のいいとこ取りができたら......」と想いを語った。
小野:全部(の表現)を三角形に置いて、その中央の僕がいれたらいいなと思います。
■公演後1週間くらいは声が出なかった
「雲水」によるTeam Unsuiの第3回公演『ジャンプ』が11月1日(金)~10日(日)、赤坂RED/THEATERで上演される。この舞台で脚本・演出を担当する奥村は、小野の意外なエピソードを紹介した。
奥村:「雲水」は朝10時から稽古をするんですけど、(小野)賢章さんは起きたてでも一番大きい声を出すんです。そういう頑張っている姿を見ると俳優さんたちとポジティブに向き合えるから、賢章さんは好きですね。
松居:以前、「雲水」の舞台を観たときに、めちゃくちゃ舞台が好きな人たちの芝居だと感じました。
小野:「イケメンがやっている舞台」みたいに思われたくないですからね。
奥村:でも、『カプセル』(Team Unsuiの第2回公演)のとき、賢章さんが声を張り上げすぎて、その後1週間くらい仕事にならなかったんですよね(笑)。
小野:そのときは年末で休みに入ったからラッキーでした。公演後、1週間くらい声が出なかったから、危なかったですね。
■夕飯をポップコーンだけで過ごした
小野は4歳で小役デビュー。小学4年生で劇団四季ミュージカル『ライオン・キング』のオーディションでヤングシンバの役をつかみ、12歳で映画『ハリー・ポッター』シリーズの日本語吹き替えでハリー・ポッター役を務めた。
順風満帆に見える小野の経歴だが、高校卒業後は「本当に苦しかった」と当時を振り返る。
小野:1年中、ハリー・ポッターをやっているわけではないから、本当にヒマでした。
松居:ハリー・ポッターをやっているだけで仕事をもらえたりしないですか?
小野:そんなになかったですね。舞台ばかりやっていたので、アニメの仕事なんてほぼやってないですし。だから、高校を卒業してから、何をやっていいかわからなかった。
仕事もなくお金もない小野は、夕飯をポップコーンだけで過ごした苦しい日々もあったという。
小野:そういう生活が4年間くらい続いて、22歳でアニメ『黒子のバスケ』の主人公の声優をしてから、生活がガラッと変わりましたね。
映画『ハリー・ポッター』シリーズで、小野は大人気映画の主人公ハリー・ポッターを演じたが、プレッシャーは感じなかったという。
小野:当時は小学6年生だったので芝居とかも分からないから、プレッシャーというより、部活をしている感覚に近かったですね。学校が終わってみんなが習い事をしているように、僕はハリー・ポッターの吹き替えをやっていました(笑)。
松居:友だちとかに「ハリー・ポッターやってる」とか言われました?
小野:言われましたね。小学生のときはうれしいですけど、中学生になると僕も反抗期がきて、会ったこともない先輩から「おい、呪文言ってみろよ!」とかよく言われていましたね。でも、僕も多感な時期だから「なんでお前のために言わなきゃいけないんだよ!」って言ってたりしました。周りからは「ポッター」とか言われて「ポッターじゃねえよ!」って(笑)。実際はポッターなんだけど(笑)。
次回10月24日(木)も小野と奥村がゲストに登場。「雲水」によるTeam Unsuiの第3回公演『ジャンプ』について語る。お聴き逃しなく!
J-WAVE『JUMP OVER』は、劇団ゴジゲン主宰の松居大悟が、リスナーとともに局やメディアや業界など、あらゆる境界線を超えていくプロジェクト。時間は木曜26時から。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『JUMP OVER』
放送日時:毎週木曜 26時-26時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jumpover/
小野賢章、女性のグッとくる「くしゃみ」を再現
■声優と俳優、両方のいいとこ取りができたら
映画やアニメの声優、舞台や映画での俳優活動などマルチに活躍する小野。「ずっとやりたいこと、やれることをやるというスタンスで仕事をしてきて、気づいたらこうなっていた」と振り返り、小野が所属する俳優ユニット「雲水」を続ける理由についても明かす。
小野:おっさんとかおじいちゃんになっても、「雲水」のメンバーみんなが役者でいてほしいなと想いがあり続けていますね。20代前半から一緒にいるメンバーだし、普段そのメンバーとしか関わっていなかったりするので。でも正直、仕事として考えると「雲水」がなくても別にいいんだけど、好きだからやっていますね。
声優と俳優の違いについても語った。
小野:アニメの声優だと、振り向きざまに「あっ」と気付きの息を入れたりするけど、舞台や映像ではその息はなくて振り向くしぐさだけじゃないですか。その違いはありますね。
松居:そういう息を入れるとか声優独特の演技を、舞台でしてしまうことはありますか?
小野:アニメの仕事ばかりやっていると、そういう演技が普通に出てしまうので、それを舞台で直してもらっています。そうやっていいバランスを取りながら両方をやれたらいいなと思っています。
小野は、アニメの声や外国映画の吹き替えは、声だけで感情を表現する必要があるため、「すごく難しい仕事」だと話す。しかし、「その現場で表現を磨く部分は絶対に取っておきたいし、舞台は舞台でいい部分を取り、両方のいいとこ取りができたら......」と想いを語った。
小野:全部(の表現)を三角形に置いて、その中央の僕がいれたらいいなと思います。
■公演後1週間くらいは声が出なかった
「雲水」によるTeam Unsuiの第3回公演『ジャンプ』が11月1日(金)~10日(日)、赤坂RED/THEATERで上演される。この舞台で脚本・演出を担当する奥村は、小野の意外なエピソードを紹介した。
奥村:「雲水」は朝10時から稽古をするんですけど、(小野)賢章さんは起きたてでも一番大きい声を出すんです。そういう頑張っている姿を見ると俳優さんたちとポジティブに向き合えるから、賢章さんは好きですね。
松居:以前、「雲水」の舞台を観たときに、めちゃくちゃ舞台が好きな人たちの芝居だと感じました。
小野:「イケメンがやっている舞台」みたいに思われたくないですからね。
奥村:でも、『カプセル』(Team Unsuiの第2回公演)のとき、賢章さんが声を張り上げすぎて、その後1週間くらい仕事にならなかったんですよね(笑)。
小野:そのときは年末で休みに入ったからラッキーでした。公演後、1週間くらい声が出なかったから、危なかったですね。
■夕飯をポップコーンだけで過ごした
小野は4歳で小役デビュー。小学4年生で劇団四季ミュージカル『ライオン・キング』のオーディションでヤングシンバの役をつかみ、12歳で映画『ハリー・ポッター』シリーズの日本語吹き替えでハリー・ポッター役を務めた。
順風満帆に見える小野の経歴だが、高校卒業後は「本当に苦しかった」と当時を振り返る。
小野:1年中、ハリー・ポッターをやっているわけではないから、本当にヒマでした。
松居:ハリー・ポッターをやっているだけで仕事をもらえたりしないですか?
小野:そんなになかったですね。舞台ばかりやっていたので、アニメの仕事なんてほぼやってないですし。だから、高校を卒業してから、何をやっていいかわからなかった。
仕事もなくお金もない小野は、夕飯をポップコーンだけで過ごした苦しい日々もあったという。
小野:そういう生活が4年間くらい続いて、22歳でアニメ『黒子のバスケ』の主人公の声優をしてから、生活がガラッと変わりましたね。
映画『ハリー・ポッター』シリーズで、小野は大人気映画の主人公ハリー・ポッターを演じたが、プレッシャーは感じなかったという。
小野:当時は小学6年生だったので芝居とかも分からないから、プレッシャーというより、部活をしている感覚に近かったですね。学校が終わってみんなが習い事をしているように、僕はハリー・ポッターの吹き替えをやっていました(笑)。
松居:友だちとかに「ハリー・ポッターやってる」とか言われました?
小野:言われましたね。小学生のときはうれしいですけど、中学生になると僕も反抗期がきて、会ったこともない先輩から「おい、呪文言ってみろよ!」とかよく言われていましたね。でも、僕も多感な時期だから「なんでお前のために言わなきゃいけないんだよ!」って言ってたりしました。周りからは「ポッター」とか言われて「ポッターじゃねえよ!」って(笑)。実際はポッターなんだけど(笑)。
次回10月24日(木)も小野と奥村がゲストに登場。「雲水」によるTeam Unsuiの第3回公演『ジャンプ』について語る。お聴き逃しなく!
J-WAVE『JUMP OVER』は、劇団ゴジゲン主宰の松居大悟が、リスナーとともに局やメディアや業界など、あらゆる境界線を超えていくプロジェクト。時間は木曜26時から。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『JUMP OVER』
放送日時:毎週木曜 26時-26時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jumpover/
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。