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同じアーティストを聴き続けるのはダサい? 尾崎世界観が疑問を呈する

同じアーティストを聴き続けるのはダサい? 尾崎世界観が疑問を呈する

J-WAVEで放送中の番組『SPARK』(月曜担当ナビゲーター:尾崎世界観<クリープハイプ>)。6月18日(月)のオンエアでは、アーティストと観客の関係について尾崎が熱く語りました。


■いろんなバンドを知っている=いいこと、ではない

最近2本のイベントに出演したクリープハイプ。6月10日はSEKAI NO OWARIの主催イベント「club EARTH 12th Anniversary」。そして16日は名古屋で行われた、さユりさんとの2マンライブ「月と越境」。どちらも楽しく「なかなか普段ライブを観てもらえないお客さんの前でやれたんじゃないか」と話しました。

尾崎:普段は“ロキノン系”と言われるバンドのところで、ロックフェスだったり、何バンドか出るイベントだったりでやってるんですよね。お客さんはだいたいどのバンドも観てて、いろんなバンドを観に行っていてという、音楽に詳しいっていうんですかね。そういう人たちの前で演奏することが多いんですけど、今回の2本はなかなか自分たちが会えないような人たちの前でやれたのがすごい刺激的でした。反応がすごくストレートで、懐かしい気持ちになりましたね。

尾崎は、「いろんなバンドを知っていること=いいこと」という風潮に疑問を感じていると言います。例えばロックフェスで「このバンドはこの曲を聴いて、このバンドはこの曲を聴いて、盛り上がりたいときはこのバンドに行って、このバンドはご飯を食べながら休憩して見るのがいいだろう」といったSNSの投稿を見ると、「悔しい」「休憩されるためにやってるわけじゃない」と感じるのだとか。

尾崎:好きなブランドがあったとしたら全身そのブランドか、「上着はこれ」「ズボンはこのブランド」か、そういうことの違いだと思うんですよね。まあ好きなことには違いないと思うんですけど。「着こなしがおしゃれ」だとか「ファッションリーダー」みたいな感じで音楽を聴いている人が最近多いんじゃないかなと思って。「このバンドはここ」っていうふうに。

しかし先に出演したふたつのイベントは「全身そのアーティストの服を着ているようなお客さん」、つまり本気でひとつのアーティストを応援しているお客さんが多かったのだとか。

尾崎:ああやって何の疑いもなく、そのアーティストだけを見に来た人っていうのは、他のバンドが対バンで出ても「その人たちが呼んだ人だからちゃんと迎えよう」っていう姿勢があって、改めて初心に帰ったというか「ここを目指さないとな」と思いましたね。別に悪いことじゃないんですけどね、いろんなバンドを聴くというのは。でもそれは「おしゃれな人」ということですよね。着こなしができてるというか。

「全身ひとつのブランド」のようなお客さんの前でやれると嬉しい尾崎としては、「同じブランドの服で固めるのはセンスがない」「ひとつのアーティストを真剣に聴き続けるのはダサい」という風潮は「残念」とのこと。

尾崎:夏フェスとか出るときは、そうやっていろんなバンドを聴いている人の前で戦って勝負を挑んで、気に入ってもらえるように頑張って。そうじゃないときは内側でしっかり。だからワンマンとイベントの差をつけたいなと思いましたね。

夏を前にして新たに気を引き締める尾崎。自分たちが誰かを招くイベントでは「自分たちのお客さんが、招いたアーティストを観てくれるような活動をしていきたいなと改めて思いました」と結んでいました。

この日の放送では他にも、リスナーの夢を叶える「SPARK DREAMER」のコーナーで、「東京で彼氏を作りたい」という夢を持つリスナーと電話をつなぎ、尾崎が悩み相談を受けていました。番組内で相手を募集するなどの発展もあるかもしれません。これは注目です!

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【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark/

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