ネット上で話題を集めるシンガー・yamaが、自身の音楽のルーツや、ニューアルバムに収録された楽曲『Lost』で表現した自分らしさを明かした。
yamaが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。8月31日(水)、9月1日(木)のオンエア。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
yama:新曲『Lost』ですが、この曲は映画『線は、僕を描く』の挿入歌で、結構重要なシーンで流れています。『Lost』というタイトル通り、“喪失”をテーマにしている楽曲で、救いがあって励ますような世界観でもなく、ただ淡々と主人公の喪失している心情を訴えるような、世界観になっています。今回は言葉が重要な曲なので、より感情が伝わるようにひとつひとつのフレーズを大事に歌っています。
言葉が重要と言ったんですけど、曲の冒頭から<あの日から/全部が嫌になって>とトラウマになっている状況を歌っていて、サビに関しても自分は<心を閉ざしたままで息をしてる>存在で、<未来なんて/見えやしないよ>とも歌っていて。暗闇の中でもがき苦しんでいる状態がこの曲の主人公の心情なんだと思います。前を向きたくても向けない、その葛藤を表現できるように大事に作っていきました。
自分で思う自分らしさは、すごく難しいですね。客観的に自分の声を聞いたときに、声質的には息の成分が多くって。その息の成分を調節しながら声色を変えていくっていうのが自分の個性なのかなとも思うんですが。技術的な面は置いておいて、自分らしさを考えたときに、やっぱりこれまで歌ってきている楽曲で大事にしている部分は歌詞・言葉ですね。言葉のニュアンス・選び方が、特に自分らしさに繋がっているのかもと思います。
『Lost』という曲はこれまでの音楽人生にも共通するようなテーマでもあって、きっとみなさんもいろいろ悩んだり、何か大切なものを失くしてしまうこともあった人生だと思います。気軽に励ますことはできないけど、そういうものに寄り添えるような、ちょっと隣にいられるような気分で今回の曲を歌っているので、そういう部分を楽しんでいただけたらと思います。
yama:私のルーツの1曲に選んだのはm-floの『come again』です。学生時代によくボーカロイドを聴いていたのですが、ボーカロイドにもいろんなジャンルがあって。曲を探す“タグ機能”というのがあるんですが、検索していてたまたま見つけたのが、R&Bっぽい雰囲気の楽曲でかつ2ステップのリズムの曲。「2ステップのノリがかっこいいな」と思って、邦楽でそんな曲はあるのだろうかと調べている中で『come again』に出会いました。一聴惚れというか、衝撃を受けましたね。
今でも好きで、よく聴いているんですけど、それくらい鮮明に記憶に刻まれている曲です。元々、R&Bっぽいメロディアスな楽曲に惹かれることが多いんですけど、今回セカンドアルバムを作るにあたってどういう曲を作ろうかなと考えていたときに、やっぱり2ステップ好きだし、そういう曲を入れたいなと思って、1曲そんなリズムの曲を作ってみました。『come again』はそれくらい影響を受けた曲です。
楽曲で大事にしている部分は歌詞・言葉と語ったyama。とはいえ、もちろんサウンド面の構築にも妥協はない。そういった意味でも世代を超えて愛される名曲『come again』との出会いは大きかったようだ。
アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。
【yama 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
※記事初出時、本文に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(J-WAVE NEWS編集部)
yamaが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。8月31日(水)、9月1日(木)のオンエア。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。
歌で心がける「息の成分の調節」
2018年、YouTubeを中心にカバー楽曲をアップし始め、2020年4月に発表された初のオリジナル楽曲『春を告げる』がSNSで話題になったyama。2021年2月にリリースされた『麻痺』は「J-WAVE SONAR TRAX」にも選出された。アニメやドラマのタイアップ曲も多く、8月31日にリリースされたセカンドアルバム『Versus the night』は、全13曲収録だがそのうち6曲にタイアップがついている。今回はそんなニューアルバムに収録された『Lost』で表現した自分らしさについて聞いた。作詞作曲は百田留衣が担当した。yama:新曲『Lost』ですが、この曲は映画『線は、僕を描く』の挿入歌で、結構重要なシーンで流れています。『Lost』というタイトル通り、“喪失”をテーマにしている楽曲で、救いがあって励ますような世界観でもなく、ただ淡々と主人公の喪失している心情を訴えるような、世界観になっています。今回は言葉が重要な曲なので、より感情が伝わるようにひとつひとつのフレーズを大事に歌っています。
言葉が重要と言ったんですけど、曲の冒頭から<あの日から/全部が嫌になって>とトラウマになっている状況を歌っていて、サビに関しても自分は<心を閉ざしたままで息をしてる>存在で、<未来なんて/見えやしないよ>とも歌っていて。暗闇の中でもがき苦しんでいる状態がこの曲の主人公の心情なんだと思います。前を向きたくても向けない、その葛藤を表現できるように大事に作っていきました。
自分で思う自分らしさは、すごく難しいですね。客観的に自分の声を聞いたときに、声質的には息の成分が多くって。その息の成分を調節しながら声色を変えていくっていうのが自分の個性なのかなとも思うんですが。技術的な面は置いておいて、自分らしさを考えたときに、やっぱりこれまで歌ってきている楽曲で大事にしている部分は歌詞・言葉ですね。言葉のニュアンス・選び方が、特に自分らしさに繋がっているのかもと思います。
『Lost』という曲はこれまでの音楽人生にも共通するようなテーマでもあって、きっとみなさんもいろいろ悩んだり、何か大切なものを失くしてしまうこともあった人生だと思います。気軽に励ますことはできないけど、そういうものに寄り添えるような、ちょっと隣にいられるような気分で今回の曲を歌っているので、そういう部分を楽しんでいただけたらと思います。
m-flo『come again』に“一聴惚れ”
Z世代から人気の高いyama。そんな自身のルーツの1曲とは?yama:私のルーツの1曲に選んだのはm-floの『come again』です。学生時代によくボーカロイドを聴いていたのですが、ボーカロイドにもいろんなジャンルがあって。曲を探す“タグ機能”というのがあるんですが、検索していてたまたま見つけたのが、R&Bっぽい雰囲気の楽曲でかつ2ステップのリズムの曲。「2ステップのノリがかっこいいな」と思って、邦楽でそんな曲はあるのだろうかと調べている中で『come again』に出会いました。一聴惚れというか、衝撃を受けましたね。
今でも好きで、よく聴いているんですけど、それくらい鮮明に記憶に刻まれている曲です。元々、R&Bっぽいメロディアスな楽曲に惹かれることが多いんですけど、今回セカンドアルバムを作るにあたってどういう曲を作ろうかなと考えていたときに、やっぱり2ステップ好きだし、そういう曲を入れたいなと思って、1曲そんなリズムの曲を作ってみました。『come again』はそれくらい影響を受けた曲です。
楽曲で大事にしている部分は歌詞・言葉と語ったyama。とはいえ、もちろんサウンド面の構築にも妥協はない。そういった意味でも世代を超えて愛される名曲『come again』との出会いは大きかったようだ。
【yama 出演回のトークを聞く】
・Apple Podcastで聞く
前編/後編
・Spotifyで聞く
前編/後編
・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/
(構成=中山洋平)
※記事初出時、本文に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(J-WAVE NEWS編集部)
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