最近、子どもたちの間で「キッズ脱毛」がブームになっている。なぜ流行っているのか。早いうちから脱毛して成長期の体に問題はないのか。美容外科・美容皮膚科レイクリニック院長の衣原公美子さんが語った。
【7月30日(火)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190730100844
■母親のススメがブームを後押し?
衣原さんは自身も小学生の娘を持ち、「子どもの強い希望があればやってあげてもよい」と考えている。
サッシャ:小学生の脱毛は、昔からすると「考えられない」とビックリしている人もいると思うんですけど、どういう脱毛になるのでしょうか?
衣原:基本的には大人と同じで、レーザーや光といった脱毛方法を使うんですけど、子どもは大人と全然違う反応をすることがあるので、施術者がいくつかポイントを押さえながら慎重に治療していってあげればよいと思います。
サッシャ:場所としてはどこが多いんですか?
衣原:まず小学生はだいたい顔の産毛。それから腕やワキが多いです。
増井:ワキとかまだそんなに完全に生えていないような気もしますけど。
衣原:早いお子さんでは小学校4年生ぐらいから思春期の身体の発達が起きてくるので、ワキの毛がそろってきたりなど出てきます。
サッシャ:子どもたちが先生のところに来るんですか?
衣原:実際にいらっしゃいます。小学校4年生から中学生ぐらいのお子さんを持つお母さんがまず相談に来られることが増えました。お母さまが治療に成功している経験をお持ちなので、それを子どもに当てはめて、脱毛は子どもでもできるんじゃないか、いつ始めたらよいかというのを質問されることが多いです。
母親自身が脱毛経験者で脱毛に関してあまり不安がないため、子どもがコンプレックスになったり悩んだりする前に脱毛してあげたいと思う人が増えているのでは、と分析した。
■治療前後の反応など親が注意すべき部分も
実際にキッズ脱毛をする場合、どういったことに気をつければいいのだろうか。
衣原:痛みが多少あるのと、肌の反応に個人差があっていろいろなので、肌荒れなどしないように親御さんがケアをしてあげる必要はありますが、基本的には大人と同じやり方で(毛が)減っていくので心配はないです。
増井:私も光の脱毛をしましたけど、何も問題はなかったですね。怖いとか痛いとかという印象もないです。
衣原:お子さんは思いのほか日焼けをしているので、光やレーザーなんかも強く当ててしまうとダメージが強く出てしまうことがあります。
サッシャ:黒に反応するということですか?
衣原:そうですね。あまり日焼けが強いと治療できないことがあるので、安全なやり方でおこなっていってあげるとか、治療前後の反応というのは親御さんがちゃんと見て、医師と相談する必要があると思います。
サッシャ:一回で済むものなんですか?
衣原:回数はかかります。方法にもよりますけど、私のところですと、大人だとだいたいレーザー脱毛で1部位が5回から6回ぐらいで完了できます。けれど、お子さんは特に成長期で毛の成長がまだ未熟で完了していないので、毛周期といって毛の生え変わるサイクルが整っていない限りは、何度レーザーをやってもなかなか減らないことはあります。
サッシャ:レーザーで脱毛したときにまだ生えていない部分があるので、そこが生えてきちゃうということですか?
衣原:そうですね。お休みしている毛もあったり、成長している毛もあったりというそのサイクルが、大人に比べるとバラバラだったりするためです。
増井:どのぐらいでなくなるかが読めない感じですね。
衣原:個人差があって、大人のように反応するお子さんもいれば、回数がかかるお子さんもいらっしゃいます。
サッシャ:子どもの場合、料金はどのぐらいですか?
衣原:クリニックによって全然違ってくるとは思うんですが、私のクリニックでは、お子さんは身体が小さいので大人よりは抑えた金額でご案内しています。
■コンプレックスを感じる子どもたちの救済策
衣原さんのクリニックには、母親が「子どもが周りの友達から、毛のことでからかわれるのではないか」と心配して相談に来るケースが多い。
衣原:前もってお母さんが心配されて、なるべく子どもがからかわれる前に脱毛を始めてあげることができないか、とお考えのようです。
サッシャ:なるほど。そういう意味では親の愛情としてということですね。そこで子どもの強い意思があれば、というのは、先生の場合はどうご判断されているんですか?
衣原:実際にからかわれて落ち込んでいる場合や、コンプレックスに思ってしまっているお子さんはいます。そういうお子さんに対しては治療することが救済策になると思います。
サッシャ:それがより精神的な健康につながるということですね。
衣原:毛が生え始めるのが早かったり、濃かったりする子がいます。そのことで、コンプレックスを抱くのがとても早いお子さんも実際にいらっしゃいます。
衣原さんは、親の中に「カジュアルに治療を考えている方も多い」とし、注意点を述べた。
衣原:子どもの肌は大人よりも敏感なので、必ず親御さんが治療前後の肌の状態、トラブルがないか、スキンケアしてあげる必要があるのではないかというのは見ていただきたいと思います。私たち医師はそういうアドバイスができる立場にいるので、もし肌トラブルが出たり、お子さんが治療している過程で心配なことがあったら遠慮なく医師に相談していただければと思います。
最初は、家庭で毛を剃るところから始めてみるのもいいだろう。まずは親子で気軽に話す機会を持ってみては。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
【7月30日(火)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】
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■母親のススメがブームを後押し?
衣原さんは自身も小学生の娘を持ち、「子どもの強い希望があればやってあげてもよい」と考えている。
サッシャ:小学生の脱毛は、昔からすると「考えられない」とビックリしている人もいると思うんですけど、どういう脱毛になるのでしょうか?
衣原:基本的には大人と同じで、レーザーや光といった脱毛方法を使うんですけど、子どもは大人と全然違う反応をすることがあるので、施術者がいくつかポイントを押さえながら慎重に治療していってあげればよいと思います。
サッシャ:場所としてはどこが多いんですか?
衣原:まず小学生はだいたい顔の産毛。それから腕やワキが多いです。
増井:ワキとかまだそんなに完全に生えていないような気もしますけど。
衣原:早いお子さんでは小学校4年生ぐらいから思春期の身体の発達が起きてくるので、ワキの毛がそろってきたりなど出てきます。
サッシャ:子どもたちが先生のところに来るんですか?
衣原:実際にいらっしゃいます。小学校4年生から中学生ぐらいのお子さんを持つお母さんがまず相談に来られることが増えました。お母さまが治療に成功している経験をお持ちなので、それを子どもに当てはめて、脱毛は子どもでもできるんじゃないか、いつ始めたらよいかというのを質問されることが多いです。
母親自身が脱毛経験者で脱毛に関してあまり不安がないため、子どもがコンプレックスになったり悩んだりする前に脱毛してあげたいと思う人が増えているのでは、と分析した。
■治療前後の反応など親が注意すべき部分も
実際にキッズ脱毛をする場合、どういったことに気をつければいいのだろうか。
衣原:痛みが多少あるのと、肌の反応に個人差があっていろいろなので、肌荒れなどしないように親御さんがケアをしてあげる必要はありますが、基本的には大人と同じやり方で(毛が)減っていくので心配はないです。
増井:私も光の脱毛をしましたけど、何も問題はなかったですね。怖いとか痛いとかという印象もないです。
衣原:お子さんは思いのほか日焼けをしているので、光やレーザーなんかも強く当ててしまうとダメージが強く出てしまうことがあります。
サッシャ:黒に反応するということですか?
衣原:そうですね。あまり日焼けが強いと治療できないことがあるので、安全なやり方でおこなっていってあげるとか、治療前後の反応というのは親御さんがちゃんと見て、医師と相談する必要があると思います。
サッシャ:一回で済むものなんですか?
衣原:回数はかかります。方法にもよりますけど、私のところですと、大人だとだいたいレーザー脱毛で1部位が5回から6回ぐらいで完了できます。けれど、お子さんは特に成長期で毛の成長がまだ未熟で完了していないので、毛周期といって毛の生え変わるサイクルが整っていない限りは、何度レーザーをやってもなかなか減らないことはあります。
サッシャ:レーザーで脱毛したときにまだ生えていない部分があるので、そこが生えてきちゃうということですか?
衣原:そうですね。お休みしている毛もあったり、成長している毛もあったりというそのサイクルが、大人に比べるとバラバラだったりするためです。
増井:どのぐらいでなくなるかが読めない感じですね。
衣原:個人差があって、大人のように反応するお子さんもいれば、回数がかかるお子さんもいらっしゃいます。
サッシャ:子どもの場合、料金はどのぐらいですか?
衣原:クリニックによって全然違ってくるとは思うんですが、私のクリニックでは、お子さんは身体が小さいので大人よりは抑えた金額でご案内しています。
■コンプレックスを感じる子どもたちの救済策
衣原さんのクリニックには、母親が「子どもが周りの友達から、毛のことでからかわれるのではないか」と心配して相談に来るケースが多い。
衣原:前もってお母さんが心配されて、なるべく子どもがからかわれる前に脱毛を始めてあげることができないか、とお考えのようです。
サッシャ:なるほど。そういう意味では親の愛情としてということですね。そこで子どもの強い意思があれば、というのは、先生の場合はどうご判断されているんですか?
衣原:実際にからかわれて落ち込んでいる場合や、コンプレックスに思ってしまっているお子さんはいます。そういうお子さんに対しては治療することが救済策になると思います。
サッシャ:それがより精神的な健康につながるということですね。
衣原:毛が生え始めるのが早かったり、濃かったりする子がいます。そのことで、コンプレックスを抱くのがとても早いお子さんも実際にいらっしゃいます。
衣原さんは、親の中に「カジュアルに治療を考えている方も多い」とし、注意点を述べた。
衣原:子どもの肌は大人よりも敏感なので、必ず親御さんが治療前後の肌の状態、トラブルがないか、スキンケアしてあげる必要があるのではないかというのは見ていただきたいと思います。私たち医師はそういうアドバイスができる立場にいるので、もし肌トラブルが出たり、お子さんが治療している過程で心配なことがあったら遠慮なく医師に相談していただければと思います。
最初は、家庭で毛を剃るところから始めてみるのもいいだろう。まずは親子で気軽に話す機会を持ってみては。
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番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
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