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「ゲリラ豪雨」が降る前に、必ず起こることは?  天気予報士・天達武史が語る

「ゲリラ豪雨」が降る前に、必ず起こることは? 天気予報士・天達武史が語る

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。6月5日(水)のオンエアでは、気象予報士の天達武史さんが登場。最近のお天気や、温暖化について伺いました。


■ゲリラ豪雨が降る数分前に起こること

天達さんによると、今年の梅雨は「前半はそんなに雨が降らないかもしれない」とのこと。

天達:7月は恐らくドバッと降ります。後半集中型という感じで、梅雨明けが少し遅れる可能性もあります。

梅雨の時期になると急に激しい雨が降ることもありますが、ゲリラ豪雨を察知する方法はあるのでしょうか。

天達:空を見ていてなんとなく「怪しいな」と感じることはあると思います。激しい雨が降る前に必ず起こることがあって、冷たい風が吹くんです。
クリス:へぇ!
天達:雲から地上に雨が落ちてくるまで大体7分かかるんですけど、雨が落ちてくる前に雲から空気だけ降りてくるんです。そのときに冷たい風が来るので、それが来たら恐らく数分後には強い雨が降ると思います。できれば傘を差すよりは、建物に避難したほうがいいです。


■温暖化は気温の振れ幅が大きくなる

天達さんは、地球温暖化防止コミュニケーターとしても活動しています。地球温暖化防止コミュニケーターとは、具体的にどのような活動をするのでしょうか。

天達:温暖化が進んでいくなかで、「自分たちでこういうことをしたらいい」とか、実際にどういう天気の変化が起こるのかを、講演などで一般の人に分かりやすく伝える仕事です。

温暖化を実感する出来事といえば、先日、北海道の気温が39度を超えました。

天達:異常ですよね。僕らもあまり「異常」という言葉は使いたくないんですが、もちろん5月の北海道の最高気温ですけど、日本のなかでも最高気温ですからね。
クリス:そうですよね。
天達:アメリカの気温がすごく下がったなどのニュースが出ると、必ず「温暖化はどうしたんだ?」って言われるんですけど、温暖化って1年1年(気温が)上がっていくんじゃなくて、すごく振り幅が大きくなって、あとで50年くらいを振り返ると1度上がってました、みたいなものなんです。これが温暖化なんです。
クリス:なるほど。
天達:なので、すごく気温が下がるっていうのも温暖化が背景にある場合もあるんです。
クリス:暖かいだけでなく、振れ幅の問題もあるんですね。

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■気温を2度、下げる方法

現在、温暖化により地球の気温は100年で1度上がっているのですが、地球のこれまでの歴史で見ると、1度の変化は1000年単位で起こっていた現象でした。さらに、東京や大阪などの都市部では、ヒートアイランド現象などの影響により、ベースが3度上がっています。

このような温暖化を少しでも防ぐためには何ができるのか。「究極の温暖化対策」として天達さんが挙げたのは、「緑を増やすこと」です。

天達:CO2をたくさん吸ってくれる森を増やす。だけど、ひとりで森を増やすことはなかなかできないと思うので、家でちょっと植物を増やすとか、緑のカーテンをつけるとか。あるシミュレーションでは、東京23区の人が全員、夏の間に緑のカーテンをしたら温度が2度くらい下がるんです。
クリス:へえ!

さらにこんなアドバイスも。

天達:僕、エコ・クッキングインストラクターの資格も持っているんですが、ひとつは地産地消です。地元の食材でサラダを作るとか。あとは余熱調理。ゆで卵を作るのに、ずっと火にかけておく必要もないじゃないですか。あとは同時調理ですね。コンロを2つ使うのではなく、1つにまとめてやってみたり。何でもいいから続けることと、発信していくことが重要だと思います。

一人ひとりがちょっとしたことで温暖化対策になります。ぜひ参考にしてみてください。

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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

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