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『ナメクジの言い分』著者が語る ナメクジがカタツムリをやめた理由

J-WAVE土曜の番組「TOKYO REMIX ZOKU」(ナビゲーター:山田五郎・中川翔子)のワンコーナー「今週の極み」。6/1のオンエアでは『ナメクジの言い分』の著者、足立則夫さんが登場し、「ナメクジ」の魅力について聞いてみました。

体の水分の85%が水分だというナメクジ。誰もが一度はナメクジに塩をかけて小さくしたことがあるのではないでしょうか? 実は塩をかけたからといって溶けて無くなるわけではなく、水分だけが抜けて小さくなるのだそうです。ただし、元に戻ることはないとか。

さて、ナメクジとカタツムリの違いですが、カタツムリは殻の中に内臓をしまっていますが、約2億年前にナメクジはこの殻を捨てたそう。ナメクジは足の筋肉で覆われており、その中に内蔵があるのだそうです。実は、カタツムリが進化したのがナメクジだったのですね。

しかし、カタツムリは外敵から身を守るために殻に入れますが、ナメクジは進化したとはいえ、無防備。そして塩をかけられる……(笑)。なぜ、ナメクジはこんな無謀な進化を遂げたのでしょうか。専門家によれば、イカやタコなどの軟体動物は、もともと貝(殻)を持っていて、進化の過程でそれを捨てる気質があるので、ナメクジも同じだと言う見解だそうですが、足立さんには、足立さんがナメクジの立場に立って想像した“ナメクジの言い分”があるのだそうです。

「カタツムリは一生、家(殻)のために一所懸命葉っぱを食べて殻に栄養を抽出していかなくてはならない」と足立さん。それを聞いた五郎さんは「あっ日本のサラリーマン状態だ。家のローンを払うために一生働くみたいな」と納得。それで家を引き払って自由な暮らしを選んだのがナメクジ、というわけなのですね。ナメクジ、ちょっとカッコイイです。

ではなぜ、殻がチャームポイントのカタツムリは可愛がられるのに、ナメクジは嫌われるのでしょうか? 足立さんによれば、平安時代に清少納言の『枕草子』で「いみじうきたなき物、なめくぢ」と書かれて以来、ずっと遠ざけられてきたからだそうです。

なんだか哀愁漂うナメクジの生態と歴史。梅雨のこの時期、彼らを見かけたらそっと温かい目で見守ってあげたいものです。

【関連サイト】
「TOKYO REMIX ZOKU」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/tokyoremix/

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