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DISH//・矢部昌暉、自己肯定感を上げるために「自分に言い聞かせること」は?

DISH//・矢部昌暉、自己肯定感を上げるために「自分に言い聞かせること」は?

DISH//の矢部昌暉(Cho/Gt)とSHELLYが対談。 LGBTQ+に対しての思いや、身近にできるSDGsについて語り合った。

矢部が登場したのは毎週週替わりでJ-WAVEが厳選した企画をお届けする特別な時間『J-WAVE SELECTION ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』。ここではナビゲーターのSHELLYと矢部がトークを繰り広げた公開収録音の様子をテキストで紹介する。オンエアは4月23日(日)。

同番組は、SDGsに関する活動を後押しする情報発信・体験の場である、青山のITOCHU SDGs STUDIOから発信。オンエアだけでなく、デジタル音声コンテンツとして提供・配信するサービス「SPINEAR」でも配信。SpotifyやApple Podcastsでも楽しめる。エピソードは月曜日に3回にわけて更新。



■ITOCHU SDGs STUDIO公式サイト
https://www.itochu.co.jp/ja/corporatebranding/sdgs/about.html

「マイノリティな意見」になることを怖がらない

矢部は音楽活動のほか、俳優としても活躍している。矢部はミュージカル『ジェイミー』の出演をきっかけに、LGBTQ+について考えるようになったという。

矢部:この作品の主人公がドラァグクイーンを目指す高校生のお話で、僕はその主人公をいじめる役だったので、結構いろいろ考えましたね。

SHELLY:すごく複雑ですよね。

矢部:めちゃくちゃ複雑です。作品としてはその主人公をいじめなきゃいけないけど、矢部昌暉自身としてはそういう気持ちとかは全くない。逆に、(LGBTQ+の方を)あんまり受け入れられない人って、どういうことを考えているんだろうなって。

SHELLY:役とつながらなきゃいけないですもんね。

矢部:そうなんです。だから、より考えましたね。

SHELLY:作品の中でもいろんな不平等を感じることがあると思うんだけど、矢部さんから見てこういうことはよくないとか、こういうことはすごく気になるとかありますか。

矢部:個人的な意見なんですけど、人と同調する考えを持ってる方っていうのがすごく多いなって思っていて。自分で考えるには考えるけど、例えば意見とかでマイノリティになってしまったら嫌だなとか、そういう風に思う人ってすごく多いと思うんですよ。そうではなくて自分の意見を大切にしたりとか、マイノリティな意見になっても自分っていうものをしっかり持っている人がすごく生きていて楽しいだろうし幸せなんじゃないかなって思うので、僕はそういうのが心掛けていたりというか。自分の意見だったり考えを大切にしていますね。

矢部はまわりにLGBTQ+の人がいることで、それを考えるきっかけにもなったと言う。

矢部:知り合いにそういう方がいて。でも「実は」みたいな感じで言われたんじゃなくて、話しているうちに「そうなんだ」みたいな感じで言われたので、僕自身も気にとめてなかったというか。本当に自然と溶け込んでましたね。

SHELLY:その人自身がオープンに生きられているとね。

矢部:その子はオープンな子でしたね。

SHELLY:それってそこまでに出会った人たちに悪い人たちがいなかったというか、この先もその人がそういう人と出会わないことを願いますけどね。

「周りにいない」のではなく、隠しているだけかも

SHELLYは、LGBTQ+の人は人口のおよそ8%と言われていて、それは日本で多い「鈴木」「佐藤」「高橋」「田中」の名字を持つ人を足した数と同じくらいと話す。

SHELLY:「鈴木」「佐藤」「高橋」「田中」って名前の知り合いが全くいませんって人はいないですよね。

矢部:いないですね。

SHELLY:だからみんなたぶん知り合いにLGBTQ+の人がいるんですよ。それくらいの数が本当はいて、ただただその人たちが、のびのび生きられてないだけなんだよね。

矢部:言えてないとか、隠しちゃってるってことですよね。

SHELLY:そう思うと息苦しいって思っている人ってたくさんいるんだなって。

矢部:そう考えると、そうですよね。

SHELLY:もちろん少ないからいいってわけじゃないんだけど、こんなにたくさんいるのに何かしてあげられてないのって、すごく歯がゆいよね。そう思うと、早くなんとかしようよって。

矢部:本当に行動していかなきゃって思いますね。

SHELLY:その数字だけでもみんなが知ってもらって。

矢部:それで考えるきっかけになりますよね。
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リサイクルショップのおもしろさ

番組後半では、矢部が「身近でできるSDGsって、実際に何なのか」とSHELLYに疑問をぶつける。

矢部:昔からエコだとか地球温暖化とか言われてきたじゃないですか。だからエコバッグを持っていくとかそういうのはあるんですけど、あんまりそれについて深く考えたことがなかったなって。何がそういう行動につながるのかなっていうのをあらためて考えたいなって思って。

SHELLY:ちなみに「これはちょっとSDGsだな」って思ってやってることってありますか。

矢部:僕はもともと物持ちがすごくいいんですよ。物欲もそんなにないので、結構ずっと同じものを使ってるんですよ。いちばん長いのでいうと生まれたときに親が買ってくれてブランケットを今でも使っています。

SHELLY:ええ!

矢部:ブランケットが精神的に落ち着くっていうのもあったかしれないですけど。

SHELLY:でもそれを大事に使ってると。

矢部:そういうのもSDGsにつながってくるのかなって。

SHELLY:そうだと思う。すごく大事なものを長く使うっていうのはいいですよね。洋服も頻繁に買い換えたりしないのも素晴らしいですし。

「あと、古着とかを買ったり」と矢部が続ける。

SHELLY:もともと古着は好きなんですか。

矢部:そうですね。結構好きですね。今日、衣装を着ると思わなくて、こういう機会なので全身古着のコーディネートで来たんですけど、来たら衣装があって着替えてきたんですけど。

SHELLY:あはは(笑)。全身古着のコーディネートをちょっと見たかったですけどね。普段からそういう服を意識して着ているわけですね。素晴らしい。

矢部:あとリサイクルショップがめちゃくちゃ好きなんですよ。

SHELLY:へえ。

矢部:リサイクルショップで売っているものとかってすごく掘り出し物というか、「何それ!?」「めっちゃ面白いじゃん!」っていうものがすごく多くて。例えば、ギターのコードがびっしり書いてある時計とかあるんですよ(笑)。

SHELLY:へえ、面白い。

矢部:そういうのとかがあって、普通に面白いなって。あと自分が使わなくなったものをリサイクルショップに持っていったりとか、めちゃくちゃやりますね。

SHELLY:例えばどんなものを持っていくんですか。

矢部:服だったり使わなくなったかばんとか。

SHELLY:めちゃくちゃSDGsしてるじゃないですか。

矢部:そういうのもつながってくるんですね。

SHELLY:すごくつながってると思う。

矢部:なるほど。

SHELLY:ゴミも減らしているし、ものを長く使うっていうこともそうだし、リユース、リサイクルもそうだし。すごい。

矢部:だから自分のどの行動がSDGsなのかわからなかったんですよね。

SHELLY:知らず知らずにもうやってたってことですね。

矢部:そういう方ってたくさんいると思いますね。

「ナルシストの方ってすばらしい」その理由は?

番組では心が豊かになる、自己肯定感が上がる取り組みをハッシュタグ「#selfrespect」で募集している。矢部に自己肯定感が上がるアクションについて尋ねると「鏡を見る度に『自分カッコいいな』って言い聞かせること」と答えた。

SHELLY:その顔だったら言うでしょうよ。

矢部:あはは(笑)。いや、最近、自己肯定感って言葉をめちゃくちゃ聞くようになったんですけど、僕はナルシストの方ってすばらしいなって思うんですよね。だって自己肯定感の塊じゃないですか。

SHELLY:なるほど。

矢部:鏡を見て「自分カッコいい」とか、何かを始めるときに「お前ならできるぞ」って言うと何か暗示にかかったような感じで、「できるんだ」みたいな。

SHELLY:それ、セルフアファメーションって言うの。自分で自分に鏡に向かって「あなたは素晴らしい」「あなたは賢い」とか、何でもできるって言っていくと本当に自分が信じるようになるっていう。

矢部:本当にそれはすごく思いますね。

SHELLY:いろんなことに対してすごくポジティブですよね。

矢部:結構そうですね。ポジティブに考えるようにしていますね。

SDGsは2030年までに達成する17の目標を掲げている。それにちなみ、最後にSHELLYは「2030年までにどんな世の中になっていてほしいか?」と矢部に訊いた。

矢部:今ってコロナのことだとか、世界では争いが起きてたりもするじゃないですか。だからすごく考えることが多くてちょっと生きるのが大変だなと、息苦しいなってすごく思うんです。だから一人ひとりがしっかりこれからどんどんよくなっていくために自分たち一人ひとりが何ができるのかなっていうのをしっかり考えて、2030年には少しでも生きていて楽しいなって思える世界につながっていけたらうれしいなとすごく思いますよね。

SHELLY:最初に矢部さんが話してくれた、一人ひとりの意志だったり考え方をしっかり持ってって言ってましたしね。

矢部:自分をしっかり持つっていうのがすごく大事だなって今の時代にはすごく思いますね。

DISH//の最新情報は、公式サイトまで。
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オンエアをお届けした、青山のITOCHU SDGs STUDIO

SHELLYがナビゲートするプログラム『ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE』の放送は毎月第4日曜日の22時から。

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番組情報
ITOCHU DEAR LIFE, DEAR FUTURE
毎月第4日曜
22:00-22:54