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「MCバトルブーム」は、“ヒップホップブーム”につながるのか?

「MCバトルブーム」は、“ヒップホップブーム”につながるのか?

J-WAVEで5月4日(金)にオンエアされたスペシャル番組『GOLD RUSH CURIOUSCOPE DX』(ナビゲーター:渡部 建)。この日は、毎週金曜日に16時30分からオンエアしている『GOLD RUSH』のワンコーナー『CURIOUSCOPE』をバージョンアップしてお送りしました。

番組では、2時間に渡り『日本語ヒップホップ』の歴史を紐解いていきました。ここでは、音楽ライター・二木 信さんとDJ YANATAKEさんをゲストに迎えた後編をご紹介します。

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■今の「MCバトルブーム」について

二木さんは、2000年代以降の日本のヒップホップやラップをドキュメントした著書『しくじるなよ、ルーディ』(Pヴァイン)や、漢 a.k.a. GAMIの自伝『ヒップホップ・ドリーム』(河出書房新社)の企画・構成を担当されています。

DJ YANATAKEさんは現在、ブームを牽引する大きな大会「戦極MCBATTLE」でのメインDJや、様々なMCバトルのチャンピオンが集まる大会「KING OF KINGS」の決勝大会のDJを務めています。

そんなおふたりに、「今の『MCバトルブーム』をどう見ているのか?」についてお話を伺いました。

DJ YANATAKEさんは、規模がどんどんと大きくなっていると感じるそうで、つい最近まで小さなクラブやライブハウスでしていたものが、今では2500人規模の会場でもチケットがソールドアウトする状況だと話します。

しかし、MCバトルは盛り上がっているものの、「ヒップホップブーム」とまでは言えないないとDJ YANATAKEさん。今回のブームでラップに触れた人たちが、ヒップホップにもっと深く興味を持つようになれば、日本にもヒップホップ文化が根付く可能性が高いかもしれないと続けます。

DJ YANATAKE:ラップはあくまで歌唱法なので。歌うスタイル。
渡部:ヒップホップの中でもラップは一部だと。それのさらに一部分がバトルっていうことですもんね。
DJ YANATAKE:そうですね。ヒップホップは、もっと広くて面白い。

■人前で罵倒する文化

一方、二木さんが最近のフリースタイルダンジョンや高校生ラップ選手権の盛り上がりを見て感じたのは、「リアルの追求を視聴者も求めていたのかな」ということだと言います。

当初はラップバトルを見た友人たちから「あれはやらせなのか?」と聞かれることもあったそう。もちろんやらせではなく、そのギリギリにみえる部分が、これまでラップを聴いていなかった人たちの興味を引いたのかもしれないと二木さん。

二木:日本人って、あんなに人前で罵倒する文化って、基本的にそんなにないじゃないですか。だからかなり興奮させたんじゃないかって。こんなに感情を人前で爆発させてもいいんだっていう。

「ウズウズしている人たちの力になっているのであれば、いいことだと思う」と渡部も賛同しました。

最後に二木さんとDJ YANATAKEさんに、今後の日本のヒップホップシーンに求めるものをお訊きしたところ、おふたりが口をそろえて「国境を超えていくこと」と回答しました。

DJ YANATAKE:世界をどんどん超えていくことが、日本のヒップホップのさらなる発展に絶対につながると思います。もうYouTubeのコメント欄とか見てても、海外の方のコメントがいっぱいなんで。だから日本のラップもすごく注目されている。

ラップバトルだけではなく、ヒップホップやシーン全体にもぜひ触れてみてください!

【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『GOLD RUSH』
放送日時:金曜 16時30分-20時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldrush/

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