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音楽好きを「向こう側」に連れていく、ループ感がたまらない曲は─Nulbarich・JQ×Kroi・内田怜央が語り合う

音楽好きを「向こう側」に連れていく、ループ感がたまらない曲は─Nulbarich・JQ×Kroi・内田怜央が語り合う

NulbarichのJQとKroiの内田怜央が、ドライブをしながらお気に入りの曲をセレクトした。

2人が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『MOTORING MUSIC supported by TOYOTA』。オンエアは1月12日(金)。

Nulbarichは新曲『DISCO PRANK feat. Leo Uchida (Kroi)』にて、内田怜央とコラボレーションしている。MV撮影場所としてJ-WAVEが起用された。

Nulbarich - DISCO PRANK feat. Leo Uchida (Kroi) (Official Music Video)

Kroiの新曲は「真骨頂」

2024年1月10日にKroiの新曲『Sesame』が配信リリースされた。ドライブロケがおこなわれた2023年末は、同曲が出来上がったばかりのタイミングだった。そこで、まずは『Sesame』をオンエア。

#Kroi - Sesame [TVアニメ『ぶっちぎり⁈』オープニング・テーマ]

JQ:1曲が、もうアルバムじゃん。

内田:前の週にJQさんと「展開の少ない曲いいよね」って話をしていたんですけど(笑)。

JQ:いやでも、これは僕のなかでは展開ではなくて“曲チェン”ですね。

内田:曲が変わっていると。

JQ:この楽しみ方はKroiの真骨頂っちゃあ真骨頂だもんね。

内田:そうですね。

JQ:マジ最高だわ。

人類共通のグルーヴ

続いて内田は、頭を悩ませながらもCory Henry『Happy Days』をドライブミュージックとしてセレクトした。

Cory Henry & The Funk Apostles - Happy Days [Lyric Video]

JQ:俺もCory Henryは大好き。曲をめっちゃ聴くというよりは、彼のバイブス的な部分というか。演奏が生きている部分がすごく好きで。彼から出てくるグルーヴは人間の元々持っているものに近い、いわゆる人類共通のグルーヴ的なところを刺してきている気がしていて。彼の場合は演奏した瞬間になるんだけど、自分の体内グルーヴと彼のグルーヴが急に、歯車が合うまでがすごく早いんだよね。Coryって、パッと再生して、ハイハイハイってすぐになるじゃん。そこがすごく好きで。やっぱり演奏の感情のコントロールもそうだし、すべてが素晴らしい。

内田:そうなんですよね。すごく技術もあるのにノらせてくれる曲をちゃんと作るっていう。ゴスペルでやって、みんなを感動させるものをやってきた人だからというのも、もちろんありますし。

次にJQは、「僕がまだロックキッズだったときに出会った曲」と紹介して選曲。

JQ:デビューからヒップホップレペゼンで来ているので、その手前をあまり言ったことなかったんですけど、今日は怜央くんということで、ちょっと1枚、洋服を脱ごうかなと思って。

内田:うれしい!

JQ:じゃあ聴いてもらいましょう。

番組ではCrazy Town『Butterfly』をオンエアした。

Crazy Town - Butterfly (Official Video)

JQ:これもよく考えたらループだったね(笑)。ちょうどこの曲と出会ったぐらいから、ラップと出会っていくんですけど。でもバンド感のあるサウンドのなかのラップというか。やっぱりイントロのフレーズがルームの広さというか、ライブをやるときの広さみたいなものを感じさせてくれて。ベタなものでループを作り上げる。シンプル。いま考えると、なんでここまで刺さっていたのか覚えてないけど。とりあえず当時は「なんだこれ!」となって。スクラッチとか入ってきちゃうし。衝撃だったんですよ。素晴らしいです。

内田:めちゃめちゃかっこいい。

JQ:スピーカーの前でもクラブでも家でも、座ったり立ったりしながらスピーカーの真向かいにいて、下を向きながらただ首を振っているという行動が僕はすごく好きで。

内田:へえ!

JQ:だからループ感。もうずっとこのまま4時間、5時間いけるので。

内田:いいですね。それもう完全に音楽好きの時のすごし方。

JQ:そう、“向こう側”に連れていってくれた曲でした。

幼少期の音楽の影響は大事

今度は内田が「これヤバいんですよ」とThe Budos Band『Budos Theme』を紹介。音楽のルーツに関する話題になった。

The Budos Band "Budos Theme"

内田:The Budos Bandが「フジロック」に来ていて。音源は昔から聴いていたんですけど、さすがに観たいなと思って。Cory HenryとThe Budos Bandを観に行って。めちゃめちゃ“いなせ”なおじさんたちでしたね。

JQ:やっぱりパーカッシブなものが好きよね。

内田:そうですね。打楽器が前に出てきてくれると「うれしい」ってなります。

JQ:確かに。それこそ幼少期のドラムプラス、その教材がIncognitoというところに結局帰っていっている気はするよね。それが基準になってるというか。

内田:やっぱりそうですね。本当に小さい頃に受ける影響というか、身の回りの環境もそうですし、音楽も本当に大事なんだなと。

JQ:めっちゃ大事だと思う。それこそ僕の幼少期はマーチングだったから、演奏する曲が映画音楽やクラシック、それが激しくなった版みたいな。マーチングだとけっこうフォーメーション組んで動いたりするから。感動する部分が壮大になったときにやっぱりグッとくるね。景色が広がる瞬間みたいなのが好きだから。

内田:それはめちゃめちゃNulbarichに感じますよね。

JQ:本当?

内田:めっちゃ感じます。やっぱり俺らみたいにファンクとかソウルとかヒップホップ、R&B系、そのへん好きな人たちってどちらかというとサウンドを引き締めがちなイメージがあるんですよ。俺らもそうなんですけど。でもやっぱりNulbarichって、なんでこんなにウェッティなのかというか、影響を受けているものが分かるのに、それと違う方向ですごく壮大に聴かせてくれるなと。それがすごく気持ちいいなというか、それがNulbarichのよさの一つだなと感じているんです。

JQ:二面性なのかな。ちょっとループものも好きだし、でも「バンザイ!」「フェス!」みたいな感じもどうしても好きで、抜けない部分ではあるかもしれない。じゃあ今からフェスします?

内田:おっ?

JQ:夕日沈みつつみたいな感じのいい景色のなかで、これが流れたら全員が宇宙に帰ると。

内田:フェスの夕日のタイミングって一番ヤバいですよね。

そう言ってJQはUnderworld『Born Slippy』をセレクトした。

Underworld - Born Slippy (Nuxx)

内田:いい、ヤバい。

JQ:この曲のおかげで、このディレイシンセはめっちゃ流行ったからね。こっちのダンスミュージックとかはあまり通ってきてないってことでしょ?

内田:そうですね。

JQ:あまり考えられないでしょ。感覚的にこれでひたすら踊ってる人がいるっていうさ。俺も最初はすごく不思議な光景ではあったけど。

内田:日本で育つと、自分は分かっているつもりではいるんですけど、ダンスミュージックの本来の在り方みたいなものをちゃんと理解するのが難しいところがあります。

JQ: UKとかのカルチャーを見ると踊る文化が強いから。それこそトランス、ダブステップ、ドリルが流行ったり。そういうのってほとんどUKから始まるけど。

内田:UKから普及していってみたいな。

JQ:そうそう。『Born Slippy』とかも最初のシンセがすごくかっこいいなと思って入って。すごく有名な曲だからアレだけど、このビートだけになったときとかは最初は分からなかったもの、かっこよさが。いつの間にかドラムだけになっていて「で?」みたいな(笑)。

内田:(笑)。

JQ:だけど頭は振ってるみたいな。いつの間にかその「で?」が気持ちよくなってきて、これに慣れるっていう。

『MOTORING MUSIC supported by TOYOTA』の放送は、J-WAVEで毎週金曜日の16時から。1月19日のオンエアでも、引き続きふたりのトークをお届けする。

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2024年1月19日28時59分まで

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番組情報
MOTORING MUSIC supported by TOYOTA
毎週金曜
16:00-16:30