音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
【連載】やきそばかおるのEar!Ear!Ear!(vol.2)

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主役にもわき役にもなれる、そんなハリー杉山に私もなりたい

「あ~あ、朝起きたら、ハリー杉山に生まれ変わってる…なんてことないかな~」と思ったことはないでしょうか?

毎週、土曜の朝6時からの「POP OF THE WORLD」のナビゲーターとしてもおなじみのハリー。11歳から英国で暮らし、名門ウィンチェスター・カレッジ、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院の出身で、6カ国語が話せるそうです。顔が入れ替わるアプリが話題となっていますが、せめてハリーと顔だけでも入れ替わったら、人生が変わりそうです。

ハリーの語り口は“ジェットコースタートーク”。しっかりした抑揚があり、ゆっくり喋る部分とハイテンションで喋る部分の振り幅があるため、早朝の寝ぼけた脳をさわやかに起こしてくれます。

「POP OF THE WORLD」では、ステキな音楽やリスナーからのメールの紹介を交えながら、海外のPOPなカルチャーを紹介しています。海外のちょっとした話をサラリと披露できるのもハリーならでは。ある回では「イギリスでは、道に置いてあるカラーコーンを頭にのせるとウケる。あんまりやったらダメだけどね(笑)」といった、ハリーならではの情報も紹介していました。

さて、「POP OF THE WORLD」を解説する上で忘れてはいけないのが「HARRY’S ENGLISH CLASS」のコーナー。乃木坂46の齋藤飛鳥ちゃんと一緒にお送りする、英会話レッスンです。

ハリーは毎週、飛鳥ちゃんに英語を伝授するわけですが、よく考えると、ハリーは彼女の透き通った発音を、世界で一番近い距離で聴いていることになります。せっかくなので、ハリーと少しでも同じ気分を味わうために、このコーナーはヘッドホンで聴きたいところです。

あくまでも私の主観ですが、おすすめは「ブ」「ム」の発音。女性が言うとなんとも色っぽく感じられます。(※意見には個人差があります)

たとえば、ある回のオンエアに登場した「I’m over the moon!」(とてもうれしい時に使う表現)は、短い文の中に「ム」が2回も登場します。これをヘッドホンで聴くと、一層色っぽく感じられるわけです。

ちなみに、飛鳥ちゃんは真面目で、このコーナーの2回目からノートを持ってくるようになりました。それからさらに4回後のオンエアで、ハリーはあることに気づきます。

「さっき、ちらっと中が見えたんだけど…めちゃくちゃ書いてます!」

しかも最近、飛鳥ちゃんの英語がかなり上達してきています。勘の良いハリーは、オンエアで「英語もどんどん話せるようになっているし、気づいたら、この番組全部を齋藤飛鳥ちゃんがやっているんじゃないの?」と冗談交じりに言っていましたが、ひょっとすると今後、こんなやりとりが聴ける日が来るかもしれません。

齋藤:ハロハロ! 今週からはじまりました「齋藤飛鳥のPOP OF THE WORLD」ナビゲーターの乃木坂46の齋藤飛鳥です! いや~、念願の冠番組がはじまって気分はI’m over the moon! アシスタントはハリー杉山さんです!

ハリー:ハロハロ! ナイスワン!…って、ナイスワンじゃないよ~~。それに「I’m over the moon!」も俺がオンエアで教えたEnglishだよ~。

齋藤:さ、今週のthe first tune は…、

ハリー:軽くスルーされたよ~!

まあ、それだけハリーのコーナーはわかりやすく、飛鳥ちゃんの心に火をつけているといえます。それにしても、飛鳥ちゃんはなんと真面目な…

おっと!失礼しました。ハリーについて書くつもりが、気がついたら齋藤飛鳥ちゃんのことばかり書いていました。

ところで、ハリーを見ると、おそらく8割以上の女性は「カッコいい」と言うと思います。ルックスが賞賛されているだけでなく、内面も真面目です。ある日のオンエアでは

「今日はこのあと一日中、トレーナーと一緒に陸上の練習をしてきます」

とさりげなく言っていました。ハリーは以前「オールスター感謝祭」(TBS)のマラソン企画で優勝したことがあるのですが、日頃からトレーニングをしているのです。もしも、大のラジオっ子の森脇健児さんが京都で聴いていたとしたら、ビックリして、いつもより余計に長い距離を走るかもしれません。

頭もルックスも良くて、運動もできて、何の欠点もないハリー。しかし、そんなハリーの痛いところをズバっと突いた女性がいました。

J-WAVEの月曜-木曜の深夜1時からの番組「SPARK」の水曜担当ナビゲーターとしておなじみ、“水曜日のカンパネラ”のコムアイさんです。

2人は、ハリーが以前出演していた「HELLO WORLD」で出会っていますが、ハリーの濃い顔とは裏腹に、わき毛が薄いことに彼女は気づきました。その時は「わき毛が薄い」という話で大盛り上り! そして時を経て「POP OF THE WORLD」でコムアイさんが番組にメッセージを送った際に、その時のことを次のように振り返っていました。

「ハリーさん、『HELLO WORLD』の時はわき毛の話をしてすみませんでした。『(ハリーさんの)わき毛、ちょっと少なくないですか?』って聞いたら、ハリーさんは『軽いトリミングです』と言っていたのが印象的でした」

さすが、コムアイさんは子どもの頃から「GROOVE LINE」を聴いていて、ピストン西沢の大ファンと公言するだけのことはあり、完璧ないじりです。ハリーも「もっと他の話をしようよ~」と照れていました。そんなコムアイさんは…

おっと! 失礼しました。ハリーについて書いていたつもりが、いつの間にかコムアイさんの話になっていました。

わき毛は少なくしていてもファンは多いハリー。齋藤飛鳥ちゃんとのやりとりでは、お互いが絶妙な距離感で、ハリーは時に“わき役”にも徹します。主役にもわき役にもなれるハリー。やはり意識して“わき”を大事にしているのかもしれません。

POP OF THE WORLD  https://www.j-wave.co.jp/original/popworld/

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