俳優・岸井ゆきのが、本棚にあるおすすめの書籍について語り、人生に影響を与えた一節を紹介した。
岸井が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「DAIWA HOUSE MY BOOKSHELF」。10月2日(日)のオンエアをテキストで紹介。
玄理:本棚を見せてもらうと帯まで保管している方も多いんですけど、全部はぎ取っていますね(笑)。
岸井:別のところに保管しています。
玄理:すごい! 保管するのはなぜですか?
岸井:表紙のことも考えて本は作っているんだろうなと思って保管はしているんですけど、再び付け直すってことはたぶんない(笑)。
玄理:初めてのパターンだ(笑)。保管するってことはけっこう整理整頓が好きなのかな?
岸井:そうですね。整理しがちです。
岸井は、寺山修司の『スポーツ版裏町人生』(新評社)を面出ししている理由を語った。
岸井:12月16日(金)公開の映画『ケイコ 目を澄ませて』の撮影がオールアップした次の日に本屋さんに入って、パっと目に入って購入しました。『ケイコ 目を澄ませて』の主人公は耳の聴こえないボクサーの役なんですけど、この本もろうあ者のボクサーの話だったんですよ。
玄理:えっ。たまたま?
岸井:たまたまです。私は素敵な偶然を“運命”と呼ぶタイプではないんですけども、これはさすがに運命的だなと思ってすごく大事にしています。
玄理:今もボクシングを続けられているとお話をされていましたけども、長い付き合いになりそうですね。
岸井:去年からずっとこの本を推していて、本当に面白いです。ある男が独りぼっちで宇宙にいるところから始まり、たった1人で人類を救わなければいけないミッションを課されているんですね。「自分がどうして宇宙にいるのかわからない」という男の謎を、読者と一緒に解いていくという本です。男は1人で宇宙にいるのにすごく前向きで、喋り言葉のような形で物語が紡がれていくので映画的な本棚と思っています。
玄理:アンディ・ウィアーさんは日本で『オデッセイ』という名前で映画化された『火星の人』の作者でもあるんですね。宇宙系のお話をよく書かれるんでしょうか?
岸井:そうです。作者は宇宙飛行士になりたかった方なんですよ。
玄理:へええ!
「みんなが町で暮したり 一日あそんでゐるときに おまへはひとりであの石原の草を刈る そのさびしさでおまへは音をつくるのだ 多くの侮辱や窮乏の それらを噛んで歌ふのだ」
玄理:宮沢賢治が教師を辞める際に生徒に向けて書いた詩ということなんですけども、どうしてこの一説を選んだんですか?
岸井:8年ほど前に舞台をやっているときに、宮沢賢治の詩の一部を諳んじる役があったんですね。この仕事をして改めて『告別』の詩を読みました。「今ある力はみんなが持っているが、お前がちゃんとしていないんだったら俺はお前をもう見ない」っていう詩なんですよ。
玄理:厳しい。
岸井:すごく厳しくって私の元にも届いたし、宮沢賢治自身にも言っている言葉だなと思いました。才能というのは人に留まるものではなくどんどん流れていってしまうものだから、自分で繋ぎ止める努力をしなければいけないと私は解釈しました。ずっと思っているから仕事を続けていられるのかなと感じるぐらい、心に残った詩です。
玄理:作品が重なると経験値が増えるけども、アウトプットし続ける仕事だから、情熱を燃やし続けるのは努力が必要ですよね。なんとなくでできることではないなと私もすごく思っています。
玄理:ゲーム業界が舞台のドラマって新しいと思うんですけど、岸井さんはゲームをあまりやらないんですよね?
岸井:あまりやらないです(笑)。
玄理:ゆきのちゃんは玩具メーカーの跡継ぎの役だし、ゲームって各世代によって触れてきたものが違いますよね。いろんな世代がいろんな思いを持って観れるんじゃないかなと思います。ドラマの見どころはありますか?
岸井:言えないことがとっても多いんですけど、何かをクリエイトしていくってことがいろんな職業の方に重なる部分があるのかなと思うんですよね。作っていく姿を見せられるっていうのがすごくいいというか、ちょっと興奮しますね。
玄理:うんうん。玩具メーカーとゲーム業界の話がどう絡んでくるのかっていうのも見どころですよね。
2人はドラマの撮影現場のエピソードを語った。
岸井:現場楽しいですよね。
玄理:ずっと笑っているし、みんな若いのに健康にすごく気を遣っていますよね(笑)? みんながこんなに健康グッズを持ち寄っている現場はないと思う(笑)。
岸井:健康オタクばかり集まっていますよね(笑)。
玄理:「これいいよ」って言われて、低温の鶏むね肉調理機買っちゃったもん。山崎賢人君がおすすめしてくれたやつ(笑)。ストレッチポールを車に積んでいる人もいっぱいいますよね。
岸井:みんな持っていますね(笑)。
玄理:健康に気を遣いながら頑張っているということで。残りの撮影もあと1ヵ月ぐらいですよね。
岸井:スピーディーに現場が終わっていくのは寂しいですね。
玄理:本当に。岸井さん的に、ドラマをどんな人に見てほしいですか?
岸井:子どもから大人まで楽しめるお話だと思います。ゲームがどうやって作られているのかという裏側も見られますし、おもちゃやフィギュアがどう作られるのかという玩具の工房を映したシーンも1話からありますし、いろんな世代に観てほしいですね。
玄理:ゲーム業界って聞くと最先端な感じもするけども、日本の職人技術にも焦点を当てている部分があるので見どころはたくさんありますよね。
『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「DAIWA HOUSE MY BOOKSHELF」では、本棚からゲストのクリエイティヴを探る。オンエアは10時5分頃から。
岸井が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『ACROSS THE SKY』(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「DAIWA HOUSE MY BOOKSHELF」。10月2日(日)のオンエアをテキストで紹介。
偶然立ち寄った本屋で運命的な出会い
岸井ゆきのは2009年俳優デビュー後、ドラマや映画、舞台などで幅広く活動中だ。今回のオンエアでは、岸井ゆきのの本棚に注目。本棚の写真を見た玄理は、文庫本のカバーが外されていることに気付いた。10:05頃~
— ACROSS THE SKY (@acrossthesky813) October 2, 2022
DAIWA HOUSE MY BOOKSHELF
俳優の #岸井ゆきの さんが登場!
影響をうけた本の一節、
そこからみえるクリエイティブの原点とは…?#jwave #sky813 pic.twitter.com/jmlpBzac8t
玄理:本棚を見せてもらうと帯まで保管している方も多いんですけど、全部はぎ取っていますね(笑)。
岸井:別のところに保管しています。
玄理:すごい! 保管するのはなぜですか?
岸井:表紙のことも考えて本は作っているんだろうなと思って保管はしているんですけど、再び付け直すってことはたぶんない(笑)。
玄理:初めてのパターンだ(笑)。保管するってことはけっこう整理整頓が好きなのかな?
岸井:そうですね。整理しがちです。
岸井は、寺山修司の『スポーツ版裏町人生』(新評社)を面出ししている理由を語った。
岸井:12月16日(金)公開の映画『ケイコ 目を澄ませて』の撮影がオールアップした次の日に本屋さんに入って、パっと目に入って購入しました。『ケイコ 目を澄ませて』の主人公は耳の聴こえないボクサーの役なんですけど、この本もろうあ者のボクサーの話だったんですよ。
玄理:えっ。たまたま?
岸井:たまたまです。私は素敵な偶然を“運命”と呼ぶタイプではないんですけども、これはさすがに運命的だなと思ってすごく大事にしています。
玄理:今もボクシングを続けられているとお話をされていましたけども、長い付き合いになりそうですね。
本棚に残したいと思った本
本棚に残したいと思った本は、アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(早川書房)だという。岸井:去年からずっとこの本を推していて、本当に面白いです。ある男が独りぼっちで宇宙にいるところから始まり、たった1人で人類を救わなければいけないミッションを課されているんですね。「自分がどうして宇宙にいるのかわからない」という男の謎を、読者と一緒に解いていくという本です。男は1人で宇宙にいるのにすごく前向きで、喋り言葉のような形で物語が紡がれていくので映画的な本棚と思っています。
玄理:アンディ・ウィアーさんは日本で『オデッセイ』という名前で映画化された『火星の人』の作者でもあるんですね。宇宙系のお話をよく書かれるんでしょうか?
岸井:そうです。作者は宇宙飛行士になりたかった方なんですよ。
玄理:へええ!
才能は“繋ぎ止める努力”も必要
岸井は「人生に影響を与えた一節」として、宮沢賢治の『告別』を挙げた。「みんなが町で暮したり 一日あそんでゐるときに おまへはひとりであの石原の草を刈る そのさびしさでおまへは音をつくるのだ 多くの侮辱や窮乏の それらを噛んで歌ふのだ」
玄理:宮沢賢治が教師を辞める際に生徒に向けて書いた詩ということなんですけども、どうしてこの一説を選んだんですか?
岸井:8年ほど前に舞台をやっているときに、宮沢賢治の詩の一部を諳んじる役があったんですね。この仕事をして改めて『告別』の詩を読みました。「今ある力はみんなが持っているが、お前がちゃんとしていないんだったら俺はお前をもう見ない」っていう詩なんですよ。
玄理:厳しい。
岸井:すごく厳しくって私の元にも届いたし、宮沢賢治自身にも言っている言葉だなと思いました。才能というのは人に留まるものではなくどんどん流れていってしまうものだから、自分で繋ぎ止める努力をしなければいけないと私は解釈しました。ずっと思っているから仕事を続けていられるのかなと感じるぐらい、心に残った詩です。
玄理:作品が重なると経験値が増えるけども、アウトプットし続ける仕事だから、情熱を燃やし続けるのは努力が必要ですよね。なんとなくでできることではないなと私もすごく思っています。
出演ドラマの見どころを紹介
岸井と玄理は10月16日(日)より公開のドラマ『アトムの童』(TBS系)に出演。ドラマは若き天才ゲーム開発者が廃業寸前の老舗玩具メーカーとタッグを組み、ゲーム業界に立ち向かい成長していく物語だ。玄理:ゲーム業界が舞台のドラマって新しいと思うんですけど、岸井さんはゲームをあまりやらないんですよね?
岸井:あまりやらないです(笑)。
玄理:ゆきのちゃんは玩具メーカーの跡継ぎの役だし、ゲームって各世代によって触れてきたものが違いますよね。いろんな世代がいろんな思いを持って観れるんじゃないかなと思います。ドラマの見どころはありますか?
岸井:言えないことがとっても多いんですけど、何かをクリエイトしていくってことがいろんな職業の方に重なる部分があるのかなと思うんですよね。作っていく姿を見せられるっていうのがすごくいいというか、ちょっと興奮しますね。
玄理:うんうん。玩具メーカーとゲーム業界の話がどう絡んでくるのかっていうのも見どころですよね。
2人はドラマの撮影現場のエピソードを語った。
岸井:現場楽しいですよね。
玄理:ずっと笑っているし、みんな若いのに健康にすごく気を遣っていますよね(笑)? みんながこんなに健康グッズを持ち寄っている現場はないと思う(笑)。
岸井:健康オタクばかり集まっていますよね(笑)。
玄理:「これいいよ」って言われて、低温の鶏むね肉調理機買っちゃったもん。山崎賢人君がおすすめしてくれたやつ(笑)。ストレッチポールを車に積んでいる人もいっぱいいますよね。
岸井:みんな持っていますね(笑)。
玄理:健康に気を遣いながら頑張っているということで。残りの撮影もあと1ヵ月ぐらいですよね。
岸井:スピーディーに現場が終わっていくのは寂しいですね。
玄理:本当に。岸井さん的に、ドラマをどんな人に見てほしいですか?
岸井:子どもから大人まで楽しめるお話だと思います。ゲームがどうやって作られているのかという裏側も見られますし、おもちゃやフィギュアがどう作られるのかという玩具の工房を映したシーンも1話からありますし、いろんな世代に観てほしいですね。
玄理:ゲーム業界って聞くと最先端な感じもするけども、日本の職人技術にも焦点を当てている部分があるので見どころはたくさんありますよね。
『ACROSS THE SKY』のワンコーナー「DAIWA HOUSE MY BOOKSHELF」では、本棚からゲストのクリエイティヴを探る。オンエアは10時5分頃から。
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番組情報
- ACROSS THE SKY
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玄理