敷居が高いイメージのある「バー」。いいお店の見極め方や、やってはいけないことを、BAR評論家でエッセイストのたまさぶろさんに訊きました。
【6月7日(金)J-WAVE『GOLD RUSH』(ナビゲーター:渡部 建)のワンコーナー「MEET UP」】
■バーでチェックすべきポイント
たまさぶろさんが今まで訪れたバーの数は、日本だけでも既に1500軒以上。海外のバーにも1000軒は足を運んだとか。中でも、長く住んでいたというニューヨークやバー文化のあるロンドン、ベルリンのバーに多く行ったそうです。
たまさぶろさんがバーを取材するときは、バーのどういうところをチェックするのでしょうか。
たまさぶろ:マスターの後ろの棚のラインナップを見ます。「ここはウイスキーのハイランド系が得意だな」といったことを見ながらお酒を飲みます。また、日本の場合は、おしぼりにもすごく凝っています。おしぼりを触った瞬間に「一体何のタオル地だろう?」と気になったりします。
渡部:バーの実力を知るためにオーダーしたほうがいいものはありますか?
たまさぶろ:バー業界ではジン・フィズといわれていて、“ビルド”と“シェイク”の両方の技法を使うため、一度に技法が分かります。
渡部:いいバーと、ダメなバーの見分け方はありますか?
たまさぶろ:バーに行き慣れていない方は、行く前に電話をかけてみるのがオススメです。電話をかけて非常にぞんざいな感じのバーは、ひょっとすると扱いもぞんざいかもしれません。もちろん例外もありますが、電話に出たときの雰囲気で「この人だったら合いそう」と思ってから行くほうが危なくないです。
渡部:外観では何かわかりますか?
たまさぶろ:外観はすごくいいのに、ドアを開けたら演歌を歌っている……なんてことも。外観は大事ですが、それだけではわからないこともあります。
■バーでのマナー
いいバーを見つけてからは、どう楽しむかが重要です。バーでやってはいけないマナーなどはあるのでしょうか。
たまさぶろ:陥りがちなのは、知ったかぶりをすること。いつも来ているわけではないのに、うっかりよく知っているかのように言ってしまうと、周囲のお客さんに笑われているのに語ってしまうんです。あとは、バーなのでカクテルの名前のひとつぐらいは覚えておいたほうがいいです。
渡部:さすがに丸投げはダメですよね?
たまさぶろ:バーテンダーが困るのは、初めて来たお客さんなのに「私に合うカクテルをお願いします」って言う人。このケースは意外とあるそうで、バーテンダーも分からないから、とりあえずお召し物に合わせた色のカクテルを作るくらいしかできないらしいです。そうなると、本当に好みものものかどうかは分かりません。
渡部:例えば、ショート、ロング、辛いもの、甘いものというイメージを伝えるのは大丈夫ですか?
たまさぶろ:大丈夫です。「初めて来たのでわかりません」と言っても構いません。バーテンダーも「炭酸は大丈夫ですか?」とか「甘いものはお好きですか?」と訊いてきます。それに答えると、しっかりしたものを出してくれると思います。
■海外でオススメのバー
最後に、たまさぶろさんが訪れた海外の印象的だったバーについて訊きました。
たまさぶろ:アイルランドのダブリンにある「The Brazen Head」は、ヨーロッパで最も古いと言われていて、1198年の創業です。オーセンティックなバーというよりは、部屋がいくつか分かれていて、そのうちのひとつがバースタイルになっています。
渡部:そうなんですか。
たまさぶろ:日本では、アイリッシュウイスキーはあまり入ってきませんが、ここはヴィンテージでいろいろなものが置いてあります。アイリッシュウイスキーのソムリエのような人もいて、嬉しそうに運んでくれて、みんなで回し飲みしたりします。日本ではなかなか味わえないウイスキーです。
渡部:いいですね。
たまさぶろ:あとは、イスタンブールにある「スイソテル ザ ボスポラス」もオススメです。ファイブスターホテルで、これがボスポラス海峡の崖の途中に立ってるんです。
渡部:すごい!
たまさぶろ:ルーフトップバーからは、ヨーロッパとアジアを分けているボスポラス海峡が見えるんです。タンカーや客船が通るのを見ながら飲めます。
番組では、「バーといえばジャズ」ということで、たまさぶろさんが選んだビル・エヴァンスの『Alice In Wonderland』をオンエアしました。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『GOLD RUSH』
放送日時:毎週金曜 16時30分-20時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/
【6月7日(金)J-WAVE『GOLD RUSH』(ナビゲーター:渡部 建)のワンコーナー「MEET UP」】
■バーでチェックすべきポイント
たまさぶろさんが今まで訪れたバーの数は、日本だけでも既に1500軒以上。海外のバーにも1000軒は足を運んだとか。中でも、長く住んでいたというニューヨークやバー文化のあるロンドン、ベルリンのバーに多く行ったそうです。
たまさぶろさんがバーを取材するときは、バーのどういうところをチェックするのでしょうか。
たまさぶろ:マスターの後ろの棚のラインナップを見ます。「ここはウイスキーのハイランド系が得意だな」といったことを見ながらお酒を飲みます。また、日本の場合は、おしぼりにもすごく凝っています。おしぼりを触った瞬間に「一体何のタオル地だろう?」と気になったりします。
渡部:バーの実力を知るためにオーダーしたほうがいいものはありますか?
たまさぶろ:バー業界ではジン・フィズといわれていて、“ビルド”と“シェイク”の両方の技法を使うため、一度に技法が分かります。
渡部:いいバーと、ダメなバーの見分け方はありますか?
たまさぶろ:バーに行き慣れていない方は、行く前に電話をかけてみるのがオススメです。電話をかけて非常にぞんざいな感じのバーは、ひょっとすると扱いもぞんざいかもしれません。もちろん例外もありますが、電話に出たときの雰囲気で「この人だったら合いそう」と思ってから行くほうが危なくないです。
渡部:外観では何かわかりますか?
たまさぶろ:外観はすごくいいのに、ドアを開けたら演歌を歌っている……なんてことも。外観は大事ですが、それだけではわからないこともあります。
■バーでのマナー
いいバーを見つけてからは、どう楽しむかが重要です。バーでやってはいけないマナーなどはあるのでしょうか。
たまさぶろ:陥りがちなのは、知ったかぶりをすること。いつも来ているわけではないのに、うっかりよく知っているかのように言ってしまうと、周囲のお客さんに笑われているのに語ってしまうんです。あとは、バーなのでカクテルの名前のひとつぐらいは覚えておいたほうがいいです。
渡部:さすがに丸投げはダメですよね?
たまさぶろ:バーテンダーが困るのは、初めて来たお客さんなのに「私に合うカクテルをお願いします」って言う人。このケースは意外とあるそうで、バーテンダーも分からないから、とりあえずお召し物に合わせた色のカクテルを作るくらいしかできないらしいです。そうなると、本当に好みものものかどうかは分かりません。
渡部:例えば、ショート、ロング、辛いもの、甘いものというイメージを伝えるのは大丈夫ですか?
たまさぶろ:大丈夫です。「初めて来たのでわかりません」と言っても構いません。バーテンダーも「炭酸は大丈夫ですか?」とか「甘いものはお好きですか?」と訊いてきます。それに答えると、しっかりしたものを出してくれると思います。
■海外でオススメのバー
最後に、たまさぶろさんが訪れた海外の印象的だったバーについて訊きました。
たまさぶろ:アイルランドのダブリンにある「The Brazen Head」は、ヨーロッパで最も古いと言われていて、1198年の創業です。オーセンティックなバーというよりは、部屋がいくつか分かれていて、そのうちのひとつがバースタイルになっています。
渡部:そうなんですか。
たまさぶろ:日本では、アイリッシュウイスキーはあまり入ってきませんが、ここはヴィンテージでいろいろなものが置いてあります。アイリッシュウイスキーのソムリエのような人もいて、嬉しそうに運んでくれて、みんなで回し飲みしたりします。日本ではなかなか味わえないウイスキーです。
渡部:いいですね。
たまさぶろ:あとは、イスタンブールにある「スイソテル ザ ボスポラス」もオススメです。ファイブスターホテルで、これがボスポラス海峡の崖の途中に立ってるんです。
渡部:すごい!
たまさぶろ:ルーフトップバーからは、ヨーロッパとアジアを分けているボスポラス海峡が見えるんです。タンカーや客船が通るのを見ながら飲めます。
番組では、「バーといえばジャズ」ということで、たまさぶろさんが選んだビル・エヴァンスの『Alice In Wonderland』をオンエアしました。
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番組名:『GOLD RUSH』
放送日時:毎週金曜 16時30分-20時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/
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