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増え続けるナマコ密漁の実態に迫る

増え続けるナマコ密漁の実態に迫る

タイムフリー

J-WAVE平日夜の番組「JAM THE WORLD」(火曜担当ナビゲーター:堀潤)のワンコーナー「KODANSHA CASE FILE」。

日本のナマコは、高級食材として中国や香港などへ年間100億円以上が輸出されているため、密漁も増えて問題になっているそう。この週のキーワードは「ナマコの密漁」ですが、1月17日(火)のオンエアでは、その密漁がどのように行われるのか、ナマコを研究されている一橋大学大学院の教授、赤嶺淳さんにお話を伺いました。

赤嶺さんによると、ナマコは「漁業法」という法律で「漁業者しか獲ってはいけない」と指定されているため、漁業者以外が取ること自体が、“違法”であり“密漁”になるそう。さらに、各都道府県によって、例えば「北海道では4月から6月まで」など獲っていい時期や道具が決められており、それに違反しても“密漁”になってしまうのだとか。

さらに、資源管理のために、漁協では「小さいナマコは海に戻しましょう」「そうでないと市場は受け付けませんよ」と、獲るナマコの自主規制をしているのだそうです。しかし、そうして本来は海に戻すはずの小さなナマコを、市場を通さずに直接買い取って加工してしまうパターンもあるそうで、しかも「小さいナマコは海に返す」というのは“自主規制”のため、この行為に罰則は無いとのこと。

「違法に獲っているものは市場に流せないので、『全部自分が買います』という人がいないと、そもそも密漁は成り立たない。生で送るわけじゃなく、加工して送らざるを得ないので。俗な言い方をすれば『グルになってやっている』というのが現実だと思います」(赤嶺さん)

赤嶺さんの話を聞き、堀も思い出したことがあるらしく、「密漁だけじゃなくて、以前、築地の方に話を伺った時に『これ入れていいの!?』ってサイズの魚が時々入ってくるって言うんです。『ダメだよ』って返すんだけど…っていう話をしてくれましたが、その時点ではもう海に戻してもどうにもならない魚になっちゃってますからね…」と、ナマコ以外にもそういう話があるようです。堀も「水産資源へのまなざしは、消費者が無防備だといつか自分のところにブーメランのように返ってくる問題なので、今後も注意深くみていきましょう」と語っていました。

まずはナマコをテーマに、密漁の実態を20日(金)まで、掘り下げていきます。放送は21時35分頃からです。ぜひ続けて聴いてみてください。

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「JAM THE WORLD」
放送日時:月・火・水・木曜 20時-22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

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