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塾通いを20万円支援?「スタディクーポン」って?

塾通いを20万円支援?「スタディクーポン」って?

タイムフリー

J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」(ナビゲーター:グローバー)のワンコーナー「UP CLOSE」。11月1日(水)のオンエアでは、水曜日のニュース・スーパーバイザーを務めるフォトジャーナリスト、安田菜津紀が登場しました。

この日は、来年4月、子供の学習支援に取り組む公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンが渋谷区と共に始める「スタディクーポン」について、同団体代表理事の今井悠介さんをお迎えしお話を伺いました。

この取り組みは、親の所得が低いために学習塾などに通えない子どもたちにクーポンを提供し、提携した学習塾などの学習機関に通う、または、家庭教師などのサービスを受けることができる、というものです。

学年は高校受験を控えている中学3年生に限定しています。一般的に、進学を前にお金がかかる年代、かつ子どもたちの進路を決める大事な時期であるため、しっかり応援していこうという狙いがあります。

ちなみに、中学3年生では、年収200万未満の世帯と1,500万円以上の世帯では、子どもたちを塾などに行かせる学校外教育支出の格差は、3倍。年間平均30万円ほどかかる学校外教育支出のうち、今回、渋谷区が提供する「スタディクーポン」は年間20万円分提供されるので、これを学習塾などの補助として使うことができます。

補助金ではなくクーポンに限定したのは、自由度の高い現金ではなく、教育補助として子どもたちに確実に学んでもらうためだと言います。

大阪市や南房総市などではこうしたクーポンの取り組みをすでに行っていますが、今井さんは「子どもたちの放課後の教育格差という問題は、社会全体では光が当たっていない問題」だと言います。「渋谷区が導入することで様々な自治体が実施できるようにしていきたい」と話していました。学びたい子どもたちが、学ぶ環境が制限されるという問題を家族の経済状況だけの問題ではなく社会全体で考え、支えて行くように、そんな思いが込められています。

トークの後半は、教育の無償化に関してさらに深掘りしました。大学の無償化について、今井さんは大学の授業料が非常に高いことから断念する学生も多いことを理由に、無償化に関しては賛成だそうです。その一方で、大学進学への道が開かれたとしても、それ以前の意欲や能力を高めていく小中高の12年間の教育の充実などとセットでしていかないと空洞化するのでは、との懸念点も挙げていました。

今回の渋谷区で実施する「スタディクーポン」は最初のプロジェクトをクラウドファンディングで始めました。今井さんは、集めた寄付金で子どもたちの進路を応援して、その成果を支援者にしっかり伝えていきたいと話します。

「自分たちの行動で人の人生が変わるという体験を積み重ねることが、社会全体で子どもたちを育てていく素地になっていく。これは一つの支援活動であり、運動でもある」(今井さん)

チャンス・フォー・チルドレンはクラウドファンディングサイトのキャンプファイヤーを通じて11月30日(木)まで支援を募集しています。この問題に興味がある人は「スタディクーポン」で検索してみてください!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:月・火・水・木曜 19時-21時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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