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オズワルド・伊藤俊介×吉岡里帆が対談。「妹・伊藤沙莉を天才だと思った瞬間」を明かす

オズワルド・伊藤俊介×吉岡里帆が対談。「妹・伊藤沙莉を天才だと思った瞬間」を明かす

オズワルド・伊藤俊介が、J-WAVEで吉岡里帆と対談。伊藤がお笑いに興味を持ったきっかけや、自身のライフスタイルについて語った。

伊藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『UR LIFESTYLE COLLEGE』(ナビゲーター:吉岡里帆)。10月23日(日)のオンエア内容をテキストで紹介する。

テレビでオズワルドを見たときの印象は?

伊藤俊介は2014年11月に畠中 悠さんとオズワルドを結成。2019年と2020年『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)ではファイナリスト入りし、2021年には準グランプリを獲得した。初対面の2人だが、吉岡は伊藤の妹・伊藤沙莉と共演した経験があるという。

吉岡:私がデビューしてすぐぐらいのときに共演させていただいています。妹さんのほうが年齢は下なんですけど、業界的には先輩で。

伊藤:そうなんですよね。あいつ、ジョイマンさんと同期なんでね。なかなかの芸歴なんですよ。

吉岡:(笑)。沙莉が小学生のときに出演していた『女王の教室』(日本テレビ系)を観ていた世代で、そのドラマが大好きでした。共演できて嬉しかったし、当時の思い出とかも色濃く残っています。そのときは「お兄ちゃんが芸人をしている」って話を一切聞いていませんでした。

伊藤:俺が「言うな」って言ってたんです。恥ずかしいから。

吉岡:そうだったんですね。

吉岡がオズワルドを観たのはテレビで、「間(ま)」に驚いたそう。

伊藤:ありがとうございます。そのとき面白いなって思ってくれたってことですか?

吉岡:めっちゃ面白かったです。

伊藤:思ったら、ツイートしないとダメよ。

吉岡:そうですよね(笑)。強烈に覚えていますよ。

伊藤:あいみょんも、観に行ったときに沙莉へ「お兄ちゃんすっごく面白かった」ってDMを送ってくれたらしいんですよ。DMじゃあ意味ないもん。

吉岡:個人的に(笑)。

伊藤:表にどんどん出さないと。お願いします。

賞金で劇場に喫煙所を作ったものの…

初対面ということもあり、出身地や幼少期の話で盛り上がった2人。好きな飲食店の話題になった際に、伊藤が飲食店を選ぶ基準は「たばこが吸える店」がマストだと挙げた。

伊藤:たばこが吸えないと話になんないんですよ。

吉岡:ヘビースモーカーらしいですね。

伊藤:ヘビースモーカーなので、うまいもん全然食っていないです。

吉岡:ほしくならないってことですか?

伊藤:食べたいんですけど……。

吉岡:あっ、店が喫煙できない?

伊藤:はい。基本的にたばこが吸えないから選択肢にないんですよ。話になんないんです。

吉岡:とにかく吸える場所を(笑)?

伊藤:そう。たばこを三島由紀夫ぐらい吸うから。

吉岡:(笑)。

たばこへの愛を熱く語る伊藤だが、とうとう出演している劇場に喫煙所を作ってしまったという。

伊藤:『ABCお笑いグランプリ』(朝日放送テレビ)っていう関西の番組があるじゃないですか。あれで優勝させてもらって、賞金で喫煙所を作ったんですよ。1年かけてこのあいだ設立したんですけど、150万円かかりました。

吉岡:へええ! それはいろんな人に貢献されましたね。

伊藤:本当に。劇場に喫煙所がなかったので、男性用トイレの小便器をぶち壊して、そこのスペースに喫煙所を作りました。テープカットまでやりましたよ。

吉岡:すごい(笑)。本格的ですね。

伊藤:で、設立した2日後に客席からたばこ臭いっていうクレームが入って、今は閉鎖になっていますよ。

吉岡:その話、初めて聞きました。

伊藤:喫煙所を作った英雄から、今は小便器を壊した罪人として追いかけ回されていますよ。

伊藤沙莉との共演は「楽しかった」

吉岡は伊藤に「お笑いの世界に興味を持ったきっかけは?」と問いかけた。

伊藤:やっぱり、入口はダウンタウンさんとかじゃないですかね。『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)とか。

吉岡:『ごっつええ感じ』って、本当に面白いですよね! 何のネタがお好きですか?

伊藤:何だろうなあ。子どもの頃は「MR. BATER(ミスター・ベーター)」が好きでしたね。

吉岡:最高ですよね。

伊藤:あとは「産ませてよ」とか。半魚人のやつ。やっぱり、みんな観てるんだ。

吉岡:好き過ぎて、めっちゃ観てます。

伊藤:俺らは芸歴で言ったら11年目なんですけど、今の1年目2年目の芸人でも観たことがない子って全然いるんですよ。

吉岡:ショックですね。

伊藤:そう。今ってコント番組もあんまないっすもんね。

吉岡:そうですよね。我々が小学生ぐらいのときってコント番組が多くなかったですか?

伊藤:『はねるのトびら』(フジテレビ系)とかね。

吉岡:大好きで観ていました。

伊藤:ああいうのに出たかったんですけどね(笑)。どう考えてもああいうのに呼ばれないだろうなって思いますよ。

吉岡:(笑)。オズワルドは、漫才のイメージがすごく強いです。

伊藤:たしかに。コントって1年に1回ぐらいしかやんないですね。単独ライブで2本ぐらいやる感じです。それこそ、沙莉も1回出てもらったことがあります。

吉岡:ヤバいですね、その共演。

伊藤:めちゃくちゃ楽しかったですよ。首輪を付けていて、嘘をつくと首輪が光るんです。地下でずっと育っていて、本物の東京を見てみたいから、最後のシーンで地上に出るんですよ。沙莉が地上の東京を見て「綺麗」って言って、首輪が光って終わるみたいなやつでした。

吉岡:めっちゃいいですね(笑)。

伊藤:「綺麗」って言った沙莉の顔を横で見ていたんですけど、「なるほど。こいつは天才なんだな」と思いましたよ(笑)。

吉岡:情景を想像したんですけど、「映画にしちゃおう!」って気持ちになりますね。

M-1に挑み続ける理由

吉岡は、伊藤が相方・畠中との出会いについて語っていたインタビューを目にしたと切り出した。伊藤が畠中をコンビの相方に選んだポイントは、どんなところにあったのだろう?

吉岡:畠中さんにビビっと来たポイントはどこでしょう?

伊藤:もちろん面白いっていうのもあるんですけど、よくも悪くも「辞めなさそう」だなと感じました。俺らは4年ぐらい別々でやっていたんですけど、畠中は月1回ぐらいライブでめちゃくちゃスベっていたのに、ずっと楽しそうにしていたんです。「こいつが辞めるわけない」と思いました。どう考えたって笑っている場合じゃなかったんだから。やっぱり、辞めないっていうのが一番大事だなと思います。

吉岡:たしかに。

伊藤:めちゃくちゃ面白い人でも辞めちゃうんですよ。

吉岡:辞めていくのを見るのは苦しくないですか?

伊藤:苦しいです。そうなっちゃうと勝った気持ちにならないし。だから、辞めないっていうのが一番のポイントですね。

吉岡:畠中さんとコンビを組んで手ごたえを感じた瞬間は?

伊藤:オズワルドがデビューしたのって、1度なくなっていた『M-1グランプリ』が復活した年だったんですよ。前のコンビのときは賞レースで1回も1回戦に通ったことがなかったんですけど、組んですぐに3回戦ぐらいまでいったので「もしかしたら……」って気持ちはちょっとしましたね。その次の年は1回戦で落ちたんですけど。

吉岡:苦しい! 賞レースにずっと出続けるのって、スタミナと精神力が相当強くないとできない仕事なのでは?

伊藤:そうですね。特技があるわけでもないし、流行りそうな見た目もないし、漫才でいくしかないから、世に出る方法がそれしかなかったんですよね。

吉岡:一点集中って感じですよね。

伊藤:今は“執着心”だけで出てますよね。

吉岡:カッコいい。

伊藤:もう、カッコよくないのよ。

吉岡:そうですか!?

伊藤:本音を言うなら出たくないですもん。

吉岡:決勝に3年連続で出ているから、もう世間が(オズワルドを)面白いって思っていることはわかったじゃないですか。それでもまだ挑戦する理由とは?

伊藤:やっぱね、このままだとムカつくんですよ。

吉岡:絶対に優勝したいってことですね。

伊藤:テレビにたくさん出させてもらうとかお金を稼ぐとは別のところというか。出る必要はないかもしれないんですけど、M-1はやっぱり優勝したいんですよね。

吉岡:優勝するための方法というか、暗黙の了解みたいなものはあるんでしょうか?

伊藤:それをね、知っていたら優勝できていたんですよ。

吉岡:そりゃそうだ(笑)。毎回、すごいドラマがありますよね。

伊藤:そうですね。出る順番とかもね。

吉岡:あのくじって本当なんですか?

伊藤:俺らも最初の頃は思っていたんですけど、細工とかはされていないんですよね。だから、奇跡としか言いようがないです。

飲みに出るのが大好き

番組の後半では、伊藤のライフスタイルに迫ることに。伊藤が「快適に暮らすために心掛けていること」は「真っ直ぐに家に帰らないこと」だという。

伊藤:仕事が終わったら、1杯2杯飲んでから家に帰りますね。絶対に真っ直ぐ帰ったほうがいいんですけど、行っちゃうんですよね。誰かと喋るのが好きだし知らない人に興味があるんですよね。

吉岡:初めて話す人たちの「そういう風に思ってたんだ」っていうのを知るのって面白いですよね。

伊藤:そうそう。地方とか行くと優しい人に出会ったりもするじゃないですか。滋賀県の米原ってところで泊まったんですけど何もないから彦根までタクシーで行ったんですね。そこで25歳ぐらいの子がチーママをやっているお店で飲んだんですけど、3時ぐらいになったときに「どうやって帰るの」って聞かれたからタクシーで帰るって言ったんですよ。じゃあ「タクシーないで」って言われて。2時3時になったらタクシーがつかまらないんですよ。

吉岡:へええ!

伊藤:そうしたら(チーママの)妹に電話してくれて、10分後ぐらいに18歳の免許取って1週間の子が車で迎えに来てくれたんですよ。

吉岡:すご! そんなことが起きるんですね。

伊藤:その子にホテルへ送ってもらったんですけど、「東京に来たら遊ぼうぜ」って初めて自分から連絡先を教えました。こういうのってめっちゃ楽しいじゃないですか。

吉岡:私も東京だとあんまりワイワイガヤガヤ飲まない派なんですけど、地方に仕事で行くと地方のスナックとかバーとかに行くんですよ。「こんなこと起きる?」とか「そんな食べ物があるんだ」みたいなことが起こりますよね。

伊藤:そうそう。

頻繁に飲みに出る伊藤に対して、交際相手である蛙亭・イワクラはどう感じているのか、吉岡は気になるようだ。

吉岡:毎日飲みに行って遅いことを、イワクラさんに怒られたりしないんですか?

伊藤:ないですね。同業なので。

吉岡:そこらへんがわかるんですね。

伊藤:特に先輩に誘われたときは、間違いなく何も言わないですね。

吉岡:反対に、イワクラさんが遅いときも大丈夫?

伊藤:全然大丈夫。

吉岡:いい関係性!

伊藤:同業ってこんなにも楽なんだなって思いますよ。

『UR LIFESTYLE COLLEGE』では、心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える。オンエアは毎週日曜18時から。

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