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スコアが低いとフラれる!? AIが人の信用度を点数化するサービスが日本でも開始

スコアが低いとフラれる!? AIが人の信用度を点数化するサービスが日本でも開始

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。6月19日(火)のオンエアでは、日本初の「AIスコア・レンディング」に注目! 人の信用度の審査を、AIが行うサービスに迫りました。

■質問にこたえるだけ

家を買う、借りる、お金を借りるといった時に、自分の信用度の審査に度々直面します。これまで人の手で行われていた審査を、AIが行うサービス「AIスコア・レンディング」が、昨年9月に日本でも初めてスタートしました。このサービスを手がける株式会社J.Score代表取締役社長CEO、大森隆一郎さんによると、立ち上がって9ヶ月ほどで既に300万人がJ.Scoreのサイトにアクセスをしており、AIスコアを判定した人は20万人もいるそうです。J.Scoreでは、個人の信用度をAIで診断して、個人向けの融資展開をしています。

別所:その仕組みはどうなってるんですか?
大森:スマートフォンを使って、チャット形式で18問ほど入れるとスコアが出ます。かかる時間は1分か2分ぐらいです。1000点満点で出ますが、18問だけだと高スコアは出ません。“スコアアップ”という仕組みがあって、スコアアップのボタンを押すると、生活に関すること、自分の性格、ファイナンスのことなど、150項目ぐらいの質問があり、情報を入れれば入れるほどお客様のことが正確に分かります。それだけ、スコアが上がっていくということなんです。
別所:具体的に、どんな質問が入ってるんですか?
大森:例えば「毎日ラジオをどのくらい聴いていますか」という質問から始まり、「服を買う時にあなたは何を重視しますか」「家のテレビの大きさは何インチですか」というような質問があります。

一見、信用度とは関係なさそうな質問ですが、きちんと関係しているそうです。

大森:例えば性格診断も「自分はノリがいい方ですか」とか「相手のミスがいつまでも気になるタイプですか」とか、そういうこともたくさん聞いていて、迷わずにどんどん入れてもらい、AIが診断します。
別所:何かの特性が出てきて信用度に繋がっていくってことですか?
大森:そういうことです。

こうした仕組みはAIだからこそ実現ができることで、従来のように人の手による審査に比べて、倍以上の判別精度が出ることが分析で分かっています。

別所:利用者が嘘をついている場合もあるんじゃないですか?
大森:いろいろな項目を聞いてますから、「これ、おかしいよね」「この人、こんな大きなテレビを家に持ってるわけがないよね」と不整合なところが見えてくるんです。

■スコアを競う社会

実は、AIが信用度を審査するサービスは、中国でかなり先行しているそうです。

大森:中国はいろいろな決済データが自由に取れるようになっていて、5億人ぐらいの中国人がAIスコアを持っていると言われています。スコアをもっていると、ホテルに泊まる時にデポジットがいらなかったり、空港で優先的にいろいろなサービスを受けられるんです。そんなこともあって、みんなこぞってスコアを上げようとしてるんです。
別所:(個人情報の面からして)ちょっと怖い気もしますが。
大森:中国は個人情報を提供したほうが自分にメリットがあるんで、どんどん提供しちゃうんです。日本ほど個人情報についてうるさくないんです。
別所:そうなってくると、人々がスコアを競う社会になっていきませんか?
大森:それは我々も危惧しているところで、中国は付き合ってる男性のスコアが自分より低いと、付き合ってくれないこともあるんです。
別所:いろいろな社会課題が出てきそうですね。
大森:中国はいき過ぎてる部分もあると思っていて、うちの会社がやっているAIスコアレンディングは、若い人が自己実現するために、自分の夢を叶えるためにスコアを使ってます。他人と競うためにスコアを使うわけではありません。そこの大事な精神だけは残していかないと、中国みたいになっちゃうと思うんです。
別所:そうしないと、新たな社会の階層化につながっていきそうですよね。
大森:アメリカやヨーロッパでは、いわゆる“バーチャル・スラム”が問題になっていて、同じようなデータを集めてスコアリングすると、同じ結果が出てしまう。そうすると、どこでやってもスコアが悪い。スコアが悪い人だけが何をやってもサービスを受けられない、スコアがいい人だけが受けられる、という状態になって、ネットの中でスラム街ができちゃうんです。我々はいろいろな情報を独自にとることで、その人の価値を見出すことによって、その人をバーチャル・スラムからむしろ拾いあげるという試みをやっています。

最後に今後の展望を訊いたところ、「AIスコアのプラットフォームになること」「より自分を高めたいと思う全ての人が、安心して挑戦できる新しい日本をつくること」と話しました。今はスコアが低くても、未来にチャレンジできる社会であってほしいですね。

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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