J-WAVEで放送中の番組『SPARK』(月曜ナビゲーター:水野良樹<いきものがかり>)。5月13日(月)のオンエアでは、リスナーからの「自信をつけたい」という相談に回答したり、いきものがかり・吉岡聖恵の「すごい才能」について語りました。
■水野は「毛布フェチ」
まずは、水野の意外なフェチの話が飛び出した、匂いの話から。
「私は新しい本の匂いがすごく好きです。ただ、これは人にあまり理解してもらえません。水野さんは人に理解してもらえない“フェチ”のようなものはありますか?」
水野も本の匂いが好きだそう。
水野:新しい本の匂いっていいよね。香ばしさと酸味が混ざったかのような、独特なものがあるよね。僕は単行本より文庫本がいいんです。この前、いきものがかりが結成してからのあゆみを書いた『いきものがたり』が文庫化されて、そのサンプルが20冊ぐらい家に届いたんです。段ボールを開けたら新しい本の匂いがふわっと漂ってきて、なかなか快感でした(笑)。そういう意味では、匂いに関してはすごくフェチがありますね。
そのほかに好きなのは「毛布の匂い」。
水野:僕は子どもの頃から毛布が大好きなんです。寝るときは毛布がないと眠れない子どもで、正直に言うと今でもそうで、夏でも毛布で寝てるんです。なぜかというと毛布の匂いがないと眠れないんです。よく、スヌーピーに出てくるキャラクターで、自分の好きなタオルケットか毛布を引きずるキャラクターがいたと思うんですけど、まさにあの感じです。それが大人になっても続いています。子供の頃は、母親が当然洗濯をしたり、干したりするんですけど、その度に匂いが変わってしまって大泣きですよ。誰にも理解されないと思ってたら、身近なところに理解者が出てきました。誰かというと息子です(笑)。まだ2歳なのに「そんなところで遺伝する?」と思って、信じられないですよ。小さなタオルケットを大事に顔につけて寝て、朝起きたときもリビングに持ってくんです。このメールの結論は「フェチは遺伝する」ということなので、メッセージをくれた人も結婚してお子さんが生まれたら、新しい本の匂いが好きなお子さんが生まれる可能性があります(笑)。
■吉岡聖恵は甘え上手
続いてこんなメールを紹介しました。
「友人から『人に弱さを見せられるから、あなたは強い人間だね』と言われました。その友人は私とは逆で弱さをあまり見せません。私は困ったりつらかったりすると、すぐに友人に相談をするのですが、『弱さを見せられることが強い』って、どういうことなのか、わからないんです。弱さを見せない人のほうが私には強く感じますが、水野さんさんはどう思いますか?」
水野:僕も自分が困ったり、つらいことを表現できないタイプです。やせ我慢もあるし、そもそもそういうことをうまく説明できないタイプなので、まわりにうまく甘えられないのが悩みでもあります。弱さを見せられるのが強いっていうのは、結果的な強さだと思いますね。うちの吉岡(聖恵)は甘え上手ですね。自分が求めていることを素直に表現して、表現した言葉が人にわがままを言っているように聞こえないというか、誰かが助けたくなってしまう雰囲気で、それはすごい才能だなと思う瞬間がよくあります。だから、自分が困っている事や弱みを表現できると、結果的に解決できるんです。
なかなか甘えることができないと、先に言ったほうが周囲に迷惑がかからなかったのに……という状況になることも。「見せる勇気というか、練習をしなきゃいけないって僕自身は感じてます」と水野は自分の考えを述べました。
■自信を持つには?
高校生になったばかりのリスナーから届いた、こんな相談に答えました。
「僕は自分に自信が持てません。ほかの人に勝っている部分があるのかもよく分かりません。何か自信をつける方法はないでしょうか。4月から高校生になったので、高校デビューしたいところです」
水野:自信が持てないっていうのは難しいよね。自信は未来に対して持つものではなく、過去に対して持つものだと思うんです。僕は36歳で、ソングライターとして生活をしていますが、ソングライターとしての自信は、あるかないかといわれたらあるんです。それで生活してるし、みなさんに認めていただいているので、何らかの自信を持っています。
と言っても、はじめから自信満々だったわけではありません。歩みは一歩一歩でした。
水野:曲を作ってきて、自信がちょっとずつ育っていって、芽がだんだん太い幹になっていって、自分なりに書けるであろうという自信を持つことができました。100を超える曲を書いてきて、そのうちの何曲かがみなさんの心に声に届いたっていう実感が僕の中にあって、それが重なっていくと徐々に自信がもてていくんです。だから、これから自信をもちたいと思ったときに自信のもとになるのは、これから過去になっていく相談者の日々の生活だと思う。生活の中でなにかを続けてみるといいと思います。胸を張れる日々を送ると、あなたがほしい自信がだんだんと生まれていくんじゃないでしょうか。
いきものがかりが3人で続いていることも、自信のひとつになっています。
水野:僕らは高校1年生の終わりくらいにいきものがかりを結成したんです。それが36歳まで続いてるのって、すごいでしょ?(笑)。 よく「3人グループでやっていて仲違いしないんですか」とか「解散しないんですか?」とか訊かれるけど、「解散しない」と言える自信があるんです。もちろん20年間やってきて、いろいろな衝突があったり、話していて手を離してもいいんじゃないかと思った瞬間は何度もあったと思うけど、3人はそれを選ばないで「一緒にやる」っていう道を選んでやってきた。この関係性は少しのことでは崩れないという自信が3人のなかで芽生えていて、それを信じることで、困難が訪れても3人でやっていけるように思えるんです。
自信の理由となる過去を持とうとすることが大事、と水野。コツコツと何かを続けてみてはいかがでしょうか。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark
■水野は「毛布フェチ」
まずは、水野の意外なフェチの話が飛び出した、匂いの話から。
「私は新しい本の匂いがすごく好きです。ただ、これは人にあまり理解してもらえません。水野さんは人に理解してもらえない“フェチ”のようなものはありますか?」
水野も本の匂いが好きだそう。
水野:新しい本の匂いっていいよね。香ばしさと酸味が混ざったかのような、独特なものがあるよね。僕は単行本より文庫本がいいんです。この前、いきものがかりが結成してからのあゆみを書いた『いきものがたり』が文庫化されて、そのサンプルが20冊ぐらい家に届いたんです。段ボールを開けたら新しい本の匂いがふわっと漂ってきて、なかなか快感でした(笑)。そういう意味では、匂いに関してはすごくフェチがありますね。
そのほかに好きなのは「毛布の匂い」。
水野:僕は子どもの頃から毛布が大好きなんです。寝るときは毛布がないと眠れない子どもで、正直に言うと今でもそうで、夏でも毛布で寝てるんです。なぜかというと毛布の匂いがないと眠れないんです。よく、スヌーピーに出てくるキャラクターで、自分の好きなタオルケットか毛布を引きずるキャラクターがいたと思うんですけど、まさにあの感じです。それが大人になっても続いています。子供の頃は、母親が当然洗濯をしたり、干したりするんですけど、その度に匂いが変わってしまって大泣きですよ。誰にも理解されないと思ってたら、身近なところに理解者が出てきました。誰かというと息子です(笑)。まだ2歳なのに「そんなところで遺伝する?」と思って、信じられないですよ。小さなタオルケットを大事に顔につけて寝て、朝起きたときもリビングに持ってくんです。このメールの結論は「フェチは遺伝する」ということなので、メッセージをくれた人も結婚してお子さんが生まれたら、新しい本の匂いが好きなお子さんが生まれる可能性があります(笑)。
■吉岡聖恵は甘え上手
続いてこんなメールを紹介しました。
「友人から『人に弱さを見せられるから、あなたは強い人間だね』と言われました。その友人は私とは逆で弱さをあまり見せません。私は困ったりつらかったりすると、すぐに友人に相談をするのですが、『弱さを見せられることが強い』って、どういうことなのか、わからないんです。弱さを見せない人のほうが私には強く感じますが、水野さんさんはどう思いますか?」
水野:僕も自分が困ったり、つらいことを表現できないタイプです。やせ我慢もあるし、そもそもそういうことをうまく説明できないタイプなので、まわりにうまく甘えられないのが悩みでもあります。弱さを見せられるのが強いっていうのは、結果的な強さだと思いますね。うちの吉岡(聖恵)は甘え上手ですね。自分が求めていることを素直に表現して、表現した言葉が人にわがままを言っているように聞こえないというか、誰かが助けたくなってしまう雰囲気で、それはすごい才能だなと思う瞬間がよくあります。だから、自分が困っている事や弱みを表現できると、結果的に解決できるんです。
なかなか甘えることができないと、先に言ったほうが周囲に迷惑がかからなかったのに……という状況になることも。「見せる勇気というか、練習をしなきゃいけないって僕自身は感じてます」と水野は自分の考えを述べました。
■自信を持つには?
高校生になったばかりのリスナーから届いた、こんな相談に答えました。
「僕は自分に自信が持てません。ほかの人に勝っている部分があるのかもよく分かりません。何か自信をつける方法はないでしょうか。4月から高校生になったので、高校デビューしたいところです」
水野:自信が持てないっていうのは難しいよね。自信は未来に対して持つものではなく、過去に対して持つものだと思うんです。僕は36歳で、ソングライターとして生活をしていますが、ソングライターとしての自信は、あるかないかといわれたらあるんです。それで生活してるし、みなさんに認めていただいているので、何らかの自信を持っています。
と言っても、はじめから自信満々だったわけではありません。歩みは一歩一歩でした。
水野:曲を作ってきて、自信がちょっとずつ育っていって、芽がだんだん太い幹になっていって、自分なりに書けるであろうという自信を持つことができました。100を超える曲を書いてきて、そのうちの何曲かがみなさんの心に声に届いたっていう実感が僕の中にあって、それが重なっていくと徐々に自信がもてていくんです。だから、これから自信をもちたいと思ったときに自信のもとになるのは、これから過去になっていく相談者の日々の生活だと思う。生活の中でなにかを続けてみるといいと思います。胸を張れる日々を送ると、あなたがほしい自信がだんだんと生まれていくんじゃないでしょうか。
いきものがかりが3人で続いていることも、自信のひとつになっています。
水野:僕らは高校1年生の終わりくらいにいきものがかりを結成したんです。それが36歳まで続いてるのって、すごいでしょ?(笑)。 よく「3人グループでやっていて仲違いしないんですか」とか「解散しないんですか?」とか訊かれるけど、「解散しない」と言える自信があるんです。もちろん20年間やってきて、いろいろな衝突があったり、話していて手を離してもいいんじゃないかと思った瞬間は何度もあったと思うけど、3人はそれを選ばないで「一緒にやる」っていう道を選んでやってきた。この関係性は少しのことでは崩れないという自信が3人のなかで芽生えていて、それを信じることで、困難が訪れても3人でやっていけるように思えるんです。
自信の理由となる過去を持とうとすることが大事、と水野。コツコツと何かを続けてみてはいかがでしょうか。
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【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark
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