Nulbarich・JQが薦める「ヒップホップを通して出会ったジャズ」3選

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』（ナビゲーター：あっこゴリラ）。「SONAR'S ROOM」のコーナーでは、月曜から木曜まで日替わりのアーティストが、今の自分たちの音楽に影響を与えたカルチャーについて語ります。6月3日（月）のオンエアでは、月曜担当のNulbarich・JQが登場。この日はJ-WAVEの6月のテーマ「FEEL LIKE JAZZ」にちなみ、「JQ的JAZZのススメ」をテーマに語りました。


■ヒップホップを通して出会ったジャズ

ヒップホップにサンプリングされているジャズから影響を受けたというJQは、まずジョン・コルトレーンの名盤『A Love Supreme（至上の愛）』を挙げます。

・John Coltrane『A Love Supreme, Part 1: Acknowledgement』

JQ：これは王道中の王道ではないでしょうか。曲のなかにしっかりストーリーもあって。ジャズって個人的にはライブに行ってほしいなと思うんですけど、すごくエモくてひとつの空間として音作りがされていて、呼吸と色々なものがケミストリーをおこしていく感じです。僕はすごく好きですね。僕が敬愛している90年代ヒップホップの神様、DJプレミアとかそのプロデューサーの方々も、自分たちの親の世代が60年代とかそこらへんのジャズを聴いてきたのかな。インタビューとかで「家にあったジャズのレコードをサンプリングしてみた」と聞くので、たぶん時代がまわって親の影響でジャズを聴いていたりしたのかなと思います。

続いて「みなさんも聴いたことがあると思う」という、ジャジー・ヒップホップのサンプリング元となった曲をピックアップしました。

・Ahmad Jamal『Dolphin Dance』

JQ：Commonの『Resurrection』のサンプリング元となったAhmad Jamalの『Dolphin Dance』です。サンプリングのポイントはわかったかな？　こうやって僕たちはサンプリング元の場所を見つけると興奮するんです。僕はこうやってジャズに出会ってきました。

・Stan Getz, Luiz Bonfá Featuring Maria Toledo 『Saudade Vem Correndo』

JQ：The Pharcydeの『Runnin'』のサンプリング元となりました。サンバ・ジャズなんですよ。これはサンプリングポイントが2ヶ所あります。2分くらいのところと、1分くらいのところ。こういうジャズの出会いはいかがですか？　楽しくないですか？　宝探しみたいで。

「ジャズはライブにぜひ行ってほしい」というJQが、最後に衝撃的なジャズ体験を語りました。

JQ：ファラオ・サンダースっていうサックス奏者がいるんですけど、旋律とかじゃなくてひたすらフルスイングで、ちょっとスピリチュアルなサックスの方で、すごくカッコいいです。僕は大好きです。演奏者によって演奏の仕方、表情が変わるので、そういう楽しみ方もしてみてはいかがでしょうか？

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【番組情報】
番組名：『SONAR MUSIC』
放送日時：月・火・水・木曜 21時－24時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/