J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」(月曜担当ナビゲーター:津田大介)のワンコーナー「BREAKTHROUGH!」。3月13日(月)のオンエアでは、震災直後から現在に至るまで精力的な復興支援活動を続けているロックバンド「BRAHMAN」のTOSHI-LOWさんをスタジオにお招きしました。
12日に釜石で行ったライブから電車で帰ってきたばかりだというTOSHI-LOWさん。「一言で言えないから3月11日前後に福島沿岸部に行くのが続いているんだろうな」と、6年が経過した未曾有の震災への思いを明かしました。
もともとは、ライブでもMCなしの硬派なイメージで、メディアに登場することも少なかったBRAHMANが、震災後、想いを伝えるようになった理由についてお聞きすると、「自粛自粛と言われてる時に、俺たちはすぐ水戸でライブをやったんだけど、そのとき音楽を楽しんでいいのかわからないながら皆ライブハウスに来た。でも人それぞれあるように、俺たちにとっては、音楽がライフラインで、だから鳴らし続けることを選んだんだよね。今までみたいにマイク叩きつけて帰るんじゃなくて、今日なんでここに来たかを説明する言葉が必要だった。それが今でも続いている」(TOSHI-LOWさん、以下同)
言葉を発することで離れていくファンもいたそうですが、TOSHI-LOWさんは「話せなかったら音楽を続けてなかった」と語ります。音楽活動に行き詰まり、生活のために音楽をするモヤモヤした気持ちから「音楽をやめようかな」とも考えていたそうです。そんななか起きた東日本大震災に、TOSHI-LOWさんは「自分が何をすべきか」を考えたとき、被災地でひとりで歌える歌もなかったことを悔しく感じ、「歌を練習しよう、もう一度バンドに向き合おう」と音楽にも改めて一生懸命向きあうようになったのだそうです。
この6年間、東北の被災地だけでなく、水害のあった茨城や、地震のあった熊本などにも足を運び、「振り返る余裕すらなかった」というTOSHI-LOWさん。多くの人が被災地に足を運ぶきっかけ作りは、「とにかく答えは現地に行けば判る。大勢の人に行ってみてほしい」という思いのもとでの行動だったそうです。
「起こってしまったことは取り戻せないけど、新しくやり直すことができるのだとすれば力になりたい」と語るTOSHI-LOWさんは、「いつも、助けになればと思いながら、元気を貰ってる」そうです。時に一悶着ある中で交友を深めた被災者のもとへライブで駆けつける行動を「心の物々交換」と呼び、今の自分は「(音楽を始めた頃の)初期衝動をどんどん取り戻している」と言います。
そんな中、様々な支援活動を通して関係が深くなったミュージシャンの一人として挙げたのが、細美武士さんでした。以前は「なんだアイツ」と思っていたというTOSHI-LOWさん(笑)。しかし震災直後に北茨城に物資を運ぶとき、真っ先に電話をくれて自ら車を出してやって来たのが細美さんだったそうです。そんな縁もあり「細美と俺がギター&ボーカルで、津田大輔がベースで、ドラムが池上彰でフジロック狙ってるから(笑)。音楽に政治を持ち込むなって怒られそうだけど(笑)」と話していました。
TOSHI-LOWさんは、今後の被災地への向き合い方について「『来なくていいよ』と言われるまで行く」と話します。「次来た時、なにが欲しい?」と聞くと「ただ次も来てくれ、どんな形でもいいからそれが嬉しい」と言われるという話からも、地元との深い絆が築かれていることが感じられました。
最後は「津田大介はいつまで金髪を続けるのか。40超えて怒られないの?」という突っ込みに、津田が「誰も怒る人がいないので、禿げ上がるまでは続けたい」と返し、笑いの中終わったトークでしたが、被災地に通い続けている2人ならではの思いが伝わるオンエアとなりました。
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:平日 20時-22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/
12日に釜石で行ったライブから電車で帰ってきたばかりだというTOSHI-LOWさん。「一言で言えないから3月11日前後に福島沿岸部に行くのが続いているんだろうな」と、6年が経過した未曾有の震災への思いを明かしました。
もともとは、ライブでもMCなしの硬派なイメージで、メディアに登場することも少なかったBRAHMANが、震災後、想いを伝えるようになった理由についてお聞きすると、「自粛自粛と言われてる時に、俺たちはすぐ水戸でライブをやったんだけど、そのとき音楽を楽しんでいいのかわからないながら皆ライブハウスに来た。でも人それぞれあるように、俺たちにとっては、音楽がライフラインで、だから鳴らし続けることを選んだんだよね。今までみたいにマイク叩きつけて帰るんじゃなくて、今日なんでここに来たかを説明する言葉が必要だった。それが今でも続いている」(TOSHI-LOWさん、以下同)
言葉を発することで離れていくファンもいたそうですが、TOSHI-LOWさんは「話せなかったら音楽を続けてなかった」と語ります。音楽活動に行き詰まり、生活のために音楽をするモヤモヤした気持ちから「音楽をやめようかな」とも考えていたそうです。そんななか起きた東日本大震災に、TOSHI-LOWさんは「自分が何をすべきか」を考えたとき、被災地でひとりで歌える歌もなかったことを悔しく感じ、「歌を練習しよう、もう一度バンドに向き合おう」と音楽にも改めて一生懸命向きあうようになったのだそうです。
この6年間、東北の被災地だけでなく、水害のあった茨城や、地震のあった熊本などにも足を運び、「振り返る余裕すらなかった」というTOSHI-LOWさん。多くの人が被災地に足を運ぶきっかけ作りは、「とにかく答えは現地に行けば判る。大勢の人に行ってみてほしい」という思いのもとでの行動だったそうです。
「起こってしまったことは取り戻せないけど、新しくやり直すことができるのだとすれば力になりたい」と語るTOSHI-LOWさんは、「いつも、助けになればと思いながら、元気を貰ってる」そうです。時に一悶着ある中で交友を深めた被災者のもとへライブで駆けつける行動を「心の物々交換」と呼び、今の自分は「(音楽を始めた頃の)初期衝動をどんどん取り戻している」と言います。
そんな中、様々な支援活動を通して関係が深くなったミュージシャンの一人として挙げたのが、細美武士さんでした。以前は「なんだアイツ」と思っていたというTOSHI-LOWさん(笑)。しかし震災直後に北茨城に物資を運ぶとき、真っ先に電話をくれて自ら車を出してやって来たのが細美さんだったそうです。そんな縁もあり「細美と俺がギター&ボーカルで、津田大輔がベースで、ドラムが池上彰でフジロック狙ってるから(笑)。音楽に政治を持ち込むなって怒られそうだけど(笑)」と話していました。
TOSHI-LOWさんは、今後の被災地への向き合い方について「『来なくていいよ』と言われるまで行く」と話します。「次来た時、なにが欲しい?」と聞くと「ただ次も来てくれ、どんな形でもいいからそれが嬉しい」と言われるという話からも、地元との深い絆が築かれていることが感じられました。
最後は「津田大介はいつまで金髪を続けるのか。40超えて怒られないの?」という突っ込みに、津田が「誰も怒る人がいないので、禿げ上がるまでは続けたい」と返し、笑いの中終わったトークでしたが、被災地に通い続けている2人ならではの思いが伝わるオンエアとなりました。
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番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:平日 20時-22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/
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