目上の人が、何度も同じエピソードを話してきて困ることはないだろうか。「またその話か......」と退屈そうな表情をせず、楽しみながら話を聞くテクニックがある。『1秒で気のきいた一言が出るハリウッド流すごい会話術 世界の一流が学ぶ77のルール』の著者で、放送作家・即興力養成講師の渡辺龍太が解説した。
渡辺は、アメリカ留学中にハリウッド流のインプロ(即興力)の授業を受けてスムーズな会話を学んだ。その後、インプロや心理学を学んで日本人向けの即興力研究を続け、放送作家として台本作りや番組出演者への指導を開始。現在は一般向けの公開講座の企業の研修などでもインプロの講師として活躍している。
【8月15日(木)J-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190815105426
■「今日は話を持ってるな」違いを楽しみながら聞く
渡辺によると、聞いたことのあるエピソードを聞くときの人には、我慢しながら聞く人と、いいノリで聞く人の2パターンがあるそうだ。
渡辺:得なのは後者です。しかし、一般の人はなかなかできません。そこで、演劇が参考になります。演劇や歌舞伎は、同じ舞台を何度も演じます。なぜそれができるかというと、役者はいつもフレッシュな気持ちであると同時に、「今日のセリフはどうかな?」などとコンディションを楽しむ余裕があるからです。
そこで、目上の人が何回も聞いたエピソードを話し始めた場合は、次のように考えながら聞くといいそうだ。
渡辺:「今日はずいぶん話を盛ってるな」とか「ここの部分は省いた上でオチに持って行ってるな」とか、「今日は女の子が相手だからかっこいい感じに話してるな」とか「今日は新人が相手だから武勇伝的に話してるな」とか。分析しながら聞いたりすると、フレッシュな気分で聞くことができます。それだけで退屈そうな顔をしなくなるので、偉い人に「おまえはどうしてそんなにやる気がないんだ」とか注意される可能性が大幅に減ります。
また、相手が同じエピソードを話し始めたときに「この話、面白いですよね」などと言って、その話のハードルを上げるという技もあるのだとか。「その話は前にも聞きました」ということを暗に知らせることもできる。
■無理矢理テンションを上げない
渡辺は、「世の中には省エネタイプの人がいるのに、話をする側はそういう人たちを無視していることがある」と言う。高いテンションを強要されると引いてしまう人は少なくないそうだ。
例えば、女性が入りにくいと言われる居酒屋は、ひとりで入ったときに大きな声で「いらっしゃいませ!」「生ビール1丁!」などと言われ、店側の威勢がよすぎてあまり落ち着かないのだとか。同様に1対1で接する際も、相手のテンションが明らかに高いと落ち着かないのだ。
渡辺:相手のテンションよりも少し高いくらいで話すと接しやすいと思います。体育会系のノリの人の前では、大きな声で挨拶をするといいと思いますが、それが全てではありません。円陣を組むような事が得意ではない人もいるため、省エネで生きている人にも気を配ってあげてください。
コーナー後半では、リスナーの悩みに音楽を処方。この日は「"老後2000万円問題"のせいで老後が不安」というリスナーのために、タイトルの意味が「心配ないさ」ということで、Billy Eichner・Seth Rogen・JD McCrary・Donald Gloverが歌う『Hakuna Matata』をセレクトした。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone
渡辺は、アメリカ留学中にハリウッド流のインプロ(即興力)の授業を受けてスムーズな会話を学んだ。その後、インプロや心理学を学んで日本人向けの即興力研究を続け、放送作家として台本作りや番組出演者への指導を開始。現在は一般向けの公開講座の企業の研修などでもインプロの講師として活躍している。
【8月15日(木)J-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190815105426
■「今日は話を持ってるな」違いを楽しみながら聞く
渡辺によると、聞いたことのあるエピソードを聞くときの人には、我慢しながら聞く人と、いいノリで聞く人の2パターンがあるそうだ。
渡辺:得なのは後者です。しかし、一般の人はなかなかできません。そこで、演劇が参考になります。演劇や歌舞伎は、同じ舞台を何度も演じます。なぜそれができるかというと、役者はいつもフレッシュな気持ちであると同時に、「今日のセリフはどうかな?」などとコンディションを楽しむ余裕があるからです。
そこで、目上の人が何回も聞いたエピソードを話し始めた場合は、次のように考えながら聞くといいそうだ。
渡辺:「今日はずいぶん話を盛ってるな」とか「ここの部分は省いた上でオチに持って行ってるな」とか、「今日は女の子が相手だからかっこいい感じに話してるな」とか「今日は新人が相手だから武勇伝的に話してるな」とか。分析しながら聞いたりすると、フレッシュな気分で聞くことができます。それだけで退屈そうな顔をしなくなるので、偉い人に「おまえはどうしてそんなにやる気がないんだ」とか注意される可能性が大幅に減ります。
また、相手が同じエピソードを話し始めたときに「この話、面白いですよね」などと言って、その話のハードルを上げるという技もあるのだとか。「その話は前にも聞きました」ということを暗に知らせることもできる。
■無理矢理テンションを上げない
渡辺は、「世の中には省エネタイプの人がいるのに、話をする側はそういう人たちを無視していることがある」と言う。高いテンションを強要されると引いてしまう人は少なくないそうだ。
例えば、女性が入りにくいと言われる居酒屋は、ひとりで入ったときに大きな声で「いらっしゃいませ!」「生ビール1丁!」などと言われ、店側の威勢がよすぎてあまり落ち着かないのだとか。同様に1対1で接する際も、相手のテンションが明らかに高いと落ち着かないのだ。
渡辺:相手のテンションよりも少し高いくらいで話すと接しやすいと思います。体育会系のノリの人の前では、大きな声で挨拶をするといいと思いますが、それが全てではありません。円陣を組むような事が得意ではない人もいるため、省エネで生きている人にも気を配ってあげてください。
コーナー後半では、リスナーの悩みに音楽を処方。この日は「"老後2000万円問題"のせいで老後が不安」というリスナーのために、タイトルの意味が「心配ないさ」ということで、Billy Eichner・Seth Rogen・JD McCrary・Donald Gloverが歌う『Hakuna Matata』をセレクトした。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。