三宅 健が、最新アルバムの制作エピソードや、暮らしのなかで心がけていることを語った。
三宅が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。6月16日(日)のオンエア内容をテキストで紹介する。
ポッドキャストでも配信中だ。
吉岡:三宅 健さんといえば、みなさんはクリエイティブな一面を見る機会が多いと思います。6月5日にリリースされたニューアルバム『THE iDOL』も話題です。タイトルにも深い思いが込められているのでしょうか?
三宅:前作(『NEWWW』)はわりと暗めな音楽が多かったんですけど、今回のアルバムはポップな曲を選んでいます。そのなかでも恋愛に関する歌がけっこう多かったりするんですね。それは僕がファンに向けて歌っている歌でもあり、そういう関係性がない人が聴けば普遍的な恋愛の楽曲として捉えてもらえるような、そんな2軸のコンセプトで作ったので『THE iDOL』と名付けました。
吉岡:今回、三宅さんが来てくださるのとアルバムが『THE iDOL』というのもあって、「アイドルとは何ぞや」を考えたんですね。お仕事で触れる機会はあるのですが、ちゃんと話を聞く機会はなかったんです。30年間アイドルを続けていることが、私にとっては異次元の世界です。どんな感覚ですか?
三宅:僕が(アイドルを)スタートしたときは13、14歳だったので、なんでもない中学生を好きだといってくれる人が現れて、自分を見つけてくれた存在があって。最初は少数だったのが少しずつ人数が増えていろんな人に応援してもらえることになって、30年をかけてファンの人たちとの関係性を築いてきたっていう感覚があります。もちろん、そのなかでファンを卒業された方もいますし、出戻ってきた人もいます。何とも言えない関係性が30年間のあいだにできた感じですね。
吉岡:家族とか恋人、友だちではない、もっと特別な関係だと三宅さんはおっしゃっていましたね。アイドルとファンの関係って、俳優業でのファンとは種類が違うのかなと感じました。私はアイドルのライブに行くと、帰っていくお客さんのことも見ちゃうんですね。みんな「これで1年、生きていける」みたいな感じで。そう思わせる対象なんだなと感動するんです。それがちょっと羨ましくもあり、こんな熱量で応援されるのってどんな感じなんだろうと考えます。
三宅:吉岡さんのファンのなかにも、きっとそういった方はたくさんいらっしゃると思いますよ。
三宅:自分の好きなアーティストの人たちでプレイリストを作りたい思いがあって、好きなアーティストの方々にオファーをしました。グループの音楽をやっていたときはグループの音楽を作らないといけないから、自分の趣味が反映されるわけではないんですね。1人になったタイミングで音楽をやろうとなったとき、自分の趣味に沿ったアーティストを全部自分で選んでオファーをして、今回のアルバムが完成したっていう感じですね。
吉岡:三宅さんの好きが詰まったアルバムといえますね。
番組では、アルバム収録曲の『ホーンテッド』をオンエア。楽曲の作詞・作曲および、MVはWurtSが担当した。
吉岡:WurtSさんとはプライベートでも交流がありましたか?
三宅:初めましてなんですけど、以前もオファーしたことがあったんですね。だけど、当時向こうは受験勉強中だったんですよ(笑)。
吉岡:受験勉強中!?
三宅:「試験に集中したいから今は制作が難しいです」という返答だったので、しょうがないかなって、今回またダメ元でお願いしてみたらタイミングがよくてやってもらえることになりました。
吉岡:すごくカッコいい曲です。楽曲はWurtSさんのほうから「こういうのはどうですか?」という流れだったのでしょうか?
三宅:いや、僕はWurtSの楽曲を好きで聴いていて、そのなかで自分が好きな曲をいくつか出して、そのなかであがってきた楽曲です。
吉岡:三宅さんの歌い方ともすごく親和性がありますよね。声質と曲調がピッタリです。
三宅:ありがとうございます。
吉岡:アルバムの楽曲提供で三宅さんからいきなり連絡来たら、みんなビックリしませんか?
三宅:iori takamura君とは始めましてだったんですけど、僕がよく行っているカフェでDJの女の子に「最近は何を聴いてるの? デモを探していてさ」と話したんですね。そうしたら「私の友だちに音楽を作っている人がいますよ。最近ヤバいデモができあがったって送られてきた曲がいいんです」と言われたので、聴かせてもらったらめちゃくちゃよかったんです。
吉岡:そのやり取りがめっちゃいいですね。
三宅:楽曲に一目惚れして、「彼と連絡が取れないかな?」とお願いしました。
吉岡:iori君からしたら「どういうこと!?」ってなりますね。
三宅:アルバム曲の前に、TOBEはドームでコンサートをやったんですね。そのときの僕の登場曲を『BOY』(iori takamuraの楽曲)にしました。
吉岡:すごい。iori君の気持ちになっちゃった(笑)!
三宅:すごく力のある楽曲だったから、ドームでこのサウンドを聴いてほしいなって思いました。
吉岡:映画みたいなお話です。自分がデモで作った曲を友だちに聴かせたら三宅さんの目に留まって、気が付いたらTOBEのドームで鳴っている……三宅さん、すごいことをやっているんですけども、ピンと来ていませんね(笑)?
三宅:いやいや(笑)。アイドルがこういったテクノをやることもあまりないし、面白いな、いいなと思ったんですね。iori君もWurtSも20代だし、ミヤケ武器君も20歳だったりと、今回は若い世代の人が多いです。WurtS君はセルフプロデュースでジャケ写だったりMVだったりやっているので、今回もMVとSNSまわりのプロデュースを彼にお願いしました。「そこまでやってほしいんだけど」とお願いしたら、「ぜひやりたいです!」と動いてくれました。
吉岡:クリエイティビティがありますね。
三宅:すごく才能がある若者です。
吉岡:三宅さんご自身が若いときからずっと音楽に携わっていらっしゃるのも、すごく彼らとの相性がいいんでしょうね。
三宅:1人で活動すると決めたとき、(自分を)どういうカテゴリにしようと考えたんですね。アイドルを続けない道もありますけども、アイドルっていろんなことをやるんですよ。バラエティもやるし、歌もやればお芝居をやらせてもらうこともある。多岐にわたっていろんなことをさせてもらうので、ある意味アイドルって自由度が高いんですね。アイドルって調べると「偶像」という言葉が出てきますけども、僕が捉えた意味としては「何者にもなりえる存在」でした。クリエイターとか表現者、アーティストという言葉じゃなくて、僕はアイドルというものに可能性を感じているので、そこに誇りを持ってアイドルを名乗りたいなと思い、プロフィール欄にも(職業 アイドルと)書いています。
吉岡:まるで『情熱大陸』のようなお話でした。
三宅:ええ~(笑)。そんな大それたものではないですよ。
三宅:家具だったりいろんなものを置くこともですけど、まず掃除をこまめにします。家具の配置にとにかくこだわるタイプかもしれないです。
吉岡:家具の配置を考えている時間ってすごく楽しいですよね。
三宅:家具って壁面にくっつけてしまうとよさが損なわれてしまうので、僕は壁からちょっと離すんですよね。そうすると、空間ができて影がおち、家具そのものの美しさを感じることができるんです。そういうのを楽しんでいます。
吉岡:お部屋の写真を拝見しました。あそこまで研ぎ澄ますにはバランスがすごく大切ですよね。私も余白って楽しみたいんですけど、かわいいものがあるとついつい買っちゃって、それを置いちゃうんですよ。ああいったバランスってデザイナーさんが入っていたりしますか?
三宅:入っていないです。
吉岡:自己流ですか!? すごい!
三宅:家具は自分で選んでいますけど、家具屋さんに相談したりはしますね。たとえば、好きな建築家がいたら、僕はその人が作った建築物に同じプロダクトを置いたりしたいんですよ。でも、それだけだとつまらないので、違う作家さんのものを混ぜて親和性を楽しみたいんですよね。
吉岡:参考にします! 最後に、三宅さんからリスナーにメッセージをお願いします。
三宅:6月5日に発売されましたニューアルバム『THE iDOL』は、僕が大好きなクリエイターの方々にオファーをして、一つひとつ愛を込めて作った作品です。前作に劣らない、めちゃくちゃいいアルバムができたと思っているので、ぜひいろんな方々に手に取って聴いていただきたいです。そして、6月22日(土) と23日(日)に有明アリーナでコンサート「2024 Live Performance The Otherside : Another Me Presented by KEN MIYAKE」をやります。コンサートではアルバムを引っ提げてやりますので、会えることを楽しみにしています!
三宅 健の最新情報は、TOBE公式サイトまで。
『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。
三宅が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。6月16日(日)のオンエア内容をテキストで紹介する。
ポッドキャストでも配信中だ。
30年かけてファンと特別な関係を築いてきた
三宅 健は2023年7月に、最初のTOBEアーティストとして出発することを発表。表現者として、新たなエンターテインメントの形に挑戦していくこと、そしてこれまでにない「アイドル像」を描いていくことを発表して注目を集めている。活動への思いからライフスタイルまで、三宅の“今”に吉岡が迫る。吉岡:三宅 健さんといえば、みなさんはクリエイティブな一面を見る機会が多いと思います。6月5日にリリースされたニューアルバム『THE iDOL』も話題です。タイトルにも深い思いが込められているのでしょうか?
三宅:前作(『NEWWW』)はわりと暗めな音楽が多かったんですけど、今回のアルバムはポップな曲を選んでいます。そのなかでも恋愛に関する歌がけっこう多かったりするんですね。それは僕がファンに向けて歌っている歌でもあり、そういう関係性がない人が聴けば普遍的な恋愛の楽曲として捉えてもらえるような、そんな2軸のコンセプトで作ったので『THE iDOL』と名付けました。
吉岡:今回、三宅さんが来てくださるのとアルバムが『THE iDOL』というのもあって、「アイドルとは何ぞや」を考えたんですね。お仕事で触れる機会はあるのですが、ちゃんと話を聞く機会はなかったんです。30年間アイドルを続けていることが、私にとっては異次元の世界です。どんな感覚ですか?
三宅:僕が(アイドルを)スタートしたときは13、14歳だったので、なんでもない中学生を好きだといってくれる人が現れて、自分を見つけてくれた存在があって。最初は少数だったのが少しずつ人数が増えていろんな人に応援してもらえることになって、30年をかけてファンの人たちとの関係性を築いてきたっていう感覚があります。もちろん、そのなかでファンを卒業された方もいますし、出戻ってきた人もいます。何とも言えない関係性が30年間のあいだにできた感じですね。
吉岡:家族とか恋人、友だちではない、もっと特別な関係だと三宅さんはおっしゃっていましたね。アイドルとファンの関係って、俳優業でのファンとは種類が違うのかなと感じました。私はアイドルのライブに行くと、帰っていくお客さんのことも見ちゃうんですね。みんな「これで1年、生きていける」みたいな感じで。そう思わせる対象なんだなと感動するんです。それがちょっと羨ましくもあり、こんな熱量で応援されるのってどんな感じなんだろうと考えます。
三宅:吉岡さんのファンのなかにも、きっとそういった方はたくさんいらっしゃると思いますよ。
気になるアーティストに三宅自らがオファー
12曲収録の『THE iDOL』は、通常版のみボーナストラック2曲が収録され、全14曲となる。アルバムはSIRUP、WurtS、ミヤケ武器など、三宅自らがオファーした気鋭のアーティストたちが制作に参加した。三宅:自分の好きなアーティストの人たちでプレイリストを作りたい思いがあって、好きなアーティストの方々にオファーをしました。グループの音楽をやっていたときはグループの音楽を作らないといけないから、自分の趣味が反映されるわけではないんですね。1人になったタイミングで音楽をやろうとなったとき、自分の趣味に沿ったアーティストを全部自分で選んでオファーをして、今回のアルバムが完成したっていう感じですね。
吉岡:三宅さんの好きが詰まったアルバムといえますね。
番組では、アルバム収録曲の『ホーンテッド』をオンエア。楽曲の作詞・作曲および、MVはWurtSが担当した。
三宅:初めましてなんですけど、以前もオファーしたことがあったんですね。だけど、当時向こうは受験勉強中だったんですよ(笑)。
吉岡:受験勉強中!?
三宅:「試験に集中したいから今は制作が難しいです」という返答だったので、しょうがないかなって、今回またダメ元でお願いしてみたらタイミングがよくてやってもらえることになりました。
吉岡:すごくカッコいい曲です。楽曲はWurtSさんのほうから「こういうのはどうですか?」という流れだったのでしょうか?
三宅:いや、僕はWurtSの楽曲を好きで聴いていて、そのなかで自分が好きな曲をいくつか出して、そのなかであがってきた楽曲です。
吉岡:三宅さんの歌い方ともすごく親和性がありますよね。声質と曲調がピッタリです。
三宅:ありがとうございます。
吉岡:アルバムの楽曲提供で三宅さんからいきなり連絡来たら、みんなビックリしませんか?
三宅:iori takamura君とは始めましてだったんですけど、僕がよく行っているカフェでDJの女の子に「最近は何を聴いてるの? デモを探していてさ」と話したんですね。そうしたら「私の友だちに音楽を作っている人がいますよ。最近ヤバいデモができあがったって送られてきた曲がいいんです」と言われたので、聴かせてもらったらめちゃくちゃよかったんです。
吉岡:そのやり取りがめっちゃいいですね。
三宅:楽曲に一目惚れして、「彼と連絡が取れないかな?」とお願いしました。
吉岡:iori君からしたら「どういうこと!?」ってなりますね。
三宅:アルバム曲の前に、TOBEはドームでコンサートをやったんですね。そのときの僕の登場曲を『BOY』(iori takamuraの楽曲)にしました。
吉岡:すごい。iori君の気持ちになっちゃった(笑)!
三宅:すごく力のある楽曲だったから、ドームでこのサウンドを聴いてほしいなって思いました。
吉岡:映画みたいなお話です。自分がデモで作った曲を友だちに聴かせたら三宅さんの目に留まって、気が付いたらTOBEのドームで鳴っている……三宅さん、すごいことをやっているんですけども、ピンと来ていませんね(笑)?
三宅:いやいや(笑)。アイドルがこういったテクノをやることもあまりないし、面白いな、いいなと思ったんですね。iori君もWurtSも20代だし、ミヤケ武器君も20歳だったりと、今回は若い世代の人が多いです。WurtS君はセルフプロデュースでジャケ写だったりMVだったりやっているので、今回もMVとSNSまわりのプロデュースを彼にお願いしました。「そこまでやってほしいんだけど」とお願いしたら、「ぜひやりたいです!」と動いてくれました。
吉岡:クリエイティビティがありますね。
三宅:すごく才能がある若者です。
吉岡:三宅さんご自身が若いときからずっと音楽に携わっていらっしゃるのも、すごく彼らとの相性がいいんでしょうね。
三宅が考える「アイドル像」とは?
今後新たな「アイドル像」を描いていくと決意表明した三宅。三宅はアイドルという仕事にはさまざまな可能性が秘めていると話す。三宅:1人で活動すると決めたとき、(自分を)どういうカテゴリにしようと考えたんですね。アイドルを続けない道もありますけども、アイドルっていろんなことをやるんですよ。バラエティもやるし、歌もやればお芝居をやらせてもらうこともある。多岐にわたっていろんなことをさせてもらうので、ある意味アイドルって自由度が高いんですね。アイドルって調べると「偶像」という言葉が出てきますけども、僕が捉えた意味としては「何者にもなりえる存在」でした。クリエイターとか表現者、アーティストという言葉じゃなくて、僕はアイドルというものに可能性を感じているので、そこに誇りを持ってアイドルを名乗りたいなと思い、プロフィール欄にも(職業 アイドルと)書いています。
吉岡:まるで『情熱大陸』のようなお話でした。
三宅:ええ~(笑)。そんな大それたものではないですよ。
洗練された自宅の写真に吉岡が驚き
番組では、ゲストのライフスタイルに注目。アートに対する理解が深い三宅が、快適に暮らすために心がけていることは何だろう?三宅:家具だったりいろんなものを置くこともですけど、まず掃除をこまめにします。家具の配置にとにかくこだわるタイプかもしれないです。
吉岡:家具の配置を考えている時間ってすごく楽しいですよね。
三宅:家具って壁面にくっつけてしまうとよさが損なわれてしまうので、僕は壁からちょっと離すんですよね。そうすると、空間ができて影がおち、家具そのものの美しさを感じることができるんです。そういうのを楽しんでいます。
吉岡:お部屋の写真を拝見しました。あそこまで研ぎ澄ますにはバランスがすごく大切ですよね。私も余白って楽しみたいんですけど、かわいいものがあるとついつい買っちゃって、それを置いちゃうんですよ。ああいったバランスってデザイナーさんが入っていたりしますか?
三宅:入っていないです。
吉岡:自己流ですか!? すごい!
三宅:家具は自分で選んでいますけど、家具屋さんに相談したりはしますね。たとえば、好きな建築家がいたら、僕はその人が作った建築物に同じプロダクトを置いたりしたいんですよ。でも、それだけだとつまらないので、違う作家さんのものを混ぜて親和性を楽しみたいんですよね。
吉岡:参考にします! 最後に、三宅さんからリスナーにメッセージをお願いします。
三宅:6月5日に発売されましたニューアルバム『THE iDOL』は、僕が大好きなクリエイターの方々にオファーをして、一つひとつ愛を込めて作った作品です。前作に劣らない、めちゃくちゃいいアルバムができたと思っているので、ぜひいろんな方々に手に取って聴いていただきたいです。そして、6月22日(土) と23日(日)に有明アリーナでコンサート「2024 Live Performance The Otherside : Another Me Presented by KEN MIYAKE」をやります。コンサートではアルバムを引っ提げてやりますので、会えることを楽しみにしています!
三宅 健の最新情報は、TOBE公式サイトまで。
『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。
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