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吉岡里帆が感じた「本当の持続的な幸せ」 フィンランド人にとってサウナは“心をきれいにする場所”

吉岡里帆が感じた「本当の持続的な幸せ」 フィンランド人にとってサウナは“心をきれいにする場所”

フィンランド文化のインフルエンサー、ラウラ・コピロウがフィンランド人の暮らしの価値観、サウナ文化について語った。

ラウラが登場したのは、3月1日(日)放送のJ-WAVE『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。心地よい音楽とともに、よりよいライフスタイルを考えるプログラムだ。

日本でフィンランドの魅力を発信中

ラウラは高校生で北海道へ留学し、その後、ヘルシンキ大学へ進学。大学在学中には早稲田大学でも学び、修了後は文部科学省の国費留学生として北海道大学大学院に入学。大学院修了後は、日本の大手IT企業に勤務したのち退職。現在は、フィンランドの建築やデザイン、食文化、サウナといった魅力を日本に広める活動を続けている。

本番組はゲストのライフスタイルに迫る。今回はラウラが、日本のパフェの魅力や、富士山で食べたパフェのエピソード、心の余白が生まれるインテリア選びについて語る場面があった。全編はSpotifyなどのポッドキャストで配信中。

この記事では、オンエア内容の一部としてフィンランドにまつわるパートをテキストで紹介する。

・ポッドキャストページ

フィンランド人と日本人の気質は似ている?

ラウラは2025年4月に著書『フィンランド発 幸せが見つかるライフスタイル』(WAVE出版)を発売した。北欧フィンランドで育ち、日本で暮らしてきたラウラが自身の経験をもとに、フィンランドの魅力や一人ひとりの幸せにつながるマインドセットを伝える1冊だ。

吉岡は本書を読んだ感想として、「毎日の小さな幸せの積み重ねが、大きな幸せにつながる、という内容がとても印象的でした」と語る。

吉岡:フィンランドって実はこうなんだよ、という生まれ育った方にしかわからない、等身大のフィンランドの魅力が詰まっている本だなと感じました。

ラウラ:ありがとうございます!

吉岡:本のお話も交えながら伺いたいのですが、まず「ラウラさんってどんな人?」というところを、ラウラさんご自身から教えていただいてもいいですか?

ラウラ:そうですね。日本に来て15年になります。フィンランドのエスポーという、首都・ヘルシンキの隣にあるベッドタウン出身です。もともとフィンランドのデザインやサウナが大好きで、そういう仕事をしようかなと思っていたなかで、日本に留学したことが転機となりました。「私は日本のほうが相性がいいな」と感じて、今は日本に永住しようとしています。現在はデザインやサウナを発信する仕事をしながら、日本のパフェ文化を海外に伝える活動もしています。

吉岡:ラウラさんの書籍を読むと、日本との共通点をすごく感じるんですね。文化とかマインド、国民性というか、心の動き方みたいなところも、通じるものがあるのかなと思いました。

ラウラ:それは日本に来る前から感じていましたし、今も毎日実感してます。たとえば、シャイな人が多かったり、真面目な人が多かったりするところです。でも、カラオケやサウナに入った瞬間、すごく打ち解けるんですよね(笑)。

吉岡:たしかに(笑)。サウナやカラオケって、どうしてあんなに仲よくなるんでしょうね。

ラウラ:不思議ですよね。フィンランドには意外と謙虚な人が多くて、プレゼントをもらうときは「いや、大丈夫です」といちおう言う文化があるんです。あと、自己アピールがとにかく苦手で、「自分を褒めるの?」っていう感覚なんですよね。

吉岡:そう思うと、日本とすごく似てますよね。

フィンランド人は心に「余白」を持たせる人が多い?

著書では、フィンランドには「幸福」を表す言葉がふたつあると紹介されている。ひとつは、長く持続する幸福である「onni(オンニ)」、もうひとつは瞬発的な楽しさである「ilo(イロ)」だ。

吉岡:本のなかのたとえ話もすごく腑に落ちました。世界一周旅行だったり高級なディナーは、その瞬間の大きな喜びだけれど、フィンランドの人たちが大切にしている幸せは、太陽が出ていること、コーヒーがおいしいこと、大切な人がそばにいること。「今日も明日も、きっと大丈夫」と思える、その毎日の小さな幸せこそが、本当の持続的な幸せなんじゃないかと。

ラウラ:ありがとうございます。以前、雑誌の企画で「最近、いつ幸せを感じましたか?」というアンケートを取ったことがあるんです。すごくフィンランド人らしいエピソードなんですが、「こんなつまらないことでごめんね」と前置きしながら答えるんですよ(笑)。

吉岡:日本人にも通じる部分です。「つまらないものなんですけど」と言いながら、お土産を渡す感じですよね。

ラウラ:実は私、靴下が大好きなんですね。なぜかと言うと、フィンランドの男性ってシャイな人が多くて、ファッションは控えめなんですけど、靴下だけはすごく派手だったりするんです。あとは父は「掃除したあとのコーヒーっておいしいよね」と言いますし、妹は「森の散歩が大好き」と言ったりします。「一見つまらないけど、結局それが大事なんですよね」という答えが多いんです。そういうところでも幸せを感じられる、「心の余白」がある人が多いんだと思います。「ほしい、ほしい」よりも、「今日もいいんじゃない?」という感覚です。

吉岡:すごく素敵だと思います。本を読んでいると「丁寧なフィンランドの暮らし」を思い浮かべる方も多いと思うんですが、それは手間暇を惜しまない暮らし、という意味ではないんですよね。便利で合理性を重視した「自分にとっての丁寧な暮らし」を指しているんですよね。

ラウラ:そうなんです。時短を重要視する人が多いので、食洗器とかコーヒーマシンといった、まかせられるものには頼ります。

フィンランドのサウナは「体と心をきれいにする場所」

フィンランドといえば、やはり外せない存在がサウナである。「サウナ」という言葉自体がフィンランド語であることからも、いかに生活と密接に結びついているかがうかがえる。さらにラウラは、「フィンランド人であることは、サウナに入ることと言っても過言ではない」と思っていると語る。人口は約560万人だが、国内に存在するサウナの数は300万以上とも言われており、サウナが日常文化として深く根付いていることを象徴しているという。

ラウラ:自宅にはほぼ必ずサウナがありますし、オフィスや国会議事堂、公衆サウナなど、いろいろな場所にあります。ちょっと変わったものだと、観覧車のなかにあるサウナや、アイスサウナなどもあります。

吉岡:面白い!

ラウラ:フィンランドでは、仕事帰りに誰かと食事をする、いわゆる飲み会のような文化があまりなくて。その代わりに、サウナに入る時間があります。

吉岡:すごく健康的ですね。

ラウラ:サウナは体をきれいにする以上に、心をきれいにする場所だと思っています。日々のストレスから解放されますし、サウナに入っているあいだは、みんな平等なんですね。名刺交換や肩書きは一切なくて、心が通じ合う空間だと思うんです。だから、とても優しい場所だなと感じています。知らない人とも話しやすいので、フィンランド人は基本的にシャイなんですが、なぜかサウナのなかでは、知らない人と話すことにまったく遠慮がないんですよね(笑)。

吉岡:サウナの存在がいかに大きいかというのが、今のお話を聞いていても伝わってきます。

ラウラ・コピロウの最新情報はX公式アカウント(@laura_finrando)まで。

『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、よりよいライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。

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