J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。「SONAR'S ROOM」のコーナーでは、月曜から木曜まで日替わりのアーティストが、今の自分たちの音楽に影響を与えたカルチャーについて語ります。7月29日(月)のオンエアでは、月曜担当のNulbarich・JQが登場。「フロウがたまらない曲」をお届けしました。
■フロウはラップのイメージが強い
「フロウとは歌い方、歌いまわしのこと」とJQ。「僕の中ではフロウはラップのイメージが強い」と話します。
JQ:もともと僕はドラマーだったりしたので、メロディーというよりは、どこにリズムを置くのかとか、どのくらいレイドバックしているとか、発音のタイミングとか......自分の曲はさておき、人の曲を聴くときはそういうところにフォーカスしています。「フロウがたまらない曲」をあげていたらきりがないけど、代表的な曲とフロウを聴けば一発でこの人ってわかることが僕にとって一番大事なところなのかなと思います。
・Jay-Z 『D.O.A.(Death of Autotune)』
JQ:この曲はオートチューン(音楽補正用ソフトウェア)を使いまくっているラッパーたちとオートチューン音楽に渾身のディスを込めて、サビでわざとすごく下手に歌った、最強にカッコいい曲です。これを聴いたときはぶっ飛びました。Jay-Zは特徴的なラップスタイルで、彼はリリックを書かないんですよね。リリックを暗記してそのままボーカルブースに入って、リリックを見ずにラップをするというとんでもない人です。
Jay-Zのフロウも魅力的だとJQは続けます。
JQ:Jay-Zは90年代初期からだんだん新しくなるにつれて、フロウがネチっこくなってくるんです。全体的にすごくレイドバックしていて、ドラムをやっていた僕からすると、タイミングがずっとずれているように聴こえるんです。Jay-Zのトラックがネチっこく巻き込んでいく感じで、このフロウはJay-Zしかできないんじゃないかと思っています。
・Snoop Dogg feat. Pharrell『Drop It Like It's Hot』
JQ:Snoop Doggはフロウがどういうスタイルとかではなくて、スーパー・Snoop・オリジナル・Doggですね(笑)。Snoopの声とかフロウは、ちょっとまったりしている感じのスタイルですよね。たまらなく好きです。この曲がクラブでかかったらみんなめっちゃ踊っていたイメージがあります。
・Erykah Badu『On & On』
JQ:いわゆるシンガーという感じではないんですけど、リズミカルにメロディーをのせていく感じですね。ちょっと跳ねる感じも神がかっています。メロディーがすごく動くわけじゃないけど特徴的なリズムで、僕がシンガーになったときにすごく憧れたフロウのひとつです。
・Donnie Trumpet & the Social Experiment『Sunday Candy』
JQ:この曲のボーカルはChance the Rapper。オバマ前大統領の前で披露するバージョンが某動画サイトにあがっているんですけど、そこでChance the Rapperが座りながらゴスペルのシンガーと一緒にこの曲を歌っている映像がすごくカッコいいので、それもぜひチェックしてほしいですね。
この曲のフロウについてJQは、こう解説します。
JQ:フロウだけだとただのリズムになってしまうけど、そこにどんなリリックがのって、どんなフロウが重なると説得力が増すのか、みたいなところもすごく重要だと思います。韻の踏み方だったり。Chance the Rapperは教会育ちなんだけど、そういうところで使うワードのセンスがあるラッパーで、この曲はフロウとリリックの全てが整った曲だと思いました。
最後にJQは「フロウにフォーカスを当てたけど、言葉とフロウがどう噛み合うかが大事だと思う」と語りました。今回紹介した4曲、ぜひチェックしてみてください!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
■フロウはラップのイメージが強い
「フロウとは歌い方、歌いまわしのこと」とJQ。「僕の中ではフロウはラップのイメージが強い」と話します。
JQ:もともと僕はドラマーだったりしたので、メロディーというよりは、どこにリズムを置くのかとか、どのくらいレイドバックしているとか、発音のタイミングとか......自分の曲はさておき、人の曲を聴くときはそういうところにフォーカスしています。「フロウがたまらない曲」をあげていたらきりがないけど、代表的な曲とフロウを聴けば一発でこの人ってわかることが僕にとって一番大事なところなのかなと思います。
・Jay-Z 『D.O.A.(Death of Autotune)』
JQ:この曲はオートチューン(音楽補正用ソフトウェア)を使いまくっているラッパーたちとオートチューン音楽に渾身のディスを込めて、サビでわざとすごく下手に歌った、最強にカッコいい曲です。これを聴いたときはぶっ飛びました。Jay-Zは特徴的なラップスタイルで、彼はリリックを書かないんですよね。リリックを暗記してそのままボーカルブースに入って、リリックを見ずにラップをするというとんでもない人です。
Jay-Zのフロウも魅力的だとJQは続けます。
JQ:Jay-Zは90年代初期からだんだん新しくなるにつれて、フロウがネチっこくなってくるんです。全体的にすごくレイドバックしていて、ドラムをやっていた僕からすると、タイミングがずっとずれているように聴こえるんです。Jay-Zのトラックがネチっこく巻き込んでいく感じで、このフロウはJay-Zしかできないんじゃないかと思っています。
・Snoop Dogg feat. Pharrell『Drop It Like It's Hot』
JQ:Snoop Doggはフロウがどういうスタイルとかではなくて、スーパー・Snoop・オリジナル・Doggですね(笑)。Snoopの声とかフロウは、ちょっとまったりしている感じのスタイルですよね。たまらなく好きです。この曲がクラブでかかったらみんなめっちゃ踊っていたイメージがあります。
・Erykah Badu『On & On』
JQ:いわゆるシンガーという感じではないんですけど、リズミカルにメロディーをのせていく感じですね。ちょっと跳ねる感じも神がかっています。メロディーがすごく動くわけじゃないけど特徴的なリズムで、僕がシンガーになったときにすごく憧れたフロウのひとつです。
・Donnie Trumpet & the Social Experiment『Sunday Candy』
JQ:この曲のボーカルはChance the Rapper。オバマ前大統領の前で披露するバージョンが某動画サイトにあがっているんですけど、そこでChance the Rapperが座りながらゴスペルのシンガーと一緒にこの曲を歌っている映像がすごくカッコいいので、それもぜひチェックしてほしいですね。
この曲のフロウについてJQは、こう解説します。
JQ:フロウだけだとただのリズムになってしまうけど、そこにどんなリリックがのって、どんなフロウが重なると説得力が増すのか、みたいなところもすごく重要だと思います。韻の踏み方だったり。Chance the Rapperは教会育ちなんだけど、そういうところで使うワードのセンスがあるラッパーで、この曲はフロウとリリックの全てが整った曲だと思いました。
最後にJQは「フロウにフォーカスを当てたけど、言葉とフロウがどう噛み合うかが大事だと思う」と語りました。今回紹介した4曲、ぜひチェックしてみてください!
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