BE:FIRSTのLEOが、小説家の燃え殻とJ-WAVEで対談。お互いが初対面から変化したこと・しないことを語り合ったほか、「いま、相手に送りたい本」をシェアした。
LEOが登場したのは、10月24日(金)放送のJ-WAVE『BEFORE DAWN』(ナビゲーター:燃え殻)。作家・エッセイストの燃え殻による深夜のトークラジオプログラムだ。
【参考記事】BE:FIRST・LEO、作詞で大切にしているポイントは「実直でありたい」
燃え殻:おひさしぶりではないですよね。
LEO:そうですね。この前も、僕が映画『見はらし世代』の音声ガイド・ナレーションを録ってるところに燃え殻さんが来てくださって。
燃え殻:差し入れを持って。
LEO:すごく豪華な、高いブランドの差し入れ(笑)。
燃え殻:「ゴディバ」です(笑)。
LEO:みんなよろこんで、いただきました。
燃え殻:LEOくんがナレーションをやるってことで、見てみたかったので。
LEO:燃え殻さんがいらっしゃっても緊張しなかったのが、自分的には「今日やれる気がする」ってポイントでした。
燃え殻:よかった。
LEO:普通、誰か見に来たらちょっと力が入るじゃないですか。マイクがあって、ヘッドフォンがあったらいけるんですかね(笑)。
燃え殻:スタジオに慣れてるのかもね。
燃え殻:最初に飲みに行ったときに、LEOくんが「僕はものすごく自信がないんです」ってすごく言ってて。「怖い、怖い」って。
LEO:言ってましたね。いまでも覚えてます。
燃え殻:どうするんだろう、この人って。どんどんプロジェクトが大きくなっていく。LEOくん自体、責任感が強いから「どうしよう」って思ってて。ポジティブに全部のネガティブを考えて、それをひとつずつ潰していかないといけない、「僕がBE:FIRSTを背負わないと」ってなってたけど。それが、3年経って、ものすごくまわりを信頼しているように見える。
LEO:そういう話を、この前、メンバーと話しました。いま、会社も大きくなってグループも増えたりとかしていますけど、あのときは「うまくいってもいかなくても、会社を自分たちが背負ってる責任感があったよね」って。毎回の現場がめちゃめちゃ勝負というか。ここで結果を残さなければって。
燃え殻:爪痕を残さなきゃみたいな。
LEO:いいパフォーマンス、いい音楽をやらないと二度と呼ばれない、みたいな覚悟がずっとあって。いまは僕らのことを支えてくれている事務所以外のいろんな人たちも増えて、そこで安心感とか若干あると思うんですけど。あのときは「俺らが転んだらこの会社が終わってしまう」みたいに、勝手に背負っていた部分がすごく大きくて、ずっと肩に力が入ってた感じでしたね。根がネガティブだから、いまもネガティブなんですけど、そういう意味では燃え殻さんがおっしゃってくれたように、まわりを信頼するというか、託すみたいなことができるようになってきましたね。会社全体のことを気にするっていうよりは、チームに集中できるというか、そういうのは実際にありますね。
燃え殻:たくさんの人たちがLEOくんのことを愛している、支えてくれているっていうのがLEOくん自身もわかってひと安心して。それでいて「じゃあ、自分は何ができるかな」っていったときに、爪痕を残すんじゃなくて、「みんなと楽しい時間を過ごしたい」となれてるのが見える。見てるほうもそっちのほうが楽しいし。それがよかったなって僕は思いましたね。
燃え殻:おじいさんにはなりましたけどね(笑)。体力の落ち方がハンパない。
LEO:燃え殻さんと飲みに行ったりする機会が減ったじゃないですか。それが変わったことくらいですかね。あと、おごってもらう回数がどんどん増えてくみたいな。
燃え殻:いやいや(笑)。連絡をして飲みに行ってないと、話が合わなくなってしまう、みたいに最初は思ってたんです。でも、いまはたまに連絡して飲みに行っても「昨日さ」みたいな話になってるから、よかったって。
LEO:それは俺も感じますね。
燃え殻:この前、飲み屋で、別で会いましたよね。
LEO:会いましたね(笑)。めっちゃ面白かったですね。
燃え殻:僕が泥酔してたんですけど。
LEO:そんな感じなかったですけどね。
9月に発売した燃え殻のエッセイ集『これはいつかのあなたとわたし』(新潮社)には、LEOとの出会いを綴ったエピソード「運命は過去形がよく似合う」も収録されている。
燃え殻:読んでいただけたでしょうか。
LEO:もちろんです。『週刊新潮』にも載ってましたよね。それ買ったんですよ。でも、読まなきゃって思ったんですけど、なかなか読めなくて。
燃え殻:恥ずかしくて読みたくないみたいな(笑)。
LEO:そうです。ああいうものってラブレターみたいなものじゃないですか。(その時点では)ラブレターかどうかも読んでいないからわからないんだけど、読むまでに時間がかかったのは覚えてます。読んでみたら「なんで早く読まなかったんだろう」って思ったのも覚えてますし。でも、あのタイミングだったからよかったのかなとか。それこそ「運命は過去形がよく似合う」じゃないですけど、あのときに読まなかったからこそ、この感情になれているんだろうなって。この言葉を僕が好きって燃え殻さんに言ったから、書いてくれたんですもんね。
燃え殻:そう。最初、7時間くらい一緒に飲んで、あのときの話を残せる立場にいるので、残そうかなと思って。それが今回、エッセイ集に入れることができてよかったなって個人的にも思ってます。
燃え殻:LEOくんと初めてこの番組で会ったときに、LEOくんの誕生日が近かったので、僕から中島らもさんの本を数冊プレゼントしたんです。そんな経緯もあり、そこからお互いの傷を見せ合いまくったので、悩みとか知ったうえで我々ふたりが「いま、相手に送りたい本」をシェアしてみようと。
LEO:うれしいですね。
まず、燃え殻はLEOに送りたい本として、高橋久美子の『いい音がする文章』(ダイヤモンド社)を紹介した。
燃え殻:元チャットモンチーのドラム・高橋さんの文章論、言葉論、作詞論なんです。音楽にとって言葉とは何かっていうことが書いてあったり、人間関係はリズムでできているとか。
LEO:面白い。
燃え殻:作詞講座で教えている基本的な書き方とか。帯文はスピッツの草野マサムネさんが書いてるんですけど、とっても読みやすくて。LEOくん、いまは作詞もするじゃないですか。
LEO:しますね。
燃え殻:MCとかで毎回泣きそうになるんです。
LEO:ありがとうございます(笑)。
燃え殻:そのMCで、さらにLEOくんの言葉の深度が深くなるような本をプレゼントしたいと思って持ってきました。
LEO:いただきます! うれしい。
燃え殻:同じミュージシャンの方で、LEOくんとしてもシンパシーのある言葉でできていると思うんです。だから、曲作りのときとかに参考にしてもらえたらうれしいなって。
LEO:ありがとうございます! 絶対に読みます。
一方、LEOは燃え殻に、鈴木祐斗の漫画『SAKAMOTO DAYS』(集英社)をおすすめした。
LEO:燃え殻さんに本を渡すことになったけど、燃え殻さんはいろんな本を読まれていると思ったので、漫画にしようと思って。この作品はアニメもあったりするんですけど、これは元殺し屋が恋をして家庭を築いて……っていうところから始まります。そこから元の世界に引っ張られそうになるっていう話で。アクションシーンもあり、面白いシーンもありみたいな。燃え殻さんは子ども心がある人で、文章を読んだり絵を見たりしてワクワクする心がずっとあるなって思うので、その心に刺さるコミックを持ってきました。
燃え殻:『キン肉マン』くらいしか読んでないからね(笑)。
LEO:僕、『キン肉マン』は読んだことがないですけど、これは面白いと思います。アクションもあるし、出てくるキャラクターの過去とか描かれていて。
燃え殻:最近、漫画を本当に読んでないので。
LEO:いまは電子版でなんでも読めちゃうんですけど、僕はコレクター癖があるのでコミックを買っちゃうんですよ。アプリとかで読んでるのに、コミックを買っちゃうってことをけっこうやってて。
燃え殻:読んでみます。絵って好き嫌いあるじゃないですか。これは読めそうな気がします。読んでみます。
次回10月31日(金)の『BEFORE DAWN』にもLEOがゲストで登場する。オンエアから1週間後の11月7日まで、radikoタイムフリー機能で楽しめる。
BE:FIRSTの最新情報は公式サイトまで。
小説家・燃え殻による、東京の真夜中に綴るトークラジオ『BEFORE DAWN』の放送は毎週金曜の26時30分から。 Spotifyなどのポッドキャストでも配信中。
・ポッドキャストページ
LEOが登場したのは、10月24日(金)放送のJ-WAVE『BEFORE DAWN』(ナビゲーター:燃え殻)。作家・エッセイストの燃え殻による深夜のトークラジオプログラムだ。
燃え殻がスタジオに来ても緊張しなかった
LEOと燃え殻は、3年前にこの番組で初めて出会って以来、友人として親交を深めている。【参考記事】BE:FIRST・LEO、作詞で大切にしているポイントは「実直でありたい」
燃え殻:おひさしぶりではないですよね。
LEO:そうですね。この前も、僕が映画『見はらし世代』の音声ガイド・ナレーションを録ってるところに燃え殻さんが来てくださって。
燃え殻:差し入れを持って。
LEO:すごく豪華な、高いブランドの差し入れ(笑)。
燃え殻:「ゴディバ」です(笑)。
LEO:みんなよろこんで、いただきました。
燃え殻:LEOくんがナレーションをやるってことで、見てみたかったので。
LEO:燃え殻さんがいらっしゃっても緊張しなかったのが、自分的には「今日やれる気がする」ってポイントでした。
燃え殻:よかった。
LEO:普通、誰か見に来たらちょっと力が入るじゃないですか。マイクがあって、ヘッドフォンがあったらいけるんですかね(笑)。
燃え殻:スタジオに慣れてるのかもね。
3年経って変化したお互いの印象
出会って3年。ふたりはそのあいだに、お酒を飲みに行ったり、電話をしたりするような間柄になっていた。初対面のときから、変わった印象はあるのだろうか。燃え殻:最初に飲みに行ったときに、LEOくんが「僕はものすごく自信がないんです」ってすごく言ってて。「怖い、怖い」って。
LEO:言ってましたね。いまでも覚えてます。
燃え殻:どうするんだろう、この人って。どんどんプロジェクトが大きくなっていく。LEOくん自体、責任感が強いから「どうしよう」って思ってて。ポジティブに全部のネガティブを考えて、それをひとつずつ潰していかないといけない、「僕がBE:FIRSTを背負わないと」ってなってたけど。それが、3年経って、ものすごくまわりを信頼しているように見える。
LEO:そういう話を、この前、メンバーと話しました。いま、会社も大きくなってグループも増えたりとかしていますけど、あのときは「うまくいってもいかなくても、会社を自分たちが背負ってる責任感があったよね」って。毎回の現場がめちゃめちゃ勝負というか。ここで結果を残さなければって。
燃え殻:爪痕を残さなきゃみたいな。
LEO:いいパフォーマンス、いい音楽をやらないと二度と呼ばれない、みたいな覚悟がずっとあって。いまは僕らのことを支えてくれている事務所以外のいろんな人たちも増えて、そこで安心感とか若干あると思うんですけど。あのときは「俺らが転んだらこの会社が終わってしまう」みたいに、勝手に背負っていた部分がすごく大きくて、ずっと肩に力が入ってた感じでしたね。根がネガティブだから、いまもネガティブなんですけど、そういう意味では燃え殻さんがおっしゃってくれたように、まわりを信頼するというか、託すみたいなことができるようになってきましたね。会社全体のことを気にするっていうよりは、チームに集中できるというか、そういうのは実際にありますね。
燃え殻:たくさんの人たちがLEOくんのことを愛している、支えてくれているっていうのがLEOくん自身もわかってひと安心して。それでいて「じゃあ、自分は何ができるかな」っていったときに、爪痕を残すんじゃなくて、「みんなと楽しい時間を過ごしたい」となれてるのが見える。見てるほうもそっちのほうが楽しいし。それがよかったなって僕は思いましたね。
あのタイミングで読んだからこそ、この感情になれた
一方、LEOは3年前と比べて、燃え殻の印象は変わらないと語る。燃え殻:おじいさんにはなりましたけどね(笑)。体力の落ち方がハンパない。
LEO:燃え殻さんと飲みに行ったりする機会が減ったじゃないですか。それが変わったことくらいですかね。あと、おごってもらう回数がどんどん増えてくみたいな。
燃え殻:いやいや(笑)。連絡をして飲みに行ってないと、話が合わなくなってしまう、みたいに最初は思ってたんです。でも、いまはたまに連絡して飲みに行っても「昨日さ」みたいな話になってるから、よかったって。
LEO:それは俺も感じますね。
燃え殻:この前、飲み屋で、別で会いましたよね。
LEO:会いましたね(笑)。めっちゃ面白かったですね。
燃え殻:僕が泥酔してたんですけど。
LEO:そんな感じなかったですけどね。
9月に発売した燃え殻のエッセイ集『これはいつかのあなたとわたし』(新潮社)には、LEOとの出会いを綴ったエピソード「運命は過去形がよく似合う」も収録されている。
燃え殻:読んでいただけたでしょうか。
LEO:もちろんです。『週刊新潮』にも載ってましたよね。それ買ったんですよ。でも、読まなきゃって思ったんですけど、なかなか読めなくて。
燃え殻:恥ずかしくて読みたくないみたいな(笑)。
LEO:そうです。ああいうものってラブレターみたいなものじゃないですか。(その時点では)ラブレターかどうかも読んでいないからわからないんだけど、読むまでに時間がかかったのは覚えてます。読んでみたら「なんで早く読まなかったんだろう」って思ったのも覚えてますし。でも、あのタイミングだったからよかったのかなとか。それこそ「運命は過去形がよく似合う」じゃないですけど、あのときに読まなかったからこそ、この感情になれているんだろうなって。この言葉を僕が好きって燃え殻さんに言ったから、書いてくれたんですもんね。
燃え殻:そう。最初、7時間くらい一緒に飲んで、あのときの話を残せる立場にいるので、残そうかなと思って。それが今回、エッセイ集に入れることができてよかったなって個人的にも思ってます。
「いま、相手に送りたい本」をシェア
番組後半は「Books in the Blue」と題して、夜明け前の“青のとき”に言葉の贈り物を交わす企画を行った。燃え殻:LEOくんと初めてこの番組で会ったときに、LEOくんの誕生日が近かったので、僕から中島らもさんの本を数冊プレゼントしたんです。そんな経緯もあり、そこからお互いの傷を見せ合いまくったので、悩みとか知ったうえで我々ふたりが「いま、相手に送りたい本」をシェアしてみようと。
LEO:うれしいですね。
まず、燃え殻はLEOに送りたい本として、高橋久美子の『いい音がする文章』(ダイヤモンド社)を紹介した。
燃え殻:元チャットモンチーのドラム・高橋さんの文章論、言葉論、作詞論なんです。音楽にとって言葉とは何かっていうことが書いてあったり、人間関係はリズムでできているとか。
LEO:面白い。
燃え殻:作詞講座で教えている基本的な書き方とか。帯文はスピッツの草野マサムネさんが書いてるんですけど、とっても読みやすくて。LEOくん、いまは作詞もするじゃないですか。
LEO:しますね。
燃え殻:MCとかで毎回泣きそうになるんです。
LEO:ありがとうございます(笑)。
燃え殻:そのMCで、さらにLEOくんの言葉の深度が深くなるような本をプレゼントしたいと思って持ってきました。
LEO:いただきます! うれしい。
燃え殻:同じミュージシャンの方で、LEOくんとしてもシンパシーのある言葉でできていると思うんです。だから、曲作りのときとかに参考にしてもらえたらうれしいなって。
LEO:ありがとうございます! 絶対に読みます。
一方、LEOは燃え殻に、鈴木祐斗の漫画『SAKAMOTO DAYS』(集英社)をおすすめした。
LEO:燃え殻さんに本を渡すことになったけど、燃え殻さんはいろんな本を読まれていると思ったので、漫画にしようと思って。この作品はアニメもあったりするんですけど、これは元殺し屋が恋をして家庭を築いて……っていうところから始まります。そこから元の世界に引っ張られそうになるっていう話で。アクションシーンもあり、面白いシーンもありみたいな。燃え殻さんは子ども心がある人で、文章を読んだり絵を見たりしてワクワクする心がずっとあるなって思うので、その心に刺さるコミックを持ってきました。
燃え殻:『キン肉マン』くらいしか読んでないからね(笑)。
LEO:僕、『キン肉マン』は読んだことがないですけど、これは面白いと思います。アクションもあるし、出てくるキャラクターの過去とか描かれていて。
燃え殻:最近、漫画を本当に読んでないので。
LEO:いまは電子版でなんでも読めちゃうんですけど、僕はコレクター癖があるのでコミックを買っちゃうんですよ。アプリとかで読んでるのに、コミックを買っちゃうってことをけっこうやってて。
燃え殻:読んでみます。絵って好き嫌いあるじゃないですか。これは読めそうな気がします。読んでみます。
次回10月31日(金)の『BEFORE DAWN』にもLEOがゲストで登場する。オンエアから1週間後の11月7日まで、radikoタイムフリー機能で楽しめる。
BE:FIRSTの最新情報は公式サイトまで。
小説家・燃え殻による、東京の真夜中に綴るトークラジオ『BEFORE DAWN』の放送は毎週金曜の26時30分から。 Spotifyなどのポッドキャストでも配信中。
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