5月は小学1年生の交通事故が増加します。交通事故に遭わない、そして起こさないための交通安全対策について、交通事故問題を長年取材する、ジャーナリストの柳原三佳さんに伺いました。
【5月8日(水)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190508101043
■5月に小学1年生の事故が増加する原因
警察庁は先日、小学生が歩行中に遭った死亡・重傷事故の数が4月から5月に増えていて、特に小学1年生の事故が増えているという分析結果を発表しました。
サッシャ:こういった傾向は本当にあるんですか?
柳原:はい、長年こういう傾向があります。小学生が歩行中に死亡、もしくは重傷を負う事故は、1年のうちで5月に一番多く発生しています。さらに、被害を受けた子供のほぼ半数を小学校1、2年生が占めているというデータも出ています。
小学校に入学して送り迎えがなくなり、自分ひとりで登下校をし始めることが原因のひとつです。
サッシャ:なぜ4月ではなく5月なのでしょうか?
柳原:4月は親御さんが送って行ったり、集団登校があったり、通学路でたくさんの人の見守りがあります。ただ、ゴールデンウィークを過ぎて5月になると、子どもひとりで登下校することが多くなるのではないかと思います。また、学校にも慣れて気分もおおらかになって、季節もいいですから活発になるのではないかと推測します。
■事故に遭いやすい時間帯
小学生が交通事故に遭う時間帯は、午後3時から6時の間が多いという統計も出ています。
柳原:この3時間の間に圧倒的に多く起こっています。下校中や、一旦家に帰って遊びに行く時間です。もちろん登校中の事故もありますけど、圧倒的に午後の時間帯が多いです。
サッシャ:親としては何に気をつければよいのでしょうか?
柳原:子どもの通学路でどこに気をつけなければいけないかをチェックするとともに、小学校に入ると友だちも増えて行動範囲が広がりますので、どこの公園に行くのか、どの友だちの家に行くのか、その道でどんな危険があるのかを、親子で一緒に歩いて確認すること大事かもしれません。
他にも、親ができる対策として、子どもに目立つ格好をさせる、反射材をランドセルや服につけるなどを挙げていました。
■交差点での事故が多い
では、車を運転するドライバーはどんなことに注意すればよいのでしょうか。柳原さん曰く、小学生など子供が遭う事故の大半は、ドライバーが細心の注意を払っていれば防げる事故が多いそうです。柳原さんは過去に、青信号を渡っていた小学生が、左折したダンプカーにひかれて亡くなった事件を取材しました。
柳原:その小学生のお父さんは、「息子は青信号を渡っていたのに、なぜ事故に巻き込まれたのか」ということに疑問を感じて、徹底的に同じような事故を調べたんです。すると、交差点で青信号を渡る子どもを見逃した車が、左折や右折をする際に巻き込んでしまう事故が多いことがわかりました。こういった事故を減らすために、渋谷のスクランブル交差点のような「歩車分離式信号」を増やそうという取り組みを一生懸命しています。
柳原さんはドライバーに対して、「交差点で事故が多発しているということを自覚して、交差点付近では停止に近いくらいの徐行をしながら運転してほしい」と呼びかけました。同時に、交差点で事故が発生すると、その煽りで信号待ちしていた歩行者も被害を受ける可能性があるので、「信号待ちするときは、電柱やガードレールの後ろに立って待つのがいい」とアドバイスをしました。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
【5月8日(水)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】
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■5月に小学1年生の事故が増加する原因
警察庁は先日、小学生が歩行中に遭った死亡・重傷事故の数が4月から5月に増えていて、特に小学1年生の事故が増えているという分析結果を発表しました。
サッシャ:こういった傾向は本当にあるんですか?
柳原:はい、長年こういう傾向があります。小学生が歩行中に死亡、もしくは重傷を負う事故は、1年のうちで5月に一番多く発生しています。さらに、被害を受けた子供のほぼ半数を小学校1、2年生が占めているというデータも出ています。
小学校に入学して送り迎えがなくなり、自分ひとりで登下校をし始めることが原因のひとつです。
サッシャ:なぜ4月ではなく5月なのでしょうか?
柳原:4月は親御さんが送って行ったり、集団登校があったり、通学路でたくさんの人の見守りがあります。ただ、ゴールデンウィークを過ぎて5月になると、子どもひとりで登下校することが多くなるのではないかと思います。また、学校にも慣れて気分もおおらかになって、季節もいいですから活発になるのではないかと推測します。
■事故に遭いやすい時間帯
小学生が交通事故に遭う時間帯は、午後3時から6時の間が多いという統計も出ています。
柳原:この3時間の間に圧倒的に多く起こっています。下校中や、一旦家に帰って遊びに行く時間です。もちろん登校中の事故もありますけど、圧倒的に午後の時間帯が多いです。
サッシャ:親としては何に気をつければよいのでしょうか?
柳原:子どもの通学路でどこに気をつけなければいけないかをチェックするとともに、小学校に入ると友だちも増えて行動範囲が広がりますので、どこの公園に行くのか、どの友だちの家に行くのか、その道でどんな危険があるのかを、親子で一緒に歩いて確認すること大事かもしれません。
他にも、親ができる対策として、子どもに目立つ格好をさせる、反射材をランドセルや服につけるなどを挙げていました。
■交差点での事故が多い
では、車を運転するドライバーはどんなことに注意すればよいのでしょうか。柳原さん曰く、小学生など子供が遭う事故の大半は、ドライバーが細心の注意を払っていれば防げる事故が多いそうです。柳原さんは過去に、青信号を渡っていた小学生が、左折したダンプカーにひかれて亡くなった事件を取材しました。
柳原:その小学生のお父さんは、「息子は青信号を渡っていたのに、なぜ事故に巻き込まれたのか」ということに疑問を感じて、徹底的に同じような事故を調べたんです。すると、交差点で青信号を渡る子どもを見逃した車が、左折や右折をする際に巻き込んでしまう事故が多いことがわかりました。こういった事故を減らすために、渋谷のスクランブル交差点のような「歩車分離式信号」を増やそうという取り組みを一生懸命しています。
柳原さんはドライバーに対して、「交差点で事故が多発しているということを自覚して、交差点付近では停止に近いくらいの徐行をしながら運転してほしい」と呼びかけました。同時に、交差点で事故が発生すると、その煽りで信号待ちしていた歩行者も被害を受ける可能性があるので、「信号待ちするときは、電柱やガードレールの後ろに立って待つのがいい」とアドバイスをしました。
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