04 Limited Sazabysのベース・ボーカルであるGENとSKY-HIがJ-WAVEで対談。GENが、バンド活動休止中に得た気付きや、2022年にリリースしたフルアルバム『Harvest』について語った。
GENが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO THE NEW WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは1月14日(土)。
GEN:久しぶりに小箱をずっとまわってるので楽しいですね。本来のバンド活動を取り戻してる感じがしますね。
SKY-HI:1回、バンドは休憩(活動休止)してたもんね。半年くらい。
GEN:そうなんですよ。ガッツリ休ませていただきました。ちょうどコロナのタイミングだったので、みんなが休んでたので同じようなものでしたけど。
SKY-HI:休みっていうとみんな海外行ったりするけど、何してたの?
GEN:そうしたかったんですけど行けなかったので、ダラダラしてましたね。あとは友だちと遊びで曲作ったり。
SKY-HI:そこから対バンツアーもやったりしてたから全然休憩してたって感じは対外的にはなくて、違和感なく再開してる感じがしますけどね。
GEN:僕が難聴になった影響で活動休止をさせてもらっていたんですけど、フェスに僕らがいなくて「今年はなんだか物足りない、さみしいわ」みたいな感じから帰ってきてドラマが生まれる予定だったんですけど、休んでた感もなくて狙いが外れましたね(笑)。
GENは活動休止により、ある気付きを得たという。
GEN:音楽から離れてみて、趣味も多いからやりたいことっていろいろあるなって思ってたんですけど、やっぱり結局これしかないかなっていう気持ちになった気がします。人にいちばん喜んでもらえることってこれかなってすごくなりましたね。
SKY-HI:いい話じゃないですか。時代によっていろんなバンドが出てくるけど、いわゆるメロコアの形にこだわる理由ってあるんですか。
GEN:去年、フォーリミ(04 Limited Sazabys)は4年ぶりにアルバムを出したんですけど、この4年のうちにシーンも大きく変わったと思いますし、若者の音楽の聴き方も変わった気がするんですよ。なのでそういうところも考えたり、よりリーチするために新しいことをやったほうがいいのかなっていう気持ちもちょっとあったんですけど。
SKY-HI:できるしね。
GEN:でもそれはしなかったですね。何か貫くことがカッコいいのかなってことじゃないですけど、時代に合わせるよりも自分たちがありのまま自分たちらしくいることが、結果すでに僕たちのことを知って待ってくれている人たちにとってはいちばんうれしいのかなって思ったので。それこそ活動休止をしている間とか、ファンの方に支えられたなっていう実感がすごくあったので、いちばん濃く待ってくれている方たちが喜んでくれるものを作りたいなと思って、今回アルバムを作りました。
GEN:04 Limited Sazabysで特別何かを狙ってやっているわけではないけど、04 Limited Sazabys然としなきゃって気持ちがあって、でも(遊びのバンドは)そこも関係なく力を抜いて。とにかく夜スタジオに入ったりするだけで楽しいんですよ。
SKY-HI:わかる。SEKAI NO OWARIのFukaseくんも『Habit』のミュージックビデオのときに人生で初めて深夜練ってことでダンスの練習をしたらめっちゃ楽しかった、って言ってたけど、そういうのあるよね。文化祭感というか。
【関連記事】セカオワ・Fukase×SKY-HI対談。「制作に締め切りがあること」の利点は
GEN:そうなんですよ、楽しくて楽しくて。一緒にやる先輩方も尊敬しているプレイヤーだったりするので、この中で一緒にやれていることが、ただ幸せだなって気持ちになって。バンドってものをやるのが好きなんだなっていうのがありますね。音楽するのが好きってことより、僕はバンドをやるのが好きなんだと思います。
SKY-HI:それってバンドを組みたいと思った原体験としてのバンド好きなのか、バンドをやっていくうちに培ったものなのか。
GEN:ずっと変わらない感じじゃないですかね。10代の頃にHi-STANDARDだったりのVHSを見て、バンドってすごく楽しそうだなって、ツアーをまわったりしていろんなところでライブしてっていうのは。それを何周も再確認させてもらってる感じですね。
04 Limited Sazabysは今回の対バンツアーで、面識のない若手のバンドとも一緒にライブをした経験もよかったとGENは語る。
GEN:ワンマンとは違って、対バンは見られてるからちょっとリハから緊張するんですよね。なめられたくなくてちゃんとやるみたいな(笑)。お互い緊張感があったりするのが楽しくて。旅をしてる感じとかも含め。
GEN:それまでの制作って前作を超えなきゃとか、たとえばメジャーアルバムだったら「もうちょっとこういうことができるようにならなきゃ」とか、背伸びするというか新しい武器を手に入れようみたいな気持ちが毎回あったんですけど、今回はフォーリミらしければOKみたいな感じがあって。
SKY-HI:なるほどね。
GEN:アレンジも全然迷わず、「こういうの前もやってるかな」ってなったときも「これも味じゃない?」みたいな。それがいいんじゃないかってことがありましたね。
SKY-HI:水戸黄門が印籠を出さなかったらガッカリするしね(笑)。
GEN:そうですね。ちゃんと1曲目から出そうみたいな。
SKY-HI:バンドだと、そういう意思決定ってどうやってるんですか。
GEN:昔はメンバー同士、ドラマーとぶつかったりとかあったんですけど、お互いに建設的にプレゼンをしあって、「ここはこういきたいから、こうするほうがいいんじゃない」「そうだね」みたいな。前はお互いができるスキルをもっと詰め込みたいみたいな。もっと複雑にじゃないですけど、もっとやらなきゃみたいな感じだったけど、シンプルにすることが全然怖くなくなった感じがします。
SKY-HIは、曲をリリースしてツアーを回り、タイアップもあるようなそれまでのルーティンがコロナ禍で崩れたことにより、やりたくなければやらなくてもよくなったと表現。GENは同調しながら「ちゃんと意味があるものを作れた気がする」と続ける。
GEN:前までは無理やりにでも意味を付けなきゃって感じがあったんですけど、今は自然に。
SKY-HI:それはあるよね。コロナ禍を経てリリースしてルーティンみたいなものから解放されて、何やってもいい時期だと思うし、このタイミングで小箱を回り始めてるっていうのは何かしら意味があることかなって気がするんだけど。
GEN:小箱を回ってて、今回20代前半の若者たちとライブをしているときに、バンドをやりたくなる存在でいたいなってすごく思いましたね。バンドで夢を与えたいし、バンドって夢があるんだってことを若手に見せなきゃって感じました。
SKY-HI:どういう感じで見せていくんですか。
GEN:打ち上げの二次会でポンってお金を払って帰ったりとか(笑)。
SKY-HI:あはは、カッコいい(笑)。
GEN:よくインタビューの最後に「今後の展望は?」とか訊かれるじゃないですか。昔は「次はアリーナで」とかどんどん大きくなることを言ってたんですけど、それも疲れてきて。そんなこと思ってないし、ライブハウスのほうが音いいし、みたいな感じになってきて、最近は今活動できていることが夢叶っている状態なので、これを続けていくことが僕の夢ですって言うんですよ。でも、それって現状維持みたいな感じもするじゃないですか。
SKY-HI:上昇思考との違いね。
GEN:だからこういう言葉を求められているんじゃないってわかってるんですけど、今はバンドを長く続けていくことが目標だなって。
SKY-HI:それはむしろいちばん夢があることだよね。
GEN:ちょうどいい幸せでいたいというか。焼肉とかも日高さん(SKY-HI)に良いお店に連れて行ってもらうと、すごくおいしいお肉っておいし過ぎておいしくないときないですか?
SKY-HI:もうちょっと詳しく訊いてもいい(笑)?
GEN:おいしいけど2枚しか食べられないとか、胃がもたれるとか。なのでちょうどいい幸せみたいな、人生を長い目で見たときにそこの距離感を考えられるようになった気がします。
04 Limited Sazabysが主催する「YON FES 2023」が4月8日(土)、9日(日)に愛知・モリコロパーク(愛・地球博記念公園)で開催される。
04 Limited Sazabysの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
GENが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『DIVE TO THE NEW WORLD』(ナビゲーター:SKY-HI)。オンエアは1月14日(土)。
音楽から離れてみて「結局これしかないかなって」
04 Limited Sazabysは2022年、対バンツアー「Harvest tour 2022-2023」を開催。1月からは「Harvest tour 2023 ~one man series~」と題して、ワンマンツアーがスタートしている。GEN:久しぶりに小箱をずっとまわってるので楽しいですね。本来のバンド活動を取り戻してる感じがしますね。
SKY-HI:1回、バンドは休憩(活動休止)してたもんね。半年くらい。
GEN:そうなんですよ。ガッツリ休ませていただきました。ちょうどコロナのタイミングだったので、みんなが休んでたので同じようなものでしたけど。
SKY-HI:休みっていうとみんな海外行ったりするけど、何してたの?
GEN:そうしたかったんですけど行けなかったので、ダラダラしてましたね。あとは友だちと遊びで曲作ったり。
SKY-HI:そこから対バンツアーもやったりしてたから全然休憩してたって感じは対外的にはなくて、違和感なく再開してる感じがしますけどね。
GEN:僕が難聴になった影響で活動休止をさせてもらっていたんですけど、フェスに僕らがいなくて「今年はなんだか物足りない、さみしいわ」みたいな感じから帰ってきてドラマが生まれる予定だったんですけど、休んでた感もなくて狙いが外れましたね(笑)。
GENは活動休止により、ある気付きを得たという。
GEN:音楽から離れてみて、趣味も多いからやりたいことっていろいろあるなって思ってたんですけど、やっぱり結局これしかないかなっていう気持ちになった気がします。人にいちばん喜んでもらえることってこれかなってすごくなりましたね。
SKY-HI:いい話じゃないですか。時代によっていろんなバンドが出てくるけど、いわゆるメロコアの形にこだわる理由ってあるんですか。
GEN:去年、フォーリミ(04 Limited Sazabys)は4年ぶりにアルバムを出したんですけど、この4年のうちにシーンも大きく変わったと思いますし、若者の音楽の聴き方も変わった気がするんですよ。なのでそういうところも考えたり、よりリーチするために新しいことをやったほうがいいのかなっていう気持ちもちょっとあったんですけど。
SKY-HI:できるしね。
GEN:でもそれはしなかったですね。何か貫くことがカッコいいのかなってことじゃないですけど、時代に合わせるよりも自分たちがありのまま自分たちらしくいることが、結果すでに僕たちのことを知って待ってくれている人たちにとってはいちばんうれしいのかなって思ったので。それこそ活動休止をしている間とか、ファンの方に支えられたなっていう実感がすごくあったので、いちばん濃く待ってくれている方たちが喜んでくれるものを作りたいなと思って、今回アルバムを作りました。
「バンドをやる」のが好き
続いて「趣味としての音楽」についての話題になり、最近GENは仲のよい先輩と遊びでバンドをやっていると話す。GEN:04 Limited Sazabysで特別何かを狙ってやっているわけではないけど、04 Limited Sazabys然としなきゃって気持ちがあって、でも(遊びのバンドは)そこも関係なく力を抜いて。とにかく夜スタジオに入ったりするだけで楽しいんですよ。
SKY-HI:わかる。SEKAI NO OWARIのFukaseくんも『Habit』のミュージックビデオのときに人生で初めて深夜練ってことでダンスの練習をしたらめっちゃ楽しかった、って言ってたけど、そういうのあるよね。文化祭感というか。
【関連記事】セカオワ・Fukase×SKY-HI対談。「制作に締め切りがあること」の利点は
GEN:そうなんですよ、楽しくて楽しくて。一緒にやる先輩方も尊敬しているプレイヤーだったりするので、この中で一緒にやれていることが、ただ幸せだなって気持ちになって。バンドってものをやるのが好きなんだなっていうのがありますね。音楽するのが好きってことより、僕はバンドをやるのが好きなんだと思います。
SKY-HI:それってバンドを組みたいと思った原体験としてのバンド好きなのか、バンドをやっていくうちに培ったものなのか。
GEN:ずっと変わらない感じじゃないですかね。10代の頃にHi-STANDARDだったりのVHSを見て、バンドってすごく楽しそうだなって、ツアーをまわったりしていろんなところでライブしてっていうのは。それを何周も再確認させてもらってる感じですね。
04 Limited Sazabysは今回の対バンツアーで、面識のない若手のバンドとも一緒にライブをした経験もよかったとGENは語る。
GEN:ワンマンとは違って、対バンは見られてるからちょっとリハから緊張するんですよね。なめられたくなくてちゃんとやるみたいな(笑)。お互い緊張感があったりするのが楽しくて。旅をしてる感じとかも含め。
バンドをやりたくなる存在でいたい
04 Limited Sazabysは2022年10月に4年ぶり4枚目となるフルアルバム『Harvest』をリリースした。GENは、これまでのアルバム制作より時間がかからなかったと明かす。GEN:それまでの制作って前作を超えなきゃとか、たとえばメジャーアルバムだったら「もうちょっとこういうことができるようにならなきゃ」とか、背伸びするというか新しい武器を手に入れようみたいな気持ちが毎回あったんですけど、今回はフォーリミらしければOKみたいな感じがあって。
SKY-HI:なるほどね。
GEN:アレンジも全然迷わず、「こういうの前もやってるかな」ってなったときも「これも味じゃない?」みたいな。それがいいんじゃないかってことがありましたね。
SKY-HI:水戸黄門が印籠を出さなかったらガッカリするしね(笑)。
GEN:そうですね。ちゃんと1曲目から出そうみたいな。
SKY-HI:バンドだと、そういう意思決定ってどうやってるんですか。
GEN:昔はメンバー同士、ドラマーとぶつかったりとかあったんですけど、お互いに建設的にプレゼンをしあって、「ここはこういきたいから、こうするほうがいいんじゃない」「そうだね」みたいな。前はお互いができるスキルをもっと詰め込みたいみたいな。もっと複雑にじゃないですけど、もっとやらなきゃみたいな感じだったけど、シンプルにすることが全然怖くなくなった感じがします。
SKY-HIは、曲をリリースしてツアーを回り、タイアップもあるようなそれまでのルーティンがコロナ禍で崩れたことにより、やりたくなければやらなくてもよくなったと表現。GENは同調しながら「ちゃんと意味があるものを作れた気がする」と続ける。
GEN:前までは無理やりにでも意味を付けなきゃって感じがあったんですけど、今は自然に。
SKY-HI:それはあるよね。コロナ禍を経てリリースしてルーティンみたいなものから解放されて、何やってもいい時期だと思うし、このタイミングで小箱を回り始めてるっていうのは何かしら意味があることかなって気がするんだけど。
GEN:小箱を回ってて、今回20代前半の若者たちとライブをしているときに、バンドをやりたくなる存在でいたいなってすごく思いましたね。バンドで夢を与えたいし、バンドって夢があるんだってことを若手に見せなきゃって感じました。
SKY-HI:どういう感じで見せていくんですか。
GEN:打ち上げの二次会でポンってお金を払って帰ったりとか(笑)。
SKY-HI:あはは、カッコいい(笑)。
今活動できていること自体、夢が叶っている状態
最後に、今後の目標について訊くと、GENは「バンドがいちばんやりたいことだって痛感しているので、長くバンドをやりたいし、そのためのことを常に考えている」と答えた。GEN:よくインタビューの最後に「今後の展望は?」とか訊かれるじゃないですか。昔は「次はアリーナで」とかどんどん大きくなることを言ってたんですけど、それも疲れてきて。そんなこと思ってないし、ライブハウスのほうが音いいし、みたいな感じになってきて、最近は今活動できていることが夢叶っている状態なので、これを続けていくことが僕の夢ですって言うんですよ。でも、それって現状維持みたいな感じもするじゃないですか。
SKY-HI:上昇思考との違いね。
GEN:だからこういう言葉を求められているんじゃないってわかってるんですけど、今はバンドを長く続けていくことが目標だなって。
SKY-HI:それはむしろいちばん夢があることだよね。
GEN:ちょうどいい幸せでいたいというか。焼肉とかも日高さん(SKY-HI)に良いお店に連れて行ってもらうと、すごくおいしいお肉っておいし過ぎておいしくないときないですか?
SKY-HI:もうちょっと詳しく訊いてもいい(笑)?
GEN:おいしいけど2枚しか食べられないとか、胃がもたれるとか。なのでちょうどいい幸せみたいな、人生を長い目で見たときにそこの距離感を考えられるようになった気がします。
04 Limited Sazabysが主催する「YON FES 2023」が4月8日(土)、9日(日)に愛知・モリコロパーク(愛・地球博記念公園)で開催される。
04 Limited Sazabysの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
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- DIVE TO THE NEW WORLD
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