出会いの春。初対面の人と自己紹介を終え、なごやかに話しつつ、こんな不安を抱いたことはありませんか?
「あれ。この人、なんていう名前だっけ……?」
そんな事態を防ぐべく、今回は初対面の人の名前と顔を覚える裏ワザをご紹介します。『「名前が出ない」がピタッとなくなる覚え方』の著者で、トレスペクト教育研究所代表の宇都出雅巳さんに訊きました。
【4月24日(水)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190424101121
■4つの方法
「人の名前は記号」と宇都出さん。そもそも名前は、関連性がないので、覚えにくいものなのだとか。名前を忘れないための「宇都出流4つのテクニック」とは?
1.記憶の繰り返し
宇都出:今だったら、「サッシャさん」「増井さん」と会話のなかで、できるだけ言葉でその人の名前を呼ぶということです。これを普段の打ち合わせではやってないと思うんです。最初は名前を意識して繰り返してみる、そうすると覚えます。日本語の場合は名前を呼ばなくても会話は成立するので、かなり省略している。名前を覚えるのが得意な人は、ほぼ繰り返しています。
2.入り口をたくさん作る
宇都出:「覚えている」というのは「思い出しやすい」ということです。脳の神経細胞は網の目状で記憶が結びつくので、思い出す入り口をたくさん作ってあげる。たとえばその人の趣味、出身地、下の名前など興味をもって訊くと、そこをフックに「あ、そうだった!」と思い出します。
3.空間記憶を使う
宇都出:人は場所に関する記憶を覚えやすいといいます。「サッシャさんが私の右前にいて、増井さんが左前にいる」、こういう場所の記憶は覚えやすいんです。例えば昨日グループで食事をした時に、左に座っていた人は……などなんとなく覚えています。人間は生存のためにどこに餌があるか、どこに危険な動物がいるかなど、空間、場所に関してはものすごく覚えています。会議で5、6人に会ったとき、あとで名刺をみても混乱しますが、そのときの会議室の情景を思い浮かべるんです。「私の前にこういう人が座っていたな」と場所から思い出すと名前を引っ張り出すことができます。
4.イメージ化する
宇都出:これは記憶のスペシャリストが使う方法なのですが、たとえばサッシャさんならサッシャから具体的なものを思い浮かべて、「サッシャ=サッシ」で窓枠のアルミサッシをサッシャさんがダンベルみたいに持ち歩いているイメージを作ってしまうわけです。そうするとイメージは強烈に残り、記憶は芋づる式なので名前を思い出します。私なら宇都出なので「バッター打つで」と野球のバッターボックスに私が立っているのをイメージします。このとき、イメージをド派手にありえないくらいにしておくと、インパクトがあるので覚えやすいです。
最後に、「覚える」ということについて、こんなアドバイスもしてもらいました。
宇都出:覚えるということは思い出せるということ。それを思い出す癖をつけるといいでしょう。覚えていることは定着しますが、忘れてしまったこともまた見ることで定着します。思い出す癖をつけると、人間がいかに忘れやすいかに気づきます。名前も会ったときに覚えた感じになりますが、それはワーキングメモリーといって、狭い領域で一時的にキープしている短期記憶なだけで、他のことに注意がいくと忘れてしまいます。記憶力がいい人は、自分がいかに忘れやすいかを自覚している人です。
宇都出さんの教えてくれた記憶方法、ぜひ生活のなかで実践してみてください!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
「あれ。この人、なんていう名前だっけ……?」
そんな事態を防ぐべく、今回は初対面の人の名前と顔を覚える裏ワザをご紹介します。『「名前が出ない」がピタッとなくなる覚え方』の著者で、トレスペクト教育研究所代表の宇都出雅巳さんに訊きました。
【4月24日(水)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】
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■4つの方法
「人の名前は記号」と宇都出さん。そもそも名前は、関連性がないので、覚えにくいものなのだとか。名前を忘れないための「宇都出流4つのテクニック」とは?
1.記憶の繰り返し
宇都出:今だったら、「サッシャさん」「増井さん」と会話のなかで、できるだけ言葉でその人の名前を呼ぶということです。これを普段の打ち合わせではやってないと思うんです。最初は名前を意識して繰り返してみる、そうすると覚えます。日本語の場合は名前を呼ばなくても会話は成立するので、かなり省略している。名前を覚えるのが得意な人は、ほぼ繰り返しています。
2.入り口をたくさん作る
宇都出:「覚えている」というのは「思い出しやすい」ということです。脳の神経細胞は網の目状で記憶が結びつくので、思い出す入り口をたくさん作ってあげる。たとえばその人の趣味、出身地、下の名前など興味をもって訊くと、そこをフックに「あ、そうだった!」と思い出します。
3.空間記憶を使う
宇都出:人は場所に関する記憶を覚えやすいといいます。「サッシャさんが私の右前にいて、増井さんが左前にいる」、こういう場所の記憶は覚えやすいんです。例えば昨日グループで食事をした時に、左に座っていた人は……などなんとなく覚えています。人間は生存のためにどこに餌があるか、どこに危険な動物がいるかなど、空間、場所に関してはものすごく覚えています。会議で5、6人に会ったとき、あとで名刺をみても混乱しますが、そのときの会議室の情景を思い浮かべるんです。「私の前にこういう人が座っていたな」と場所から思い出すと名前を引っ張り出すことができます。
4.イメージ化する
宇都出:これは記憶のスペシャリストが使う方法なのですが、たとえばサッシャさんならサッシャから具体的なものを思い浮かべて、「サッシャ=サッシ」で窓枠のアルミサッシをサッシャさんがダンベルみたいに持ち歩いているイメージを作ってしまうわけです。そうするとイメージは強烈に残り、記憶は芋づる式なので名前を思い出します。私なら宇都出なので「バッター打つで」と野球のバッターボックスに私が立っているのをイメージします。このとき、イメージをド派手にありえないくらいにしておくと、インパクトがあるので覚えやすいです。
最後に、「覚える」ということについて、こんなアドバイスもしてもらいました。
宇都出:覚えるということは思い出せるということ。それを思い出す癖をつけるといいでしょう。覚えていることは定着しますが、忘れてしまったこともまた見ることで定着します。思い出す癖をつけると、人間がいかに忘れやすいかに気づきます。名前も会ったときに覚えた感じになりますが、それはワーキングメモリーといって、狭い領域で一時的にキープしている短期記憶なだけで、他のことに注意がいくと忘れてしまいます。記憶力がいい人は、自分がいかに忘れやすいかを自覚している人です。
宇都出さんの教えてくれた記憶方法、ぜひ生活のなかで実践してみてください!
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番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/
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