世界で活躍する女性監督と女優が集結し、女性が主人公の7つのショートストーリーを紡ぎ出した映画『私たちの声』(9月1日公開)。8月28日には都内で公開直前トークイベントが実施され『私の一週間』の主演を務める杏と監督の呉美保が参加した。
「フランスで子育てをしていて楽しいと思う瞬間」について聞かれた杏は「知らなかったことを知れて触れ合えるのが楽しい。戸惑うこともあるけれど、フランスに来なかったら知ることができないことだと思うといい刺激になる。パリでは徒歩や公共機関での移動が多いけれど、それはとてもいいきっかけ。歩けば色々なものに出会えるので」と回答。異国の地ゆえにカルチャーショックもあるが「すんなりと行かないのは日常茶飯事。期待しすぎずなんとかやっています」と大らかな心で対応しているという。
また「仕事復帰のタイミング」について杏は「出産後2年くらいは休んでいたので、復帰後の撮影のペースなどの段取りをつけるのが大変でした」と回想。仕事復帰後は育児にまつわるマニュアルをExcelで作成し、管理していたそうで「いつ誰が手伝いに来てくれたとしても一から説明をしなくても、掃除機の使い方や洗剤の位置などがわかるように作りました。そのマニュアルは今では捨てられない大事な思い出。そういうのを作るのが好きで、タスクを可視化するのも楽しかった」と母としての工夫を紹介した。
さらに仕事とプライベートの両立について杏は「両方同時は無理」と苦笑いしつつ「どう切り替えていくのかが大切。子どもがいたら子どもモードだし、子どもが寝たら優先順位をつけて自分のことを片付けていく。前もっての計算や計画は難しい。ブルドーザー育児状態。ガーッとやれるものを考えられるだけ時間の限りやっていく」と自らの育児スタイルを披露。そんなブルドーザーな杏の姿に呉監督は「杏さんはすごい。絶え間なく子どもや自分のことをやっていて、いつ寝ているのだろうか?と思う」と同じ母としてリスペクトしていた。
「映画、芸術、メディアを通して女性を勇気づける」をスローガンとして掲げる非営利映画製作会社<We Do It Together>協力のもと、企画意図に賛同したジェニファー・ハドソンやカーラ・デルヴィーニュをはじめとする各国を代表する実力派女優のキャスト&スタッフたちが世界中から集結。実際の出来事から着想を得たエピソードから、物語仕立てのフィクション、さらにはアニメーションまで、世界各地を舞台に感動的で力強い物語が紡がれる。この日は7本の短編の中から、杏主演&呉監督作の『私の一週間』が上映された。
アメリカ音楽界のヒットメーカーであるダイアン・ウォーレンが手掛ける主題歌「Applause」が、本年度アカデミー賞歌曲賞にノミネートされ、呉監督と杏もシャンパンカーペット&授賞式に参加した。その感想を尋ねられた杏は「世界一のお祭りに参加できたような気がする。素敵なご縁があって歩かせていただきましたが、いつか自分自身の力で戻ってきたいとも思いました」と夢は広がるばかり。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が席巻するなどアジアパワーが際立った授賞式だっただけに「凄い場所に居合わせたと思った」と感動していた。
(取材=石井隼人)
また「仕事復帰のタイミング」について杏は「出産後2年くらいは休んでいたので、復帰後の撮影のペースなどの段取りをつけるのが大変でした」と回想。仕事復帰後は育児にまつわるマニュアルをExcelで作成し、管理していたそうで「いつ誰が手伝いに来てくれたとしても一から説明をしなくても、掃除機の使い方や洗剤の位置などがわかるように作りました。そのマニュアルは今では捨てられない大事な思い出。そういうのを作るのが好きで、タスクを可視化するのも楽しかった」と母としての工夫を紹介した。
映画『私たちの声』本予告(60秒)【2023年9月1日公開】
アメリカ音楽界のヒットメーカーであるダイアン・ウォーレンが手掛ける主題歌「Applause」が、本年度アカデミー賞歌曲賞にノミネートされ、呉監督と杏もシャンパンカーペット&授賞式に参加した。その感想を尋ねられた杏は「世界一のお祭りに参加できたような気がする。素敵なご縁があって歩かせていただきましたが、いつか自分自身の力で戻ってきたいとも思いました」と夢は広がるばかり。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が席巻するなどアジアパワーが際立った授賞式だっただけに「凄い場所に居合わせたと思った」と感動していた。
(取材=石井隼人)
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