音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
森山直太朗「さくら (独唱)」の驚きの思い出。“あの景色”が浮かんだ理由は…小澤征悦が明かす

森山直太朗「さくら (独唱)」の驚きの思い出。“あの景色”が浮かんだ理由は…小澤征悦が明かす

俳優の小澤征悦が、ナビゲーターを務めるJ-WAVEの番組『BMW FREUDE FOR LIFE』(毎週土曜 11:00-11:30)で、歌手の森山直太朗や現代美術家・横尾忠則との知られざる交友を語った。

同番組は、新しい時代を切り開き駆け抜けていく人物を毎回ゲストに招き、BMWでの車中インタビューを通して、これまでの軌跡や今後の展望に迫るプログラム。4月29日の放送回ではいつもと趣向を変え、番組ナビゲーターの小澤本人がBMWに乗り込み、幼稚園から大学までを過ごした成城学園をめぐって、思い出話に花を咲かせた。

・ポッドキャストはこちら
https://www.j-wave.co.jp/podcasts/

ラジオから聴こえた桜の曲…その歌手名に「えっ!?」

小澤は「BMW i7」に乗って出発。成城学園へ向かう道すがら、同校の付近を流れる河川・仙川の桜並木にまつわるエピソードを披露した。

小澤:成城学園に流れる仙川の川沿いには桜の木が植えられていて、春になるとすごくきれいで印象的なんですよ。あるとき、ラジオを聴いていたら歌が流れてきて。タイトルは「さくら (独唱)」で、歌っている歌手は森山直太朗。最初、僕は誰が歌っているのかわからなかったんですけど、その歌を聴いていたら自然と、成城学園・仙川沿いの桜並木を思い出した。「いい曲だなぁ」と耳を傾けていると、最後に「森山直太朗でした」とアーティスト名を紹介されて「えっ!?」となって。

実は直太朗って、僕の2個下にあたる学校の後輩なんですよ。当時はあだ名で「サンちゃん」と呼んでいて。いまだになぜ「サンちゃん」なのかわからないんですけど(笑)。なので、「えっ、これ、サンちゃんの歌なんだ! だから、成城の桜並木を思い出したんだ」と思ったという。これ、ホントの話です。それくらい「さくら (独唱)」は、サンちゃん、いや、直太朗が気持ちを込めて作った曲なんだなと、感動したのを覚えています。

【関連記事】森山直太朗、『さくら(独唱)』ヒット後に覚えた“自分以上の自分”という感覚

2学年離れた2人が仲良くなった理由とは

森山とは、「サンちゃん」とニックネームで呼ぶほどの仲だったという小澤。いったい2人は、どのようにして仲良くなったのだろうか?

小澤:小学生の頃、大井先生という今はもう退職された体育の先生がいまして。体育館の上には大井先生の部屋、通称「大井部屋」があって、学年を問わずみんなで遊びに行ってたんですよ。大井部屋では、本当はいけないんだけど、ちょっとお菓子が置いてあったりとか。あとは、大井先生が体育館を開放してくれて、スポーツやったり、トランポリンしたりと、そういう時間と空間を作ってくれたんです。その遊びに行ってた仲間の一人にサンちゃんもいて、みんなでワイワイガヤガヤと楽しんでいました。

大井部屋では、サンちゃん含め年齢関係なく仲間になることができた。その経験は、もしかしたら自分の原点なのかもしれません。そのことは今でももちろん感謝していますし、あの頃、まだ何者でもない僕らのことを気持ちよく受け入れてくれて、遊ばせてくれて、個性を育ててくれた大井先生や成城学園にはすごく感謝をしています。

アメリカ生まれの小澤は、「日本語の教育を受けさせたい」という父親の方針により、幼稚園の頃に日本へ移住。はじめはホテル暮らしだったが、後に父の母校・成城学園の近所へ越してきたという。

成城学園は、幼稚園から大学・大学院までが一つの敷地内にあるという特徴を持つ。この特殊な環境下で学ぶことのメリットについて、実際に幼稚園から大学までを過ごした小澤はこう語る。

小澤:何がいいって、小学生がキャンパスの中を歩くので、大学生と触れ合えるんですよ。それに、成城学園は、大学生、高校生、中学生みんな、小学生に対して優しいんです。小学生にとって、大学生なんて大人じゃないですか。そんな大人である大学生としゃべることで、小学生にとっては自信につながる。そういった意味でも、同じキャンパス内に幼稚園から大学院まであるというのは、いいことなんじゃないかと思うんですよね。

BMW_ozawa_sub1_230608_Fu1yDZEaMAAlG9i.jpg

近所の蕎麦屋で、横尾忠則と出くわす

小田急小田原線「成城学園前駅」付近に広がる成城エリアは、閑静な住宅地として知られる。この街で長らく暮らした小澤は20代の頃、近所であの大物芸術家とバッタリ遭遇したことがあったそうだ。

小澤:成城学園前駅の近くには、僕が学生時代からよく通っている「増田屋」という大好きなお蕎麦屋さんがあります。そのお店には、画家の横尾忠則先生もよくいらしていて、昔から顔見知りであいさつする間柄でした。僕が20代ぐらいの頃、「絵を描きたい」と思ったものの、どうやって画材などを集めたらいいかわからないとなっていたときに、「増田屋」で偶然、横尾先生にお会いしたんです。

そのときに僕が、本当に今考えると失礼な話なんですけど、「横尾先生、僕、絵を描きたいんですけど、どうしたらいいですか?」と質問しちゃいまして(笑)。そしたら、先生が「わかった」と言って、成城学園駅近くの画材店へ一緒に行ってくださったんです。「絵具はこれがいい」と教えてくれたり、「キャンバスはこの大きさがいいんじゃないの」と見立ててくれたりして、本当にいちから全部教えていただきました。色んなものを買ったあと、最後に横尾先生は「絵を描き終わったら見せてね」と、すごくニコニコしながらおっしゃってくださったんです。そのとき、僕は「はい、わかりました! もちろん、絵が完成したらお見せします!」と威勢よく言ったんですけど、まだ見せていません。すいません、横尾先生(笑)。

BMW_ozawa_sub2_230608_Fu2R4wraEAAVQ2U.jpg
『BMW FREUDE FOR LIFE』では、新しい時代を切り開き駆け抜けていく人物を毎回ゲストに招いて話を聞く。オンエアは毎週土曜 11:00-11:30。公式サイトはこちら(https://www.j-wave.co.jp/original/freudeforlife/)。

(構成=小島浩平)

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン
番組情報
RADIO DONUTS
土曜
08:00-12:00