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ROTH BART BARON・三船雅也、「移動作曲セット」でカフェやキャンプでも曲作り

ROTH BART BARON・三船雅也、「移動作曲セット」でカフェやキャンプでも曲作り

ROTH BART BARON(ロットバルトバロン)・三船雅也が、楽曲制作エピソードや普段の生活について語った。

三船が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)のワンコーナー「DESIGN YOUR LIFE」。オンエアは2月18日(土)。

朝はお湯を沸かしている間にストレッチをして集中力を高める

まずは三船に朝の過ごし方を訊いた。

三船:朝起きてから、とりあえずたくさんお水を飲んでます。枕元に置いておいて。何かで見たドキュメンタリーで、アメリカのバレエをやっている女の子が、1日中たくさん水を飲む中で、朝になるべく飲めるだけ飲んでおくって言っていたので真似してます。

渡辺:どれくらい飲めますか?

三船:大きいマグカップ1杯くらいですね。

渡辺:朝食は食べますか?

三船:ポーリッジっていう、オートミールにミルクを混ぜて、好きなフルーツをカットして、弱火でコトコトやるとお粥みたいになるんです。それを食べるとお味噌汁とは違った感じであったまります。

さらに三船は最近ストレッチもするようになったという。

三船:最近は丁寧にストレッチをするようにしてます。そうすると気分がフレッシュになって集中力が増して音楽と向き合えたりするんで。ストレッチをしている間にコーヒーのお湯が沸くのを待って、沸いたらコーヒーを淹れてっていう感じですね。

山田:健康的。お肌がきれいですもんね。

お客様も含めてライブハウスの箱全体が楽器なんじゃないかと思う

ROTH BART BARONは2020年11月に最新アルバム『HOWL』をリリース。アルバム収録曲『月に吠える feat. 中村佳穂』のMVが公開されている。ROTH BART BARONは現在ツアーの真っ最中で、3月の東京公演でファイナルを迎える。

ROTH BART BARON - 月に吠える feat. 中村佳穂 (Official Video)

三船:ここ3年くらいコロナだったんで、リリースしてもお客様の反応が得られなくて、今回もどうなんだろうって思ってたんですけど、今年はすごくポジティブな感想をいただきました。ツアーもみんなリラックスしてて、すごくハッピーな感じなので、お客様からもらってばっかりで逆にいいのかなって思うくらい。

渡辺:これまでは客席1個飛ばし、声出し禁止ということで、拍手する手が痛いって感じでしたよね。

三船:みんな頑張って張りつめて観てくれていたものが、だんだん緊張の糸が解けてる感じがして嬉しいなあってライブで思ったのが、今年まずびっくりしたことでした。

今回の全国ツアーは7人編成。渡辺は「ステージに上がるメンバーと東京で演奏するのと旅に出て演奏するのに違いはありますか?」と質問する。

三船:全然違いますね。ライブハウスごとの箱全体が楽器なんじゃないかって思うんですよ。お客様も各地で響きが違っていて、いろんな街に行くたびに違う楽器になるみたいな気持ちがしています。

渡辺:自分たちがやっていることは同じでも、違うんですね。

三船:毎回違った形で響くというか、自分がどれだけその響き方を楽しめるかで、その日のライブの出来みたいなのが決まってきて、その違いを楽しめる自分が嬉しいし、やるたびに成長できる気がして、その違いが僕の中ですごく大きいんです。

山田:全国ツアーをするときに必ずやることってあるんですか? たとえば、必ずお土産を買って帰るとか。

三船:必ず散歩するようにしています。ギターの岡田拓郎くんがものすごくレコードが好きなので、一緒にレコードショップに行ったり、いろんな街の楽器屋に行ったり、時間が許す限りその街のことを知りたいなって思ってます。リハーサルが終わって、ただ疲れたから楽屋で休むっていうよりは、街をウロウロすることが楽しみです。

移動音楽セットを作って、必ず持ち歩く

続いてカフェで曲作りをするという三船に制作について尋ねた。

三船:いつもポータブルのキーボードとパソコンを持って。移動作曲セットみたいなものです。

渡辺:そうか、音はヘッドフォンで聞けるから。あんまり聞いたことがないかたちですね。

三船:たまに友人にキャンプに連れて行ってもらうんですけど、そのときも一応持って行って外で曲を作ったり、ツアー中の飛行機のなかで作ったりします。

山田:カフェで音楽を作ってる人に会ったことないですね。

そこから夜の過ごし方を訊くことになったが、三船は寝る前にも曲を作ると話し、渡辺と山田を驚かせた。

三船:お風呂が好きなんで、時間があるときはなるべく入るようにしていて、ツアー中も移動先で入ってます。そんな中で、たとえば映画を見たりして音楽を作りたいと思ったら、コンピューターとかドラムマシンとか楽器を触りつつヘッドフォンしたまま寝落ちしたりします。

渡辺:それはすごい。

山田:次の日になっても思い出せますか?

三船:思い出せないこともあります(笑)。

渡辺:でも寝る直前の痕跡はコンピューターに残っていたりするわけですね。

三船:虚しく電池切れしたパソコンを見ながら朝目覚めるみたいなのを今日もやりました。

山田:でもROTH BART BARONの曲なら気持ちよく眠れそうですよね。

三船:自分で(笑)。

山田:自分の声が子守唄みたいな(笑)。

フィルムカメラの何が起こっているかわからない感じが好き

このコーナーではゲストにお気に入りのモノについて訊いている。三船は常に持ち歩いているという「フィルムカメラ」を挙げた。

渡辺:今日持ってきていただいたんですよね。それは?

三船:これは京セラのCONTAXなんですけど、こういう小さいカメラをいつも懐に入れています。

渡辺:カメラ自体は何台もお持ちなんですか?

三船:ライカとか何台か持ってます。大学生くらいからずっと使っているやつです。

渡辺:フィルムカメラですか?

三船:そうなんです。デジカメを使ってみるんですけど、すごく下手なんです。

渡辺:フィルムだと思うように撮れるということですか?

三船:思うようにというか、アクシデントを楽しむというか。ライブと一緒で始まってみないとわからないところがいいんです。デジカメとかだとすぐにわかっちゃうんですけど、フィルムのわからなさが楽しいんですよね。

山田:普段はどんなものを撮られますか?

三船:旅の写真が多いですけど、あとは街で起きていることとか、ストリートフォトというか、電話ボックスの受話器が落ちてプラーンとしているなんとも言えない情緒が楽しいとか。ヴィム・ヴェンダースみたいなのが好きなので、そういう消えゆく景色とか、このタバコを吸ってるおじさんかっこいいけどどうなるんやろうと思ってずっとシャッターチャンスを待っていたりします。

渡辺:現像とかプリントのほうには行かないんですか。

三船:街の写真屋さんに馴染みのところがあって、いつもそこで現像してもらって。時間があれば自分の家でスキャンをしてます。これも夜のルーティンに入っているかもしれないですね。現像したフィルムをパソコンに取り込んでモニターで見るときの喜びがいいんです。もっと時間があれば、暗室に行ってプリントを焼きに行くんですけど、今は音楽が楽しいので。

そんな三船に、今ほしいものを訊いた。

三船:自分のアルバムのアートワークを作ったりするので、明治時代とかに出てくる布を被った大きいカメラをいつか使ってみたいなと思ってます。

山田:それは今もあるんですか?

渡辺:現行品もあると思いますよ。

三船:あるんですけど、やっぱりなかなかのお値段で……。

渡辺:あとね、フィルムが高い。だから失敗できない。

山田:それは持ち歩けるんですか?

三船:できます。意外とね、畳めるんですよ。三脚もかついで行って。いつか画家のようにどこかの風景をキャプチャーしてみたいです。

ROTH BART BARONの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルInstagramまで。

『RADIO DONUTS』のワンコーナー「DESIGN YOUR LIFE」では、ゲストのライフスタイルを構築しているルーティンを深掘りする。オンエアは毎週土曜日の9時10分頃から。

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