BRAHMAN/OAUのTOSHI-LOWが、憧れのバンドやニューアルバム 『Tradition』、家族について語った。
TOSHI-LOWが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談議を繰り広げる番組だ。オンエアは6月30日(金)。
この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。TOSHI-LOWは栃尾名物の油揚げを持参し、ビールとともに楽しんだ。
【「ギタージャンボリー2023」フォトレポート】TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)が両国国技館で弾き語りライブ
クリス:TOSHI-LOWは自分の出番じゃないときも仕切りでさばいてたじゃん。あの、言葉をしゃべらないTOSHI-LOWが。本当によくしゃべる人になったよね。面白いんだよ。
TOSHI-LOW:面白くないよ。
クリス:いろんなミュージシャンとお仕事させてもらってインタビューしたりするけど、TOSHI-LOWは面白いもん。
TOSHI-LOW:みんな隠すじゃん。一応パブリックイメージを壊しちゃいけないみたいな。でも本当はみんな楽屋で面白いのに。
クリス:わかる。演じちゃうんだよね。
TOSHI-LOW:カッコつけちゃってさ。
「ギタージャンボリーのときは楽屋でむちゃ酒飲んだよね」とTOSHI-LOWは振り返る。
クリス:俺たち飲んだね。なんの話したっけ?
TOSHI-LOW:覚えてないでしょ? フジロックの話になって、最終的にクリペプ(クリス)といちばん話したのは、(ドラマーの)池畑潤二が強いって話。
クリス:TOSHI-LOWが初めて人前で歌った曲は(池畑潤二も在籍した)ザ・ルースターズの『レザー・ブーツ』だもんね。
TOSHI-LOW:一発で好きになった。男として。
クリス:ルースターズのファンだったのか、池畑潤二のファンだったのか。
TOSHI-LOW:九州の音楽がすごく好きだったの。いわゆるめんたい(ロック)とか、あとパンクだとスワンキーズっていってキングス・ワールド系とかあるんだけど、とにかく九州が好きで。でもなんでか知らないけどルースターズだけは心の教科書になるくらい好きで。のちにフジロックでセッションとか呼ばれたとき震えるくらい。この人の前で歌ってるんだって。
クリス:みんなリスペクトするバンドだよね。
TOSHI-LOW:面白い。ジャンルにとらわれてないけど、ミクスチャーみたいな意味ではないじゃない。あと古く聴こえるのに新しいというか、不思議なバンド。
クリス:80年代後期、90年代初頭の日本のロックってかなり武闘派だったよね。
TOSHI-LOW:俺は池畑潤二を倒すためにこれだけ体を鍛えてるから。毎回イメトレをするわけ。もちろん俺のほうが若いからパンチもバンって入って、今日はいける、最後のこれで終わるって池畑さんの顔面にパンチを入れて勝ったと思ってたら、池畑潤二がズズズって起きてきて「おいTOSHI-LOW、それで終わりか?」って(笑)。それで反撃されて毎回フジロックのGREEN STAGEの横の川にプカプカ浮いて終わるっていうね(笑)。400回くらいイメトレしてるけど、1回も勝てないんだよ。
【関連記事】ELLEGARDENに感じた「恐ろしいほどの演奏力」 04 Limited Sazabys・GENが音楽ルーツを語る
TOSHI-LOW:GENは何話してたの?
クリス:TOSHI-LOWのことを、いい感じのジャイアンでお世話になってますって。
TOSHI-LOW:ははは(笑)。
クリス:昔からジャイアンキャラなのかな。
TOSHI-LOW:全然。どっちかって言ったら映画のほうのジャイアンね。嫌なことは嫌なのよ。っていうか長いものに巻かれたりし過ぎるのが嫌。わかるよ、大人の世界だから。そこでみんなが大人しくして何も言えないじゃん、みたいな雰囲気になるのが嫌で「じゃあ俺が言ってくるわ」みたいなことをやるから。GENのこと叩いたことなんてないもん。
クリス:すごくいい兄貴だって言ってるよ。慕ってるって。
TOSHI-LOW:ほんと? 自分たちの企画には呼ばないくせにそういう風に言うとカチンとくるね。
クリス:でも、この間、蒲郡でやった「森、道、市場」のOAUをGENが観に行ったって言ってたよ。
TOSHI-LOW:そうそう来てくれたの。かわいいのよ。GENかわいいんだ。
クリス:わかる。人懐っこくて。
TOSHI-LOW:適度に心の中身が悪くていいんだ(笑)。でも、みんな心にはそういうのがあるよ。適度にそういうことを話せるやつのほうが健全な気がするから、俺が本音でしゃべっちゃうのはそこだけで。楽屋でも「いや、僕は品行方正で……」みいたいなのってうそに決まってるじゃん。それのどこか偏ったのが、隠れたところで爆発するより、今飲んでギャハハやろうよっていう。仲良くなるために酒飲んだりって面白いじゃん。正直になったりとか。そういう意味でのジャイアンでありたいなって思うよね。
クリス:今回のアルバムはどんな感じですか。
TOSHI-LOW:面白いですよ。400年前のアイリッシュの歌をもう1回引き継いだりとか。結局、自分たちだけでは気付かないようなことが、もっともっと深く自分たちのいちばん初めの人類っていうか生物から起きてるんだから、もっともっと大きく見たら、もう少し愛し合えるんじゃないって。
クリス:ラブなアルバムなんですね。
TOSHI-LOW:ラブしかなくない? だって自分たちがここに生きてるってラブの結晶じゃないですか。
クリス:実はそうなんだよね。
TOSHI-LOW:だよね。
クリス:子どもが生まれて本当に思う。
アルバムの内容から、家族の話題になり……。
クリス:今、二児の父だっけ?
TOSHI-LOW:そう。でもだいぶ大きくなっちゃったからね。上は高校3年。
クリス:そうなの!? ときは経つよな。
TOSHI-LOW:この間、彼女の家で飯食って帰ってきたよ。「お寿司をごちそうになった」とか言って(笑)。
クリスに「自分の息子に彼女できてどう?」と訊かれたTOSHI-LOWは、「お正月、彼女を連れてきて、またいい子なのさ」と感想を述べる。そして、親と恋愛の話をするかどうか……という切り口から、時代とともに変化する“親のあり方”について語った。TOSHI-LOW自身は親に恋愛の話をしたことはないが、周囲に聞くと、今はするのも普通だと言われたのだという。
TOSHI-LOW:全然、自分のときと違うんだって。そこでジェネレーションギャップを感じて。親のあり方ってこんな20、30年で全然違うんだなって。自分が自分の親に対する、こういうことをしたから自分もこうしようってことを変えなきゃダメなんだなってそのとき思ったの。
クリス:理解しないとって。
TOSHI-LOW:わかってるんだけど、教えるっていう教わり方をしてないと、こんなに結構あたふたするんだなっていう。今は切り替わってわかるんだけど。自分たちが教わったものとか自分たちが常識だって思ってることってこんな小さいことでもどんどん変わっていくんだって認識をしてないと取り残されるというか。昔いた、ただの頑固じじい、話の通じないね、あれになるのも嫌だしって思うよね。
クリス:俺も理解のある父親でありたいし、ともかく娘に嫌われたくないもん(笑)。
TOSHI-LOW:あはは、でもそれは甘やかすことになるよ(笑)。
TOSHI-LOWは、翌週の同番組にもゲスト出演した。radikoで7月14日(金)まで再生可能。
また現在、サッポロ生ビール黒ラベル『黒ラベルFES』特設サイトでは、TOSHI-LOWのスペシャルインタビューが掲載中だ。他には、今回のオンエアでも話題が出た04 Limited SazabysのGENや、My Hair is Badの椎木知仁のインタビューも楽しめる。
また、番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。
TOSHI-LOWが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談議を繰り広げる番組だ。オンエアは6月30日(金)。
この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。TOSHI-LOWは栃尾名物の油揚げを持参し、ビールとともに楽しんだ。
「この人の前で歌ってるんだ」共演で震えたアーティスト
TOSHI-LOWは3月に開催したトーキョーギタージャンボリー(J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2023)に出演。初日のMCを務めたクリスは「もう、司会だった」と当日のTOSHI-LOWの様子を語る。【「ギタージャンボリー2023」フォトレポート】TOSHI-LOW(BRAHMAN/OAU)が両国国技館で弾き語りライブ
クリス:TOSHI-LOWは自分の出番じゃないときも仕切りでさばいてたじゃん。あの、言葉をしゃべらないTOSHI-LOWが。本当によくしゃべる人になったよね。面白いんだよ。
TOSHI-LOW:面白くないよ。
クリス:いろんなミュージシャンとお仕事させてもらってインタビューしたりするけど、TOSHI-LOWは面白いもん。
TOSHI-LOW:みんな隠すじゃん。一応パブリックイメージを壊しちゃいけないみたいな。でも本当はみんな楽屋で面白いのに。
クリス:わかる。演じちゃうんだよね。
TOSHI-LOW:カッコつけちゃってさ。
「ギタージャンボリーのときは楽屋でむちゃ酒飲んだよね」とTOSHI-LOWは振り返る。
クリス:俺たち飲んだね。なんの話したっけ?
TOSHI-LOW:覚えてないでしょ? フジロックの話になって、最終的にクリペプ(クリス)といちばん話したのは、(ドラマーの)池畑潤二が強いって話。
クリス:TOSHI-LOWが初めて人前で歌った曲は(池畑潤二も在籍した)ザ・ルースターズの『レザー・ブーツ』だもんね。
TOSHI-LOW:一発で好きになった。男として。
クリス:ルースターズのファンだったのか、池畑潤二のファンだったのか。
TOSHI-LOW:九州の音楽がすごく好きだったの。いわゆるめんたい(ロック)とか、あとパンクだとスワンキーズっていってキングス・ワールド系とかあるんだけど、とにかく九州が好きで。でもなんでか知らないけどルースターズだけは心の教科書になるくらい好きで。のちにフジロックでセッションとか呼ばれたとき震えるくらい。この人の前で歌ってるんだって。
クリス:みんなリスペクトするバンドだよね。
TOSHI-LOW:面白い。ジャンルにとらわれてないけど、ミクスチャーみたいな意味ではないじゃない。あと古く聴こえるのに新しいというか、不思議なバンド。
クリス:80年代後期、90年代初頭の日本のロックってかなり武闘派だったよね。
TOSHI-LOW:俺は池畑潤二を倒すためにこれだけ体を鍛えてるから。毎回イメトレをするわけ。もちろん俺のほうが若いからパンチもバンって入って、今日はいける、最後のこれで終わるって池畑さんの顔面にパンチを入れて勝ったと思ってたら、池畑潤二がズズズって起きてきて「おいTOSHI-LOW、それで終わりか?」って(笑)。それで反撃されて毎回フジロックのGREEN STAGEの横の川にプカプカ浮いて終わるっていうね(笑)。400回くらいイメトレしてるけど、1回も勝てないんだよ。
TOSHI-LOWは「いい感じのジャイアン」?
続いて、TOSHI-LOWと親交が深く、先日この番組にゲスト出演した04 Limited SazabysのGEN(Ba/Vo)の話題に。【関連記事】ELLEGARDENに感じた「恐ろしいほどの演奏力」 04 Limited Sazabys・GENが音楽ルーツを語る
TOSHI-LOW:GENは何話してたの?
クリス:TOSHI-LOWのことを、いい感じのジャイアンでお世話になってますって。
TOSHI-LOW:ははは(笑)。
クリス:昔からジャイアンキャラなのかな。
TOSHI-LOW:全然。どっちかって言ったら映画のほうのジャイアンね。嫌なことは嫌なのよ。っていうか長いものに巻かれたりし過ぎるのが嫌。わかるよ、大人の世界だから。そこでみんなが大人しくして何も言えないじゃん、みたいな雰囲気になるのが嫌で「じゃあ俺が言ってくるわ」みたいなことをやるから。GENのこと叩いたことなんてないもん。
クリス:すごくいい兄貴だって言ってるよ。慕ってるって。
TOSHI-LOW:ほんと? 自分たちの企画には呼ばないくせにそういう風に言うとカチンとくるね。
クリス:でも、この間、蒲郡でやった「森、道、市場」のOAUをGENが観に行ったって言ってたよ。
TOSHI-LOW:そうそう来てくれたの。かわいいのよ。GENかわいいんだ。
クリス:わかる。人懐っこくて。
TOSHI-LOW:適度に心の中身が悪くていいんだ(笑)。でも、みんな心にはそういうのがあるよ。適度にそういうことを話せるやつのほうが健全な気がするから、俺が本音でしゃべっちゃうのはそこだけで。楽屋でも「いや、僕は品行方正で……」みいたいなのってうそに決まってるじゃん。それのどこか偏ったのが、隠れたところで爆発するより、今飲んでギャハハやろうよっていう。仲良くなるために酒飲んだりって面白いじゃん。正直になったりとか。そういう意味でのジャイアンでありたいなって思うよね。
お正月に息子が彼女を連れてきて…
OAUは4月にニューアルバム『Tradition』をリリース。このアルバムを引っさげたツアー「Tour 2023 Tradition」も開催した。クリス:今回のアルバムはどんな感じですか。
TOSHI-LOW:面白いですよ。400年前のアイリッシュの歌をもう1回引き継いだりとか。結局、自分たちだけでは気付かないようなことが、もっともっと深く自分たちのいちばん初めの人類っていうか生物から起きてるんだから、もっともっと大きく見たら、もう少し愛し合えるんじゃないって。
クリス:ラブなアルバムなんですね。
TOSHI-LOW:ラブしかなくない? だって自分たちがここに生きてるってラブの結晶じゃないですか。
クリス:実はそうなんだよね。
TOSHI-LOW:だよね。
クリス:子どもが生まれて本当に思う。
アルバムの内容から、家族の話題になり……。
クリス:今、二児の父だっけ?
TOSHI-LOW:そう。でもだいぶ大きくなっちゃったからね。上は高校3年。
クリス:そうなの!? ときは経つよな。
TOSHI-LOW:この間、彼女の家で飯食って帰ってきたよ。「お寿司をごちそうになった」とか言って(笑)。
クリスに「自分の息子に彼女できてどう?」と訊かれたTOSHI-LOWは、「お正月、彼女を連れてきて、またいい子なのさ」と感想を述べる。そして、親と恋愛の話をするかどうか……という切り口から、時代とともに変化する“親のあり方”について語った。TOSHI-LOW自身は親に恋愛の話をしたことはないが、周囲に聞くと、今はするのも普通だと言われたのだという。
TOSHI-LOW:全然、自分のときと違うんだって。そこでジェネレーションギャップを感じて。親のあり方ってこんな20、30年で全然違うんだなって。自分が自分の親に対する、こういうことをしたから自分もこうしようってことを変えなきゃダメなんだなってそのとき思ったの。
クリス:理解しないとって。
TOSHI-LOW:わかってるんだけど、教えるっていう教わり方をしてないと、こんなに結構あたふたするんだなっていう。今は切り替わってわかるんだけど。自分たちが教わったものとか自分たちが常識だって思ってることってこんな小さいことでもどんどん変わっていくんだって認識をしてないと取り残されるというか。昔いた、ただの頑固じじい、話の通じないね、あれになるのも嫌だしって思うよね。
クリス:俺も理解のある父親でありたいし、ともかく娘に嫌われたくないもん(笑)。
TOSHI-LOW:あはは、でもそれは甘やかすことになるよ(笑)。
TOSHI-LOWは、翌週の同番組にもゲスト出演した。radikoで7月14日(金)まで再生可能。
また現在、サッポロ生ビール黒ラベル『黒ラベルFES』特設サイトでは、TOSHI-LOWのスペシャルインタビューが掲載中だ。他には、今回のオンエアでも話題が出た04 Limited SazabysのGENや、My Hair is Badの椎木知仁のインタビューも楽しめる。
また、番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。
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2023年7月7日28時59分まで
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番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
-
毎週金曜23:00-23:30
-
クリス・ペプラー