J-WAVEでオンエア中の『〜JK RADIO〜 TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「TOKYO CROSSING」。12月7日(金)のオンエアでは、世界の水道事情にに迫りました。
毎日の暮らしに欠かせない水。それゆえに、これまで日本の水道事業は地方自治体が担ってきました。しかし、水道事業を民営化するための水道法改正案が可決され、「水道料金は上がってしまうのか」「水質は保たれるのか」など不安の声も挙がっています。そこで、世界の水道事情について、フランスとスイスの事例に迫りました。
■フランスは民間企業
フランス・パリ在住のドゥヴィアンヌ園子さんによると、水道は公共組織の水道局が各市町村にあり、そこを通じて契約するそうです。
ドゥヴィアンヌ:下水を綺麗にして自然に戻す動きがあるため、そのための研究開発は民間企業が担っています。もともとフランス革命が起きた当時から、水を飲料水として管理する会社ができ始めた歴史があり、そうした会社が大きくなって、その時代の政権に技術やノウハウを提供していました。さらに、水資源の獲得は(政権を)治める人にとって大切なことなので、公的な要素はずっと続けてもっているそうです。
カビラ:民間企業ということは営利事業なので、営利を優先して管理がおろそかになってしまうとか、逆に管理を徹底するので料金が上がってくるという心配はありますか?
ドゥヴィアンヌ:料金は非常に大きな問題なので、料金が上がるということで議論が大きくなるような時代もありました。料金を決めるのも公的な組織が話し合って、あまり地域で差が出ないようにしています。下水道の浄化装置を整えるために膨大なお金がかかるときは、公共の資金から助成金が出て、水道料金が値上げすることを避けています。事業と市町村の役割としての棲み分けやバランスを常にとってきたようです。また、河川と地下水の水源を守るために、環境省、森林水産省、厚生省などが話し合って、バランスをとった開発、管理、料金を決めていきます。今のところ、水道は公共サービスとして、みんなが納得した料金のようです。それを、フランスを代表する大きな企業が管理、運営しているため、安心もあるようです。
さらに、フランスでは水道メーターの遠隔読み取りの技術が進んでいます。家に水道メーターを調べに来る必要がほとんどないため、人件費の削減ができます。この技術は、日本でも取り入れられています。
■スイスは請求書が年2回だけ!
スイス・グリンデルワルトの安藤康代さんによると、スイスでは地方自治体が水道事業を運営しているとのこと。各地方自治体で、料金やルールなどが全て異なります。グリンデルワルトの場合は、上水、下水、ごみ処理料金の請求書が年に2回だけ届くと言います。
カビラ:料金はどのくらいですか?
安藤:料金がひとり当たりで決まっています。上水道代はひとり当たり年間45フラン(約5100円)、下水道代はひとり当たり年間65フラン(約7300円)です。2019年からは20フラン(約2300円)ほど上がるそうです。家単位で、何人用の家なのかで請求がきます。我が家は4人家族ですが、レンタル用のアパートメントがあるため、10人用の家として請求されます。つまり、上水の値段は、45フランの10名分です。さらに、庭に小さな噴水と水道蛇口があるため、3.5人分の水道代がプラスされます。ゴミ処理代はひとり当たり年間20フランです。
水道料金が決まっているため、水道メーターもありません。さらに、水が豊富なため、水の節約について言われることもないとか。ふたりの話を聞いたカビラは、感心しきりでした。
12月14日(金)の『〜JK RADIO〜 TOKYO UNITED』は、七尾旅人さんが登場し、生演奏を披露します。さらに、三浦大知さんがデビュー20周年を迎えた2018年を振り返ります。どうぞ、お楽しみに!
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【番組情報】
番組名:『〜JK RADIO〜TOKYO UNITED』
放送日時:毎週金曜 6時-11時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/
毎日の暮らしに欠かせない水。それゆえに、これまで日本の水道事業は地方自治体が担ってきました。しかし、水道事業を民営化するための水道法改正案が可決され、「水道料金は上がってしまうのか」「水質は保たれるのか」など不安の声も挙がっています。そこで、世界の水道事情について、フランスとスイスの事例に迫りました。
■フランスは民間企業
フランス・パリ在住のドゥヴィアンヌ園子さんによると、水道は公共組織の水道局が各市町村にあり、そこを通じて契約するそうです。
ドゥヴィアンヌ:下水を綺麗にして自然に戻す動きがあるため、そのための研究開発は民間企業が担っています。もともとフランス革命が起きた当時から、水を飲料水として管理する会社ができ始めた歴史があり、そうした会社が大きくなって、その時代の政権に技術やノウハウを提供していました。さらに、水資源の獲得は(政権を)治める人にとって大切なことなので、公的な要素はずっと続けてもっているそうです。
カビラ:民間企業ということは営利事業なので、営利を優先して管理がおろそかになってしまうとか、逆に管理を徹底するので料金が上がってくるという心配はありますか?
ドゥヴィアンヌ:料金は非常に大きな問題なので、料金が上がるということで議論が大きくなるような時代もありました。料金を決めるのも公的な組織が話し合って、あまり地域で差が出ないようにしています。下水道の浄化装置を整えるために膨大なお金がかかるときは、公共の資金から助成金が出て、水道料金が値上げすることを避けています。事業と市町村の役割としての棲み分けやバランスを常にとってきたようです。また、河川と地下水の水源を守るために、環境省、森林水産省、厚生省などが話し合って、バランスをとった開発、管理、料金を決めていきます。今のところ、水道は公共サービスとして、みんなが納得した料金のようです。それを、フランスを代表する大きな企業が管理、運営しているため、安心もあるようです。
さらに、フランスでは水道メーターの遠隔読み取りの技術が進んでいます。家に水道メーターを調べに来る必要がほとんどないため、人件費の削減ができます。この技術は、日本でも取り入れられています。
■スイスは請求書が年2回だけ!
スイス・グリンデルワルトの安藤康代さんによると、スイスでは地方自治体が水道事業を運営しているとのこと。各地方自治体で、料金やルールなどが全て異なります。グリンデルワルトの場合は、上水、下水、ごみ処理料金の請求書が年に2回だけ届くと言います。
カビラ:料金はどのくらいですか?
安藤:料金がひとり当たりで決まっています。上水道代はひとり当たり年間45フラン(約5100円)、下水道代はひとり当たり年間65フラン(約7300円)です。2019年からは20フラン(約2300円)ほど上がるそうです。家単位で、何人用の家なのかで請求がきます。我が家は4人家族ですが、レンタル用のアパートメントがあるため、10人用の家として請求されます。つまり、上水の値段は、45フランの10名分です。さらに、庭に小さな噴水と水道蛇口があるため、3.5人分の水道代がプラスされます。ゴミ処理代はひとり当たり年間20フランです。
水道料金が決まっているため、水道メーターもありません。さらに、水が豊富なため、水の節約について言われることもないとか。ふたりの話を聞いたカビラは、感心しきりでした。
12月14日(金)の『〜JK RADIO〜 TOKYO UNITED』は、七尾旅人さんが登場し、生演奏を披露します。さらに、三浦大知さんがデビュー20周年を迎えた2018年を振り返ります。どうぞ、お楽しみに!
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放送日時:毎週金曜 6時-11時30分
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