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半沢直樹作者 あのオネエキャラの誕生秘話を語る

半沢直樹作者 あのオネエキャラの誕生秘話を語る

J-WAVE 平日(月~木)午後の番組「KIRIN ICHIBAN SHIBORI ONE AND ONLY」 (ナビゲーター:ジョン・カビラ)。 8月25日のオンエアでは、
作家の池井戸潤さんがゲストに登場しました。

企業やサラリーマンの光と影をあぶり出した、ドラマ『半沢直樹』は一大社会現象にもなりました。 その半沢直樹の生みの親、池井戸潤さんに、テレビドラマ化の裏話や、あのオネエキャラの誕生秘話を聞きました。

「ドラマの脚本は読んでいなくて、だから『半沢直樹』の最終回なんて、 半沢が出向になったあと、まだ続きがあるんだろう、どうなるのかなと思って、 ずっとテレビの前で見ていたんですよ。そうしたら、次週の新番組の宣伝が始まったんで、あれ?  ここで終わりなんだって思った。ちょっとびっくりしましたね、あれはね」(池井戸さん)

生みの親の池井戸さんが、ドラマの結末を知らなかったなんて驚きです。
作者として、半沢、一人歩きし過ぎ! とか思ったりしませんか。
「いやいや、いいんじゃないですか。よかったと思いますよ。 一回だけ、『半沢直樹』のドラマ収録現場に行ったら、ちょうど、片岡愛之助さんが演じる黒崎登場のシーンだった。 “査察なの、よろしくね”と女言葉で言うシーンで、見ているほうは大爆笑で、 それを見ていて、これは面白いなと思ったわけです。 それで新作『銀翼のイカロス』に出そうと思って、連載している途中から出したの。今回も出ているんですよ」(池井戸さん)

愛之助さんのオネエ役は強烈でした。ドラマ化によって、いい意味で一人歩きし始めたキャラクターを、 また小説にフィードバックしていくわけですね。

「最初、愛之助さんにお会いしたとき、 開口一番、なんで僕だけオネエなんですかって言われました。 黒崎をオネエにしたのはいろいろ理由があって。実は雑誌連載のときは、 黒崎というのは強面の検査官だったんですよ。そうしたら、本当にこういうことがあったんだとか、 真に受ける読者がすごく多いんです。エンタメとして書いているつもりなのに、 真に受けとられてしまう、それに困っていて。それで本にするときに、 全部、オネエ言葉に変えてみたんです。担当者はびっくりしましたね。強 面の検査官だったはずなのに、なぜかオネエ言葉のおっさんになっていると(笑)」

池井戸さんは、「小説にとって本当の傷というのはキャラクターの破たん」だとも語っています。 読者に、こんなやついないよとか、こんなこと言うわけないじゃんとか、 そんなふうに思われてしまう小説にはしたくないと。
そんなキャラクターへのこだわりが、サラリーマンをはじめとするたくさんの人に 共感を生んできたのでしょうね。

今月1日に半沢直樹シリーズ最新作『銀翼のイカロス』が発売が開始されました。
最新作で「倍返しだ!」と、サラリーマン魂を再燃させてみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】
「KIRIN ICHIBAN SHIBORI ONE AND ONLY」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/oneandonly/

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