音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
賞金27億円! eスポーツの世界…東京オリンピックで初お目見えするかも?

賞金27億円! eスポーツの世界…東京オリンピックで初お目見えするかも?

J-WAVEで放送中の番組『GROWING REED』(ナビゲーター:岡田准一)。7月29日(日)のオンエアでは、プロeスポーツチーム「DetonatioN Gaming」CEOの梅崎伸幸さんをゲストにお迎えし、オリンピック競技化も検討され、世界中で注目を集めるeスポーツの世界について伺いました。

現在、多くの選手を抱えるプロeスポーツチームを率いるオーナーとして、マネジメントから指導までこなす梅崎さん。eスポーツとはコンピューターの対戦ゲームで、人同士が戦い勝敗を決めます。主に5人対5人のチーム戦で争います。シューティングゲーム(FPS)、将棋の盤面上のようなところで相手の基地をチームで壊すことを競うMOBA、格闘ゲームの『ストリートファイターV』など、これらのゲームをパソコン、ゲーム機、スマートフォンで戦い、賞金をもらいます。eスポーツは現在、世界で競技人口がおよそ1億2000万人以上、2020年までには2億人に達する見込みです。日本はこれからですが、世界では年俸2億円の選手がいるほか、アメリカの大会では賞金総額が27億円にのぼるものもあると言います。


■日本がプロゲームの世界で遅れている理由

岡田:プロの人たちはどうやって育てていくのですか?
梅崎:まずはスカウトすることが多いです。そのゲームのなかで上手い人を集めて、そこで実際チームマネジメントのノウハウがあるので、技術やメンタルを指導していきます。
岡田:スポーツですね。コーチもいるってことですよね? もはや娯楽じゃないですね。
梅崎:娯楽じゃないです。去年の日本の大会でも、4000人規模のファンを集めた大会は熱気がすごかったですね。うちのチームは決勝で負けてしまいましたが、負けた選手たちは悔し涙ですし、勝ったチームは喜んで感動の渦で「これは本当にスポーツだな」と感じましたね。
岡田:オリンピックの正式種目になると言われていて、世界中で盛り上がっていますが、日本が遅れているのでしょうか?
梅崎:日本は法整備的な面も含めて、景品表示法や、eスポーツへの認識が他の国より遅れています。「ゲームはみんなで遊んで楽しむものだ」という考えにとらわれ過ぎていて、スポーツという認識が海外より遅れてしまったんです。企業や世間的にもゲームをプロのスポーツだと認識してもらうまで、もう少し時間はかかるかなと思いますね。
岡田:海外では、一流選手はスター扱いなのですか?
梅崎:そうですね。海外の大会を視察していると、選手の出待ちのファンもものすごく多いし、女性ファンも多いですね。プロというと単純にゲームで勝てばいいわけではなく、長時間やるなかで、なぜ勝ちたいのか、勝った先に何を求めているのか、ちゃんと目的意識を持っている人が多いです。それは、もしかしたらお金なのかもしれないし、地位かもしれないし、ただ勝ちたいという欲望なのかもしれません。ですが、そのなかでいかに自分を研ぎ澄ましてストイックに毎日練習するか、自分が負けた試合を分析して次に勝てるように試行錯誤する姿、アスリートとしての態度や言動もしっかりと身に付けている人が本当のプロだと思っています。
岡田:日本は、高額な賞金が法的には出せないんですよね?
梅崎:できないですね。ただ最近になって、日本eスポーツ連合という団体が立ち上がり、ゲームメーカーと、大会を開くオーガナイザー、選手たちが一緒になった団体でプロライセンスが発行されました。このライセンスを所持している人たちは消費者庁のお墨付きで賞金を獲得できます。
岡田:ではこれからですね、本当に。


■2020年東京オリンピックでeスポーツがお目見え?

岡田:2024年パリオリンピックにeスポーツが正式競技になるかもしれないと。
梅崎:可能性が非常に高くなってきました。実際は、2020年の東京オリンピックのエキシビションマッチにするか検討されていて、去年、超党派の国会議員の方が東京都の小池百合子都知事に嘆願書を送っているんです。世界でものすごい盛り上がりになっているので、日本の東京オリンピックでエキシビションをするべきじゃないかという話で。知事も検討したいと言っているので、もしかしたら東京オリンピックで、公開競技ではありますが初めてeスポーツは日の目を見るかもしれません。
岡田:デジタルという分野で見せるというのはいいかもしれませんね。
梅崎:日本はもともとゲーム大国なので、スマホも含めるとゲームユーザーは4000万人はいます。もともとゲームに対する認識は世界にひけをとらないので、オリンピックをきっかけに、一気にeスポーツが普及してもらうといいなと思っています。

興味深いお話がたくさん飛び出したオンエアとなりました。さて、次回の『GROWING REED』は東京国立博物館 特別展室・主任研究員の井出浩正さんをゲストに迎え、縄文時代の謎について伺います。お楽しみに!

この記事の放送回をradikoで聴く
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『GROWING REED』
放送日時:毎週日曜 24時-25時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/growingreed/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン