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宮本亞門、保護犬との暮らしは20年以上。沖縄で事情を知ったことがきっかけに

宮本亞門、保護犬との暮らしは20年以上。沖縄で事情を知ったことがきっかけに

演出家の宮本亞門が、一緒に暮らす愛犬とのエピソードを語った。

宮本が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『START LINE』(ナビゲーター:長谷川ミラ)のワンコーナー「LIVING WITH BUDDY」。ここでは9月16日(金)のオンエアをテキストで紹介する。

沖縄の保護センターから迎えた2代目ビートくん

長きにわたりミュージカルやストレートプレイ、オペラ、歌舞伎などジャンルを問わず幅広い作品を手がける宮本。2004年には東洋人初の演出家として、オンブロードウェイにて『太平洋序曲』を上演。トニー賞4部門にノミネートされた。

そんな宮本が、一緒に暮らす愛犬とのエピソードを語った。

宮本:私が今一緒に暮らしている愛犬は、12歳のビートくんです。沖縄の保護センターで週1回、捨てられた犬や保護された犬を数匹出していただけるのですが、そのときに出会いました。実はビートくんは2代目で、1代目ビートくんがいました。私が『BEAT』というタイトルの映画を監督で撮ったときに、林のなかに、口の周りに針金が巻かれ、その上にかごが乗せられ、さらに石が乗っかっていたところを撮影初日に発見してしまい、「この犬、死にかけてるよ、監督助けてあげて」ということで、監督椅子の横に結わえつけていたのが1代目です。そのビートくんと十数年一緒に暮らしており、亡くなったあと、あまりにも愛おしいビートくんだったので「いつかまた会いたい」と思って、あえて保護犬がいる場所に行って出会いました。
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長谷川:沖縄の保護犬センターから引き取った12歳の2代目ビートくん。ぬいぐるみのワンちゃんみたいです。1代目ビートくんのお話はあまりにもひどすぎてびっくりしました。

年間10匹以上もの捨て犬を見て決意

20年以上保護犬と暮らす宮本。なぜ保護犬を選択するのか、理由を語った。

宮本:沖縄に住んでいたとき、そこがよく犬が捨てられる場所だったんですね。自然があって海の横で、という景色のよい場所で、「ここら辺だったら捨ててもいい」と思われていたのかもしれませんが、犬が1年に10匹以上、深夜になると鳴き声が聞こえて、何かと思って見に行くと犬が捨てられていることが多々あって。こうやって人は自分の都合や状況によって犬を捨てていくんだと沖縄で知ってしまったのが最初です。僕も最初はペットショップとかで買うのかなと思っていたんですけど、調べていくうちに捨て犬が多いこと、そして海外では犬を飼うとき、ペットショップで軽く買えるものではなくて、本当に飼えるかどうかのチェックがだいぶ厳しい。命ですもんね。「命どぅ宝(沖縄方言:ぬちどぅたから)」。「命は宝」というのは人間だけではなくて犬もそうなんだと。もし犬を飼えるんだったら絶対保護犬と決めました。
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長谷川:命は宝。とても重い言葉。でも当たり前ですよね。

最後まで愛して大切にしたい

宮本にとって、ビートくんはどのような存在なのだろうか。

宮本:とにかく僕たち、愛し合っています(笑)。どんなふうに皆さんが解釈するかは別ですけど(笑)。いつも一緒にいたり語り合ったり、12歳なのであと何年生きられるかわからないけど、とにかく最後まで愛して大切にしていきたいなと思っています。

『START LINE』のワンコーナー「LIVING WITH BUDDY」では、ゲストが愛する家族である動物との暮らしを語る。オンエアは毎週金曜の18時50分頃から。

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