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岡田准一が“知の巨人”と語らう─自身の番組「20周年記念の初イベント」大盛況! レポートをお届け

岡田准一が“知の巨人”と語らう─自身の番組「20周年記念の初イベント」大盛況! レポートをお届け

ラジオ局J-WAVE(81.3FM)は、3月6日(金)、毎週日曜24:00〜25:00に放送中の番組『GROWING REED』(ナビゲーター:岡田准一)の初となる番組イベント「J-WAVE GROWING REED 20th ANNIVERSARY」を開催しました。

24歳でスタートし、岡田准一自身の価値観や思考を育ててきた“学び舎”とも言える本番組は、20年以上にわたりリスナーとともに「考え、成長する時間」を届けてきました。

今回の公開収録は、2025年に放送開始から20周年を迎えた節目を記念し、番組で紡がれてきた数々の言葉を一冊にまとめた書籍『人生は、いかに没頭する大人に会えるかで決まる』(発売:ワニブックス)の出版を記念したものです。

なお、この公開収録の模様は、3月29日(日)24:00からのJ-WAVE『GROWING REED』にて放送予定です。

オフィシャルレポート

J-WAVE(81.3FM)で毎週日曜24:00〜25:00に放送中の『GROWING REED』。毎回テーマを掲げナビゲーターの岡田准一が、その分野を極めた専門家=“知の巨人”を招き、対話を通して思考を深めていくプログラムだ。2005年4月4日にスタートし、リスナーへ「考え、成長する時間」を届けてきた。

2025年に20周年を迎え、番組から生まれた金言とエッセイをまとめた書籍『人生は、いかに没頭する大人に会えるかで決まる』を刊行。その発売日にあたる3月6日、東京・両国国技館で初のイベント『J-WAVE GROWING REED 20th ANNIVERSARY』が開催された。

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満員の場内に岡田が姿を見せ、「みんな元気にしてた?」と呼びかけると、客席から大きな拍手が巻き起きた。続いてイベントのサポートを務めるサッシャが登場し、1組目の知の巨人として紹介されたのは小説家・文芸評論家の高橋源一郎だ。この日、高橋の「僕と岡田くんには唯一の共通点があるんです。それは、ともにラジオのパーソナリティを務めていること」という言葉をきっかけに、トークは“ラジオ”をテーマに展開。ゲストを迎えて聞き手となる場面が多い2人は、「相手が話しやすくなる空気の作り方」や「事前リサーチの重要性」などについて、それぞれの考えを披露した。話を引き出す役割の難しさを知る高橋は『GROWING REED』について「よく、これだけの錚々たる人たちに話を聞いたよね」と感嘆。それに対し岡田は「お陰様で誰とでも話せるようになりました」と笑顔を見せる。

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高橋が同番組に出演したのは2015年6月14日。当時を振り返り、「すごく話しやすかった。ちゃんと耳を傾けてくれる人だと、こちらも自然と話したくなるんですよね」と語り、互いのラジオ観を共有した。

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続いて登壇したのは『バカの壁』『死の壁』『「自分」の壁』などで知られ、累計700万部を超える“壁シリーズ”を手がけた東京大学名誉教授の養老孟司。養老は2013年2月24日に番組へ出演し、「生きていく上での日々の発見の価値」というテーマで語っている。この日は書籍のタイトルでもある「没頭する大人」を軸に、日常の中で見つける面白さや人生を豊かにする思考を観客へ届けた。

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「周囲を忘れるほど夢中になれるものがあると、生きていて楽しい」と話す養老。なかでも印象的だったのは「楽しいことを見つけるのが一番大切」という言葉だ。深みのある話を受け、岡田は感慨深そうに頷きながら「いろいろ考えすぎると、リスクやプレッシャーを感じて行動できなくなることがあります。日本でどんなアクションが受け入れられるのかを想像することもあるけれど、どれだけ良いと思っても結果は分からない。だからこそ、少しバカになったつもりで進んでいくことも必要だと思うんです」と自身の考えを続けた。

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3組目に登場したのは、お笑い芸人であり作家でもある又吉直樹。岡田と又吉はともに1980年生まれの45歳で、同世代ならではの話題が自然と広がる。岡田がこれまでのキャリアを振り返り、「年齢を重ねて、ようやく自分のやりたいことが見えてきた気がします」と語ると、又吉も「20代の頃より自由を感じますよね。進む道を自分で選べている感覚があります」と応じ、互いに現在の充実した心境を明かした。

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一方、岡田はアクションシーンの撮影において、38歳を過ぎた頃から頭の中で思い描く動きと実際の体の動きにズレを感じるようになったという。最初は衰えかと思ったものの、トレーニングを重ねることで新たな成長を実感できたそうだ。それを聞いた又吉は「サッカー選手の中村憲剛さんも似たことを話していました。30歳を過ぎて体力の衰えを感じたけれど、そこから理解できることが増えて、35歳頃にはむしろプレーが上達したそうです」と紹介。経験を積んだからこそ磨かれる力について、2人は共感を示した。岡田も「“大人”ってそういうことかもしれませんね。若い頃は視野が狭くなりがちだけど、年齢を重ねると見えなかった景色が見えてくる」と語った。

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サッシャが「ちなみに、お二人にとって目標とする大人はいますか?」と問いかけると、突然「ひさしぶりじゃの!」という特徴的な声が場内に響く。客席がどよめく中、姿を見せたのは俳優の竹中直人。思いがけないサプライズに大きな歓声が上がった。

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2014年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』では、岡田が主人公の黒田官兵衛、竹中が豊臣秀吉を演じて共演。当時を振り返り、岡田は「竹中さんは大先輩なのに、偉そうにすることがまったくなくて。いつも楽しそうに芝居をされている姿を見て、自分もこうありたいと思いました」と尊敬の思いを語る。「人生の楽しみ方」を尋ねられた竹中は「出会いによって人は変わっていくもの。だから、なるべく仕事を選ばないようにしているんです」と独自の人生観を明かした。

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又吉と竹中がステージを後にし、最後に呼び込まれたのは建築家の田根剛。現在はフランス・パリを拠点に活動し、世界各地でプロジェクトを手がける「Atelier Tsuyoshi Tane Architects」の代表を務めている。岡田と田根が初めて出会ったのは2010年。J-WAVEの特別番組『BLUE PLANET』の企画でエストニアを訪れ、深い森の中で長い時間対談を行ったことがきっかけだった。それ以降、『GROWING REED』にも出演し、2人は友として交流を深めてきたという。この日、田根は番組の20周年を祝うとともに、2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で見せた岡田の演技にも賛辞を送る。さらに、2036年完成予定の帝国ホテル 東京 新本館に関わるなど、世界的に活躍する田根の姿が岡田にとって大きな刺激になっていることも明かされた。活動分野は異なるものの、互いを高め合う関係性が対話からも強く伝わってくる。

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田根が「時間は戻らないからこそ決断力が重要。結果は誰にも分からないから、前に進みながら最善を尽くすしかない」と語ると、岡田も深く頷いた。自身については「アイドル時代から、枠を壊すのではなく広げる存在でいたいと思ってきました。同じ場所に留まることもできるけれど、まだ挑戦できる場所がある。だから30年間この仕事を続けてこられたのだと思います」と胸の内を明かした。

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約2時間にわたるイベントの最後、岡田が1人ステージに残りマイクを握る。「自分がどんなふうに歳を重ねていくのか。それはずっと考えてきた人生のテーマでした。皆さんに見てもらう立場として、安心して見てもらえる存在になるにはどうすればいいのか。その答えを探し続けていた気がします。そんな中で気づいたのが、この番組のゲストと話しているとき、友のように心で触れ合い『今つながった』と思える瞬間があること。それをどれだけ生み出せるかが大切なのだと思いました。皆さんとも心でつながっているから、こうした時間が生まれたのだと感じています。これからも増やしていきたいですし、仕事を通して返していきたいと思います」。その言葉に客席から大きな拍手が起こる。20年という歳月が育んできた思索の場。その歩みを讃えるかのように、両国国技館は鳴り止まない喝采に包まれていた。

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(文=真貝 聡 photo by 上飯坂一)

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