蚊や蜂など、虫に刺されることが増える夏。ただの虫刺されだと思って放っておくと危険なことも。わかばひふ科クリニックの院長・野崎 誠さんが、虫刺されのアレルギー反応について解説しました。
【7月24日(水)『JAM THE WORLD』の「KODANSHA CASE FILE」(ナビゲーター:グローバー)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190724193204
■虫刺されには経験値がある
蚊に刺されることが多くなるこの時期。蚊に刺され続けると、アレルギー反応は薄くなるのでしょうか? 野崎さんは、「刺されていくうちにアレルギー反応は徐々に弱くなるのは、虫刺されも同じ」と話します。例えば、アラスカなどで何百回、何千回と虫に刺される人は、1年ほどで蚊に刺されても反応しなくなってきます。
野崎:反応が弱くなるのは何十回も刺された上での話なので、やはり最初の1回、2回は反応は強く、激しく出てくることが多いです。そこは塗り薬を塗って抑えたほうがいいと思います。虫刺されは経験値があり、経験が増えれば増えるほど反応が出るまでの時間は短くなり、反応は一瞬で終わるようになります。子どもの頃は3日から1週間ほどかかった虫刺されでも、大人だと30分、1時間で引いてしまうのはそのためです。自分の体の中で免疫ができているというよりも、ちょうどいい反応をするように自分の体が経験していくんです。
虫刺されを繰り返すうちに、「虫刺されのたびに激しい反応をしなくてもいい」と体が勉強するようになります。ただし、虫の種類ごとにその経験値が違うそうで......。
野崎:ヤブ蚊はヤブ蚊、イエ蚊はイエ蚊、ダニはダニ、ノミはノミで全部種類が違います。また、都道府県をまたいでしまうと、その経験値が引き継がれないみたいなんです。そのため、これからの時期に旅行や里帰り、帰省をしたときの虫刺されは、自分が本来住んでいた所で同じ虫に刺されたときよりも強く出てくる可能性があるので要注意です。海に遊びに出かけて虫に刺されてしまった場合は、普段家で刺されるよりも強く反応が出てくることがあります。
■ブヨに刺されるとやっかいな場合も
また、虫刺されの中でもブヨに刺されると、症状がこじれたり長引いたりする場合があるそうです。
野崎:一般的に虫刺されは1週間以内に症状がほとんど落ち着くものが多いです。ただし、ブヨの虫刺されは場合によっては5年、10年とずっと刺されたままかゆみが残ってしまうこともあるので注意が必要です。免疫の反応の出方が他の虫に比べて強いのではないかと言われていて、刺された後に強く硬いしこりが残ります。それがかゆみの種になってしまい、いつまでもかゆい。そこを引っ掻いてしまうと、さらにかゆくなりかゆみの種が出てきてしまう。そういった悪循環になると考えられています。
ブヨは水辺や山の中などに生息しているので、夏の河原ではしっかりと洋服を着て肌の露出は控えた方がいいとアドバイスします。
野崎:しっかりとした厚手の服を着ていれば虫刺されはまずないと思います。唯一ハチだけは服の上からもどんどん刺してくるので、そこは注意が必要です。
いよいよ夏本番。旅行などで各地を訪れる場合には、十分な虫刺され対策を行いましょう。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『JAM THE WORLD』
放送日時:月・火・水・木曜 19時-21時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/
【7月24日(水)『JAM THE WORLD』の「KODANSHA CASE FILE」(ナビゲーター:グローバー)】
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■虫刺されには経験値がある
蚊に刺されることが多くなるこの時期。蚊に刺され続けると、アレルギー反応は薄くなるのでしょうか? 野崎さんは、「刺されていくうちにアレルギー反応は徐々に弱くなるのは、虫刺されも同じ」と話します。例えば、アラスカなどで何百回、何千回と虫に刺される人は、1年ほどで蚊に刺されても反応しなくなってきます。
野崎:反応が弱くなるのは何十回も刺された上での話なので、やはり最初の1回、2回は反応は強く、激しく出てくることが多いです。そこは塗り薬を塗って抑えたほうがいいと思います。虫刺されは経験値があり、経験が増えれば増えるほど反応が出るまでの時間は短くなり、反応は一瞬で終わるようになります。子どもの頃は3日から1週間ほどかかった虫刺されでも、大人だと30分、1時間で引いてしまうのはそのためです。自分の体の中で免疫ができているというよりも、ちょうどいい反応をするように自分の体が経験していくんです。
虫刺されを繰り返すうちに、「虫刺されのたびに激しい反応をしなくてもいい」と体が勉強するようになります。ただし、虫の種類ごとにその経験値が違うそうで......。
野崎:ヤブ蚊はヤブ蚊、イエ蚊はイエ蚊、ダニはダニ、ノミはノミで全部種類が違います。また、都道府県をまたいでしまうと、その経験値が引き継がれないみたいなんです。そのため、これからの時期に旅行や里帰り、帰省をしたときの虫刺されは、自分が本来住んでいた所で同じ虫に刺されたときよりも強く出てくる可能性があるので要注意です。海に遊びに出かけて虫に刺されてしまった場合は、普段家で刺されるよりも強く反応が出てくることがあります。
■ブヨに刺されるとやっかいな場合も
また、虫刺されの中でもブヨに刺されると、症状がこじれたり長引いたりする場合があるそうです。
野崎:一般的に虫刺されは1週間以内に症状がほとんど落ち着くものが多いです。ただし、ブヨの虫刺されは場合によっては5年、10年とずっと刺されたままかゆみが残ってしまうこともあるので注意が必要です。免疫の反応の出方が他の虫に比べて強いのではないかと言われていて、刺された後に強く硬いしこりが残ります。それがかゆみの種になってしまい、いつまでもかゆい。そこを引っ掻いてしまうと、さらにかゆくなりかゆみの種が出てきてしまう。そういった悪循環になると考えられています。
ブヨは水辺や山の中などに生息しているので、夏の河原ではしっかりと洋服を着て肌の露出は控えた方がいいとアドバイスします。
野崎:しっかりとした厚手の服を着ていれば虫刺されはまずないと思います。唯一ハチだけは服の上からもどんどん刺してくるので、そこは注意が必要です。
いよいよ夏本番。旅行などで各地を訪れる場合には、十分な虫刺され対策を行いましょう。
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