
竹原ピストルが、新作『すうぉ~む!!』の制作裏話を語った。また、ランダムな質問への回答として、心温まるエピソードを披露した。
竹原が登場したのは、3月9日(日)放送のJ-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)だ。
クリス:相変わらず熱の入ったパワフルなライブでした。30分セットで9曲、でもMCもちゃんと入れてぴっちりハメましたね。
【ライブ写真&セットリスト】竹原ピストル、ギター弾き語りの祭典「ギタージャンボリー」に出演
竹原:「ギタージャンボリー」は東西南北360度お客さんに囲まれているので、全方向に向きたいと思っていて、2曲ずつセットで回ろうと。それでどのくらいのMC入れたら何秒になるかを家で計ってきたので、大丈夫だろうと思ってやってました(笑)。
クリス:絶対に押すと思ったんですよ。
竹原:実は「何曲か終わったあとに、予定どおりの曲数ができるかできないかサインを出してくれ」ってマネージャーに頼んであったんです。「バツが出た場合はこの曲を切る」って前もって伝えていたので、精神的には焦らずにやれました。
クリス:やっぱりすごいステージだなとあらためて思いましたが、ご自身ではいかがでした?
竹原:本当に「ギタージャンボリー」のお客さんって優しいんですよね。誰を楽しみに来たかはもちろんあるんでしょうけど、それが全然見えないんですよ。どんな演者が出ても、イベント自体を楽しむ雰囲気があって。
クリス:あと、お客さんがあぐらをかいたり、寝そべったりしながら観ているのがいいですよね。軽くつまんでお酒飲みながら、あれがまた風流と言いますか。
竹原:たぶん、歌ってそれぐらいでいいんですよ(笑)。
「ギタージャンボリー」のライブ音源を4時間たっぷりオンエアするラジオ特番は、3月19日にオンエア。放送開始から1週間はradikoでも楽しめる。
「J-WAVE SPECIAL OKUMURAGUMI presents TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025」
日時:3月19日(水)20:00-24:00
クリス:少なくとも2枚分は曲が入ってますね。
竹原:仲がよくて信頼しているレコード会社のディレクターさんとは揉めましたね。ディレクターさんからは「2枚に分けよう!」と言われ、こちらは「いや、もういいから出しましょ!」って。
クリス:竹原さんはなぜ17曲で出そうと?
竹原:17曲たまっていたからです。10曲あって7曲書き足そうというのではなくて、自然の流れでたまってるんだから、いさぎよく出しましょうよと、僕が無理やりねじふせました(笑)。
クリス:タイトルはなぜ、ひらがなにしたんですか?
竹原:アルファベットだと、ちょっとスタイリッシュになるし、大文字で書くとけっこうイカついんですよね。いろいろな歌があってかわいらしい作品かなと思っていたので、ひらがな表記にしました。
クリス:本当に、今回のアルバムはいろいろなスタイルですよね。こだわりのポイントってなんでしょう?
竹原:全然こだわりはなかったんです。ポンポンと浮かんだ曲を書きためて、その都度デモテープを作って。時期によって、アレンジの方向性も書くこともメロディーラインも全然違っていて、こだわらなくてごっちゃ混ぜになったのがいいところかなって思っています。
クリス:「SWARM」っていう語の意味は「言葉の群れ、歌の群れ」というイメージですね。
竹原:収録曲の個性がバラバラなだけに、ひと言で全部を括るようなアルバムタイトルが見当たらなくて、「SWARM」という言葉と出会うまでは苦労しました。
クリス:『アンチヒーロー』を新録した理由はなんだったんですか?
竹原:僕、昔はライブの本数がやたら多かったんです。同じ県どころか、同じ市や町で3日連続、同じお店で3日連続ということもよくあって。すると、ありがたいことに昨日も一昨日も来てくださったお客様の顔がちらほら見えるわけです。だからちょっとでも違う出し物をしたいという気持ちで、昨日書いた歌詞を朗読で発表しちゃう、というのが恒例だったんですよね。それで「次、お会いするときには曲を付けときます」って約束して、次回は曲が付いた状態で発表するのがお決まりだったんです。その一環ですね。
番組では、ここで新録バージョンの『アンチヒーロー』をオンエアした。
クリス:すごくかっこいい新録に仕上がっていますね。ちなみに、ピストルさんは曲作りで困ったことはないそうですね。
竹原:ないです。ただ、自分で自由に作るときはポンポン出てきて困ったことがないんですけど、タイアップ曲で先方様からお題をいただいて、それにしっくりくる曲を書かなきゃっていうときにはちょっと構えますね。それはそれで楽しいし、先方様に「バッチリです」って言ってもらえるとすごくうれしいんですけどね。
クリス:ストックはけっこうあるんですか?
竹原:うーん……あったりなかったりですが、『すうぉ~む!!』を出した直後はストックゼロでしたね。でも、今日までに7、8曲書いて、デモも作り出したりしてるので今は「ある」状態です。
クリス:そうなんですか? 化粧水と乳液とは無縁っぽいですよね。
竹原:自分もそう思っていたんですけど、事務所に女性スタッフが加わりまして、ある日「竹原さんって普段、化粧水とかつけてますか?」って聞かれたんです。「こんなむさ苦しいヒゲのおっさんが化粧水つけたところで何がどうなるってんだよ」って返したら、その女性スタッフが、まあまあ真面目なニュアンスで「いや、竹原さんはこれから輝く人なんだから」って言ったんですよ。
クリス:すばらしい(笑)!
竹原:なんかそれが妙に胸にズンときて。
クリス:じゃあ、やろうと。
竹原:ドンキホーテに行って買って来ました(笑)。女性マネージャーに付き添ってもらって、「これがいい」っていうのを買っていただいたので、きっと間違いないと思います。それが1日のルーティンに入っています。
続いて、もうひとつのガチャは「楽屋の差し入れでいちばんうれしいものは?」という質問。
竹原:以前、福島県に遠征したときに財布を落としてしまって、お金が一銭もない状況で、お客様からいただいた差し入れで2、3日生き延びたことがあったんですよ。
クリス:それはいつですか?
竹原:3、4年前なんですが、「腹減ったけど金がねえ」という状況で、いただいた煎餅やケーキを食って生き延びた経験があるんです。ちなみに、なくした財布も竹原ピストルを知ってくれている人が拾ってくださって、中身も全部戻ってきたので本当にありがたかったです。
クリス:持つべきものは心温かいファンですね。
竹原:それからは食べ物がけっこううれしいです。
クリス:体調管理は大丈夫ですか?
竹原:もともとライブは多いほうだったので、自分のペースといえば自分のペースなんですけど、7月31日が無事終了するまで、願掛けも込めて、今お酒をやめているんです。これだったら「とっととやめとけばよかった」ってくらい、毎日体調がいいし体が軽くて。
クリス: 3月3日からスタートしているわけですよね。もう全然飲んでらっしゃらない?
竹原:1月からやめているので、すごく調子はいいです。ただ、お酒は好きなので、ツアーが無事終わったら友だちといるときぐらいは飲もうかと思っています。
クリス:あと5月18日には「TAKEHARA PISTOL LIVE IN OSAKA JO HALL~Retry~」。コロナ禍の2020年に開催を断念した『大阪城ホール』でのワンマンがついに実現ということですが、意気込みはいかがでしょう?
竹原:厳密にはツアーとは別枠ではあるんですが、全国ツアー真っ只中なので、とくに差別化することなく、そのままの勢いでいつもどおりやれたらとは思っています。
竹原ピストルの最新情報は、オフィシャルサイトまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』では、世界の音楽シーンから厳選した100曲をカウントダウン。毎週日曜13時からオンエア。
竹原が登場したのは、3月9日(日)放送のJ-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)だ。
竹原ピストル、緻密な計算で30分9曲のセットを完遂
2025年に入って3度目の共演となる竹原ピストルとクリス・ペプラー。まずは3月1日、2日に両国国技館で開催された「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025 supported by 奥村組」(以下、ギタージャンボリー)を振り返る。竹原が出演した1日はクリスがMCを務め、竹原は出演者中最多となる同イベント9回目のステージとなった。クリス:相変わらず熱の入ったパワフルなライブでした。30分セットで9曲、でもMCもちゃんと入れてぴっちりハメましたね。
【ライブ写真&セットリスト】竹原ピストル、ギター弾き語りの祭典「ギタージャンボリー」に出演
竹原:「ギタージャンボリー」は東西南北360度お客さんに囲まれているので、全方向に向きたいと思っていて、2曲ずつセットで回ろうと。それでどのくらいのMC入れたら何秒になるかを家で計ってきたので、大丈夫だろうと思ってやってました(笑)。
クリス:絶対に押すと思ったんですよ。
竹原:実は「何曲か終わったあとに、予定どおりの曲数ができるかできないかサインを出してくれ」ってマネージャーに頼んであったんです。「バツが出た場合はこの曲を切る」って前もって伝えていたので、精神的には焦らずにやれました。
クリス:やっぱりすごいステージだなとあらためて思いましたが、ご自身ではいかがでした?
竹原:本当に「ギタージャンボリー」のお客さんって優しいんですよね。誰を楽しみに来たかはもちろんあるんでしょうけど、それが全然見えないんですよ。どんな演者が出ても、イベント自体を楽しむ雰囲気があって。
クリス:あと、お客さんがあぐらをかいたり、寝そべったりしながら観ているのがいいですよね。軽くつまんでお酒飲みながら、あれがまた風流と言いますか。
竹原:たぶん、歌ってそれぐらいでいいんですよ(笑)。
「ギタージャンボリー」のライブ音源を4時間たっぷりオンエアするラジオ特番は、3月19日にオンエア。放送開始から1週間はradikoでも楽しめる。
「J-WAVE SPECIAL OKUMURAGUMI presents TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025」
日時:3月19日(水)20:00-24:00
3年半ぶりのアルバム『すうぉ~む!!』は17曲収録
竹原ピストルは2月19日に、約3年半ぶりとなるアルバム『すうぉ~む!!』をリリース。全17曲入りというボリュームにクリス・ペプラーがツッコミを入れた。クリス:少なくとも2枚分は曲が入ってますね。
竹原:仲がよくて信頼しているレコード会社のディレクターさんとは揉めましたね。ディレクターさんからは「2枚に分けよう!」と言われ、こちらは「いや、もういいから出しましょ!」って。
クリス:竹原さんはなぜ17曲で出そうと?
竹原:17曲たまっていたからです。10曲あって7曲書き足そうというのではなくて、自然の流れでたまってるんだから、いさぎよく出しましょうよと、僕が無理やりねじふせました(笑)。
クリス:タイトルはなぜ、ひらがなにしたんですか?
竹原:アルファベットだと、ちょっとスタイリッシュになるし、大文字で書くとけっこうイカついんですよね。いろいろな歌があってかわいらしい作品かなと思っていたので、ひらがな表記にしました。
クリス:本当に、今回のアルバムはいろいろなスタイルですよね。こだわりのポイントってなんでしょう?
竹原:全然こだわりはなかったんです。ポンポンと浮かんだ曲を書きためて、その都度デモテープを作って。時期によって、アレンジの方向性も書くこともメロディーラインも全然違っていて、こだわらなくてごっちゃ混ぜになったのがいいところかなって思っています。
クリス:「SWARM」っていう語の意味は「言葉の群れ、歌の群れ」というイメージですね。
竹原:収録曲の個性がバラバラなだけに、ひと言で全部を括るようなアルバムタイトルが見当たらなくて、「SWARM」という言葉と出会うまでは苦労しました。
ニューアルバムでわかる、竹原ピストルの曲作りの工程
『すうぉ~む!!』にはクレディセゾンサッカー日本代表応援CMソング『見事的中!!予感的中!!』に、WEST.に提供した『ぼくらしく』のセルフカバー、ライブアルバム『one for the show』に朗読音源として収録された『アンチヒーロー』の曲付き新録バージョンなど、多様な楽曲が並ぶ。番組では、『アンチヒーロー』の朗読音源を聴きながらトークを展開した。クリス:『アンチヒーロー』を新録した理由はなんだったんですか?
竹原:僕、昔はライブの本数がやたら多かったんです。同じ県どころか、同じ市や町で3日連続、同じお店で3日連続ということもよくあって。すると、ありがたいことに昨日も一昨日も来てくださったお客様の顔がちらほら見えるわけです。だからちょっとでも違う出し物をしたいという気持ちで、昨日書いた歌詞を朗読で発表しちゃう、というのが恒例だったんですよね。それで「次、お会いするときには曲を付けときます」って約束して、次回は曲が付いた状態で発表するのがお決まりだったんです。その一環ですね。
番組では、ここで新録バージョンの『アンチヒーロー』をオンエアした。
竹原ピストル「アンチヒーロー」リリックビデオ
竹原:ないです。ただ、自分で自由に作るときはポンポン出てきて困ったことがないんですけど、タイアップ曲で先方様からお題をいただいて、それにしっくりくる曲を書かなきゃっていうときにはちょっと構えますね。それはそれで楽しいし、先方様に「バッチリです」って言ってもらえるとすごくうれしいんですけどね。
クリス:ストックはけっこうあるんですか?
竹原:うーん……あったりなかったりですが、『すうぉ~む!!』を出した直後はストックゼロでしたね。でも、今日までに7、8曲書いて、デモも作り出したりしてるので今は「ある」状態です。
番組恒例! ランダムな質問に答える
続いて、番組恒例のガチャがスタート。ゲストにガチャガチャを回してもらい、カプセルの中に入っている質問に答えるコーナーだ。早速、竹原は出てきたボールに入っている質問「最近の日常生活での決まりごとは?」を受け、「風呂上がりに化粧水と乳液をつけるようになった」と即答した。クリス:そうなんですか? 化粧水と乳液とは無縁っぽいですよね。
竹原:自分もそう思っていたんですけど、事務所に女性スタッフが加わりまして、ある日「竹原さんって普段、化粧水とかつけてますか?」って聞かれたんです。「こんなむさ苦しいヒゲのおっさんが化粧水つけたところで何がどうなるってんだよ」って返したら、その女性スタッフが、まあまあ真面目なニュアンスで「いや、竹原さんはこれから輝く人なんだから」って言ったんですよ。
クリス:すばらしい(笑)!
竹原:なんかそれが妙に胸にズンときて。
クリス:じゃあ、やろうと。
竹原:ドンキホーテに行って買って来ました(笑)。女性マネージャーに付き添ってもらって、「これがいい」っていうのを買っていただいたので、きっと間違いないと思います。それが1日のルーティンに入っています。
続いて、もうひとつのガチャは「楽屋の差し入れでいちばんうれしいものは?」という質問。
竹原:以前、福島県に遠征したときに財布を落としてしまって、お金が一銭もない状況で、お客様からいただいた差し入れで2、3日生き延びたことがあったんですよ。
クリス:それはいつですか?
竹原:3、4年前なんですが、「腹減ったけど金がねえ」という状況で、いただいた煎餅やケーキを食って生き延びた経験があるんです。ちなみに、なくした財布も竹原ピストルを知ってくれている人が拾ってくださって、中身も全部戻ってきたので本当にありがたかったです。
クリス:持つべきものは心温かいファンですね。
竹原:それからは食べ物がけっこううれしいです。
5カ月で60本+αの全国ツアーに臨む
そんな竹原は現在全国ツアー「竹原ピストル 全国弾き語りツアー “すうぉ~む!!”2025」に臨んでいる。7月31日まで約5カ月で全62公演を敢行する。クリス:体調管理は大丈夫ですか?
竹原:もともとライブは多いほうだったので、自分のペースといえば自分のペースなんですけど、7月31日が無事終了するまで、願掛けも込めて、今お酒をやめているんです。これだったら「とっととやめとけばよかった」ってくらい、毎日体調がいいし体が軽くて。
クリス: 3月3日からスタートしているわけですよね。もう全然飲んでらっしゃらない?
竹原:1月からやめているので、すごく調子はいいです。ただ、お酒は好きなので、ツアーが無事終わったら友だちといるときぐらいは飲もうかと思っています。
クリス:あと5月18日には「TAKEHARA PISTOL LIVE IN OSAKA JO HALL~Retry~」。コロナ禍の2020年に開催を断念した『大阪城ホール』でのワンマンがついに実現ということですが、意気込みはいかがでしょう?
竹原:厳密にはツアーとは別枠ではあるんですが、全国ツアー真っ只中なので、とくに差別化することなく、そのままの勢いでいつもどおりやれたらとは思っています。
竹原ピストルの最新情報は、オフィシャルサイトまで。
『SAISON CARD TOKIO HOT 100』では、世界の音楽シーンから厳選した100曲をカウントダウン。毎週日曜13時からオンエア。
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