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墨田区にある「小さなダム」災害時に利用も

J-WAVE朝の番組「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MITSUBISHI JISHO TOKYO DICTIONARY」。8/8のオンエアでは「街の中の小さなダム」がトピックスに。

ダム、というと奥多摩や群馬など土地の広い場所にあり、都心部にはないイメージですが、実はこれが墨田区にも多数あることをご存知でしょうか。雨水を地下などに設置されたタンクにためておいて利用する、「小規模なダム」のような役割を果たすもので、節水に大いに役立っているようです。墨田区・区民活動推進部の塚本一人さんに話を聞きました。

「墨田区役所ではトイレの洗浄水に雨水利用をしているのですが、平成24年度には洗浄水の33%に雨水利用をしていました。これは水道代に換算すると年間200万円の節約になっています。区役所には地下に1000トンのタンクがあるのですが、こうしたタンクを持っている施設は区内に現在約250カ所ほどあるんですね」(塚本さん)

市街地に降った雨を水資源として活用するというシステムは墨田区の国技館で採用されてから注目されるようになったのだとか。さらに、利用法はトイレの水だけではないと言います。

「50ミリの雨が墨田区内にふると60万トンになります。今、都市のミニダムとして学校や一般家庭にも雨水タンクが増えています。貯めた雨水は樹木への散水や道路へのまき水として利用されているほか、災害時には貴重な生活用水として活用されることも期待されています」(塚本さん)

別所さんは「雨水はまさに地域に潤いをもたらす存在なんですね」と都市の小さなダムに感心した様子。

意外に知られざる、私たちの身近にある小さなダム。雨水を自然からの恵みとして再利用する、エコなシステムだったんですね。

猛暑により水不足も危惧されている今日この頃。水の大切さを意識しつつ、まずは節水に努めていきたいですね。

【関連サイト】
「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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