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原 菜乃華、母から最初に教わった「キッチン用品の洗い方」は―SHELLYとSDGsを語り合う

原 菜乃華、母から最初に教わった「キッチン用品の洗い方」は―SHELLYとSDGsを語り合う

俳優の原 菜乃華とSHELLYが対談。映画『すずめの戸締まり』の主人公の声優に抜擢されたときの心境や、SDGsに関するトークを展開した。

原が登場したのは毎週週替わりでJ-WAVEが厳選した企画をお届けする特別な時間『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』。ここではナビゲーターのSHELLYと原がトークを繰り広げた公開収録の様子をテキストで紹介する。オンエアは7月23日(日)。

同番組は、SDGsに関する活動を後押しする情報発信・体験の場である、青山のITOCHU SDGs STUDIOから発信。オンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。エピソードは月曜日に3回にわけて更新。



■ITOCHU SDGs STUDIO公式サイト
https://www.itochu.co.jp/ja/corporatebranding/sdgs/about.html

不安な気持ちの方が大きかった

原は昨年公開された新海 誠監督のアニメーション映画『すずめの戸締まり』で主人公・すずめ(岩戸鈴芽)役の声優を担当。1700人を超えるオーディション参加者から原が選ばれ、話題となった。
SHELLY:オーディションに受かったときの気持ちって覚えてますか?

原:真っ白でした、頭が。サプライズ合格発表っていうかたちで、最終審査だと思って会場に行ったら「すずめ役をお願いします」って言っていただけて。

SHELLY:へえ! 感動しちゃうね。

原:だから本当に頭が真っ白でしたし、うれしいというよりは不安っていう気持ちの方が全然大きかったですね。

SHELLY:私にこの役ができるかなって?

原:とんでもないことが起こってしまった、みたいな。うれしいとか怖いとかそれ以前に、実感がわかない感情でしたね。浮き足だった気持ちというか、魂が抜けてしまってこれを自分の中に戻さなきゃいけないと思って、ギョーザを食べに言ったのだけは覚えてます(笑)。

SHELLY:どういうこと(笑)?

原:ちょっとお腹の中に何かものを入れて(笑)。食べるって生活の一部じゃないですか。だから日常生活に戻ろうと思って、次の日も撮影があったりとかしたので、ちょっといったん冷静になろうと思ってギョーザを食べに。でも味がしなかったです。

SHELLY:そういうときって味がしないの? もったいないね(笑)。

原:でも量はめちゃくちゃ食べましたね(笑)。

映画『すずめの戸締まり』は東日本大震災を題材にした作品となる。

原:新海監督と一緒にたくさん取材を受けさせていただく中で、監督が「直接被災したとは言えない自分に何ができるのか、何をすべきなのかっていうのを3.11からずっと考えている」ということをおっしゃっていて。私も役者としての自分の役割って何だろうっていうのはあらためて考えさせられましたね。映画って人の人生を大きく変える力があると思うので、実際に私も変えられた1人でもありますし、だからすごく大きな影響があるものだと思うから、自分が関わる作品についてはよく考えたいし、深く考え続けていくべきだろうなっていうのはすごく感じましたね。それが結果、誰かの支えになるようなことになったらすごくうれしいなと思います。

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面白かった・面白くなかったで片づけられる小説ではない

「最近、印象に残った作品は?」と質問された原は、朝井リョウの長編小説『正欲』をあげ、「これはうまく説明できないんですけど、とにかく多くの人に読んでもらえたらいいなっていう作品」と話す。

原:これは少数派の意見だよねとか、私たちに関係ない話だよねっていう風に簡単に片づけるんじゃなくて、答えが出なくても悩み続けて自分の考えを模索し続けてくれるような人と友だちになりたいなって、これを読んですごく思いました。

SHELLY:面白い。

原:だからこれを読んだ人と語り合いたい本ですね。

SHELLY:この本は、小説家・朝井リョウさんの作家生活10周年を記念した作品で、性欲や性的指向を題材に多様性が尊重される現代において、その多様性からも外れる人たちの孤独や苦悩を描いた作品で、この秋には映画化されるみたいですね。この本のどういうところが響いたんですか。

原:私は読後に考えを巡らせられる本とか作品がすごく好きで、誰かと話したくなるような作品、レビューを見たくなる作品が好きなんです。

SHELLY:なるほどね。

原:その意見とかがバラバラにわかれる作品もすごく好きで、これはそういう作品だと思います。

SHELLY:『正欲』はこれはこういう意味だろう、こういうことを表現してるんだろうという意見でわかれるのか、読んだ気持ちが感想がわかれるのか。すごくいい話だったとか、あの終わり方は納得いかないとか。

原:すごくいい話だったというよりかは、自分が今まで当たり前に受け入れられていたこととか、今までの自分の常識だったりは本当に合っているのかっていうことを考えさせられる物語なので、面白かった・面白くなかったで簡単に片づけられる小説ではないと思うんです。たぶん読後はすごくモヤモヤというか、何だろうこの気持ちってなるような物語なんじゃないかって思いますね。責められているような気持ちにもなるし、優しく背中をさすってもらっているような気持ちにもなるという、すごく不思議な作品で。こういう作品にはなかなか出会ったことがないなって思ったので、いろんな人にオススメしていますね。

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口論じゃなくて議論ができるような世の中になったら

番組後半では、観覧希望者やリスナーから寄せられたSDGsについてのメッセージを紹介しつつトークを展開した。

リスナーの「高校生なのでできることは少ないけど、ご飯は残さず食べるようにしている」とのメッセージに、原も「同じ」と笑う。

原:私、本当に食べるんですよ。食いしん坊で、残さずきれいに食べられます(笑)。

SHELLY:これも大事だよね。こういうことからやっていくっていうのでも全然変わってきますからね。どういう食べ物が好きなんですか?

原:甘いもの全般が好きですし、ギョーザが好きですね。

SHELLY:今日、ギョーザの話がめちゃくちゃ出てくるから、ギョーザ好きに大事な情報があったので紹介しますね。「フライパンを洗う際に油を先に拭き取るようにして、節電・節水を心掛けています」とのメッセージをいただきました。これ本当に大事なんですよね。私もカレーとかギョーザもそうだし、油がこびりついたものをそのまま流しで洗うと、流しに油が残ってしまうので配管が詰まっちゃったりとか、下水が詰まったりして悪臭の原因にもなるし、大雨が降ったときに固まった油が川とか海に流れて環境を汚染してしまうみたいなんです。だから油はちゃんと拭き取ってから洗うって大事ですね。原さんはやってます?

原:母にいちばんにこれを教えてもらいましたね。

SHELLY:へえ。素晴らしい。シリコンのヘラが便利ですよ(笑)。(油汚れに)重曹をまいてからシリコンのヘラでガスガスって取ると気持ちいいのよ。それをゴミ箱に捨ててから洗うと洗いやすいし、ムダがないですね。

原はSDGsな注目グッズがあるそうで……。

原:自転車のUSBダイナモチャージャーですね。自転車をこいでスマホを充電できたりするんです。

SHELLY:自転車のタイヤが回ることで発電してっていう。面白い。

原:スマホのバッテリーを0から100までにするのに、どのくらい頑張ればいいんだろうみたいな。それをちょっと検証してみたいなって思います。

SHELLY:やってほしい。

原:楽しそうですよね。

SHELLY:これがいろんな自転車に搭載されてたら、自転車を頻繁に使う人であれば蓄電もできたら便利ですよね。

最後にSHELLYは「10年後はどんな自分になっていたいか。また10年後はどんな社会になってほしいか」と原に質問した。

原:柔軟な人になっていたいですね。体がじゃなくて。

SHELLY:あはは(笑)。

原:この間、仲のいい友だちと少し真面目な話をしたときに、共感はできないけどすごく理解はできるっていう意見があったりとか、いい話し合いだったなって思う瞬間があって。自分とは違う考えの意見とかも突っぱねるとかじゃなくて、一度聞いて、より自分の考えを深くするようにできたらすごく素敵だなと思って。口論じゃなくて議論ができるような世の中になったら素敵だと思いますし、自分もずっと人に優しく、大切な人は大切にし続けたいなと思いました。

原菜乃華の最新情報は、トライストーン・エンタテイメントの公式サイトまで。

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オンエアをお届けした、青山のITOCHU SDGs STUDIO

SHELLYがナビゲートするプログラム『ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』の放送は毎月第4日曜日の22時から。

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番組情報
ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE
毎月第4日曜
22:00-22:54