Da-iCEのリーダーでパフォーマーの工藤大輝が、音楽ルーツや影響を受けたアーティスト、バンドを引き連れてのツアーについて語った。
工藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは8月19日(金)。
クリス:え、静岡まで行くの?
工藤:そうです(笑)。友だちと新幹線に乗って行って。
クリス:なんで? サウナって東京にたくさんあるじゃん。
工藤:静岡に、すごく有名な「しきじ」っていうサウナがありまして。天然水をくみ上げている水風呂がいいと言われている、結構サウナーの中では、日本で有名なサウナはどこですかっていうとここを言うくらいで。
クリス:サウナの聖地みたいなところですね。
工藤:まさに聖地って言われていますね。その帰りに静岡駅近辺の居酒屋さんに行って飲んで帰るっていうのが定番だったんですけど、そこにこのながらみがあって、最初何だろうって思って頼んでみたらすごくおいしかったので、今日はこれを食べたいなと。
工藤:いわゆるダンスボーカルスクールとか芸能養成所みたいなところに、部活代わりに通い始めたところから(音楽活動が始まりました)。
クリス:誰か憧れているアーティストはいたんですか?
工藤:そのときはただ純粋に漠然と歌って踊りたかったっていう気持ちだったんですけど。
クリス:それだと結構スポーツは上手なほうだったんですか。
工藤:中学の頃はバスケ部で一応キャプテンをやってました。でも高校に入ってバスケよりダンスと歌が好きになっちゃったんで。
そんな工藤が初めて買ったCDは宇多田ヒカルの『Automatic』だった。
工藤:中学生くらいのときで、これは8センチとマキシシングルの両方を持ってました。
クリス:たしか宇多田ヒカルのファーストアルバム『First Love』の売り上げは700万枚を突破したんですよね。ちょっと信じられない数字ですけど。
工藤:学校行ったら友だちがみんな持ってましたね。
クリス:宇多田ヒカルの爆発的な人気の秘密って何だったんですかね。
工藤:個人的に、R&Bと言っても日本の歌謡曲とR&Bが混ざった時期がいちばん好きだったというか、僕が多感な時期を通った時代だったので、そこかなって思ってて。今まで聴いたことないジャンルを歌われてるっていうところで、みんながカッコいいって言ってたのをすごく覚えてます。
クリス:そのとき、安室奈美恵さんとかMISIAさんも出てきた時期なのかな。
工藤:男性でもCHEMISTRYさんとか平井 堅さんとか、J-R&Bの方々が続々とリリースされてた時期なので、もろにそこに影響を受けた世代ですね。
工藤:アルバムの中に、スキットっていうんですかね、そういうのが入ってたり、コンセプトアルバムを学んだというか。曲だけじゃなくて、物語があるっていうのもありますし、「loves」っていうフィーチャリングみたいな概念もm-floさんが作ってきたイメージがあって。海外では普通でしたけど、日本でフィーチャリングの文化を作ってきたのはm-floさんの影響が大きいかなって。「今度は誰がフィーチャーされるんだろう」って楽しみにしていました。
クリス:今、m-floはレコード会社の先輩って感じですかね。
工藤:そうですね。ただ、全員とはお会いしたことはなくて。でも☆Taku (Takahashi)さんはお仕事でご一緒させていただいて、一緒に曲を作らせてもらったりとか、おうちに遊びに行かせてもらったりして。
クリス:あ、ほんと。どんなところに住んでるの?
工藤:制作部屋とおうちが一緒になってるような感じで、外でバーベキューしながら楽曲を作ったりとか、すごくシームレスな感じというか。
工藤はm-floのVERBALにファッションの影響を受けたと話を続ける。
工藤:上京して、クラブかどこかでVERBALさんに初めてお会いしたときに、号泣しましたね。ちょっと酔ってたのもあるんですけど。
クリス:そのときはデビューしてたんですか。
工藤:全然で、深夜にクラブで踊るダンサーをやりながら、アルバイトをしながら進路をどうしようかなって思ってた時期ですね。
クリス:そこでVERBALに会ったんですね。
工藤:「諦めないほうがいいよ」みたいな、すごくポジティブな言葉をいただいたので、それで感動して泣いちゃいました。
クリス:それは何年くらい前ですか。
工藤:15年くらい前ですかね。
クリス:それはVERBALがいたから話しかけたの。
工藤:話しかけましたね。VERBALさんだ、行かなきゃと思って。
クリス:RHYMESTERは日本のヒップホップの中で、大御所というか、先駆者的存在ですよね。
工藤:もともと高校時代からヒップホップはすごく流行っていたんですけど、当時はギャングスターラップ系にすごく壁を感じていて。海外の社会的なというか、あんまりボースティングしない人たちの音楽を聴いていて、RHYMESTERさんはジャズのバンドとコラボしたりとか、僕が好きなジャンルの方々と一緒に仕事をされているのを見て、ヒップホップってこういうのもあるんだ、カッコいいなって思った記憶がありますね。
クリス:RHYMESTERはライブとか観ると圧巻ですよね。
工藤:そうですね。ステージングの圧力がちょっと違いますよね。
クリス:存在感がハンパないですよね。
クリスから「今はどんな感じの曲を聴くのか」と問われた工藤は、「サブスクで新旧問わずチェックはしている」と言いつつ、ジェイコブ・コリアーの名をあげた。
工藤:11月に来日されるので、チケットを普通に買いまして。なので、今はジェイコブ・コリアーですかね(笑)。
クリス:僕は彼に1回インタビューをして、1人ライブも観たんです。彼は何でも弾けちゃうんですけど、ルーパーを使って、映像も多重にライブで収録していて、それを同期させてリアルで流すっていう、やってることがハンパないんですよね。いわゆる天才クラスのアーティストですよね。
工藤:そうですよね。海外ツアーでのライブの模様とかYouTubeに上がってますけど、それを見てても、お客さんにすごく難しいコード進行のレスポンスを歌わせたりとか、自分の今後のライブに活きそうなライブをされそうなので、ぜひ拝見したいなと思って。
クリス:Da-iCEも将来的には難しいコード進行で(笑)。
工藤:でも日本人はどうなんですかね(笑)。すごく難しいなって。
クリス:レコード大賞を獲って人生変わりました?
工藤:全然変わらないです(笑)。僕らとしてはなにも変わってないですし、ただただ次々とこれよりもヒットを出さなきゃっていうプレッシャーが増えてますけども、ちょっと会社の風向きが変わりましたね。
クリス:扱いが。
工藤:はい。もともと僕らはマネージャーが勝手に作ったグループで、オーディションとかで作られたグループでもなかったので、みんなの関心を引くまでにすごく時間がかかったんですけど、今回の1件でそれがより変わった感じはあります。
クリス:なるほど。大部屋から自分たちの楽屋があるみたいな。
工藤:まさにそんな感じですね(笑)。
Da-iCEは7月から全国アリーナツアー「Da-iCE ARENA TOUR 2022 -REVERSi-」を開催。8月21日に神奈川・ぴあアリーナMMでファイナルを迎えた。
工藤:Da-iCEのワンマンツアーとしては初めてバンドを引き連れてのツアーとなりましたので、ダンスボーカルとバンドサウンドの掛け合わせみたいなものをすごく計算して作りました。
クリス:バンドとやるのは違いました?
工藤:全然違いましたね。もちろん大変なところもありました。ダンスボーカルとしては「ここのスネアのこの音をとってるんですよ」みたいな。でもバンドだとその音色が変わっちゃうとか。そういうところのリハーサルの重ね方が難しかったなとは思いますけど、それをいい風に昇華できたと思います。
Da-iCEの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
工藤は8月26日(金)の同番組でも、引き続きゲストに登場。radioで9月2日まで楽しめる。
【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220826230000
また、番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。
工藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。オンエアは8月19日(金)。
新幹線で静岡のサウナに
この番組ではゲストが、ビールに合う“おみや”を紹介する。工藤は、ながらみ(ダンベイキサゴ)という貝を持参し、ビールとともに楽しんだ。 工藤:めちゃくちゃおいしいです、これ。あんまりなくて。九十九里か静岡くらいでしか見かけたことがないんです。静岡はよくサウナに入りに行っていて。クリス:え、静岡まで行くの?
工藤:そうです(笑)。友だちと新幹線に乗って行って。
クリス:なんで? サウナって東京にたくさんあるじゃん。
工藤:静岡に、すごく有名な「しきじ」っていうサウナがありまして。天然水をくみ上げている水風呂がいいと言われている、結構サウナーの中では、日本で有名なサウナはどこですかっていうとここを言うくらいで。
クリス:サウナの聖地みたいなところですね。
工藤:まさに聖地って言われていますね。その帰りに静岡駅近辺の居酒屋さんに行って飲んで帰るっていうのが定番だったんですけど、そこにこのながらみがあって、最初何だろうって思って頼んでみたらすごくおいしかったので、今日はこれを食べたいなと。
初めて買ったCDは宇多田ヒカル
北海道出身で、もともと音楽が好きだった工藤は、高校生の頃に本格的に音楽活動を始めたという。工藤:いわゆるダンスボーカルスクールとか芸能養成所みたいなところに、部活代わりに通い始めたところから(音楽活動が始まりました)。
クリス:誰か憧れているアーティストはいたんですか?
工藤:そのときはただ純粋に漠然と歌って踊りたかったっていう気持ちだったんですけど。
クリス:それだと結構スポーツは上手なほうだったんですか。
工藤:中学の頃はバスケ部で一応キャプテンをやってました。でも高校に入ってバスケよりダンスと歌が好きになっちゃったんで。
そんな工藤が初めて買ったCDは宇多田ヒカルの『Automatic』だった。
宇多田ヒカル – Automatic
クリス:たしか宇多田ヒカルのファーストアルバム『First Love』の売り上げは700万枚を突破したんですよね。ちょっと信じられない数字ですけど。
工藤:学校行ったら友だちがみんな持ってましたね。
クリス:宇多田ヒカルの爆発的な人気の秘密って何だったんですかね。
工藤:個人的に、R&Bと言っても日本の歌謡曲とR&Bが混ざった時期がいちばん好きだったというか、僕が多感な時期を通った時代だったので、そこかなって思ってて。今まで聴いたことないジャンルを歌われてるっていうところで、みんながカッコいいって言ってたのをすごく覚えてます。
クリス:そのとき、安室奈美恵さんとかMISIAさんも出てきた時期なのかな。
工藤:男性でもCHEMISTRYさんとか平井 堅さんとか、J-R&Bの方々が続々とリリースされてた時期なので、もろにそこに影響を受けた世代ですね。
m-floからの影響
工藤はm-floにも大きな影響を受けたと語る。工藤:アルバムの中に、スキットっていうんですかね、そういうのが入ってたり、コンセプトアルバムを学んだというか。曲だけじゃなくて、物語があるっていうのもありますし、「loves」っていうフィーチャリングみたいな概念もm-floさんが作ってきたイメージがあって。海外では普通でしたけど、日本でフィーチャリングの文化を作ってきたのはm-floさんの影響が大きいかなって。「今度は誰がフィーチャーされるんだろう」って楽しみにしていました。
クリス:今、m-floはレコード会社の先輩って感じですかね。
工藤:そうですね。ただ、全員とはお会いしたことはなくて。でも☆Taku (Takahashi)さんはお仕事でご一緒させていただいて、一緒に曲を作らせてもらったりとか、おうちに遊びに行かせてもらったりして。
クリス:あ、ほんと。どんなところに住んでるの?
工藤:制作部屋とおうちが一緒になってるような感じで、外でバーベキューしながら楽曲を作ったりとか、すごくシームレスな感じというか。
工藤はm-floのVERBALにファッションの影響を受けたと話を続ける。
工藤:上京して、クラブかどこかでVERBALさんに初めてお会いしたときに、号泣しましたね。ちょっと酔ってたのもあるんですけど。
クリス:そのときはデビューしてたんですか。
工藤:全然で、深夜にクラブで踊るダンサーをやりながら、アルバイトをしながら進路をどうしようかなって思ってた時期ですね。
クリス:そこでVERBALに会ったんですね。
工藤:「諦めないほうがいいよ」みたいな、すごくポジティブな言葉をいただいたので、それで感動して泣いちゃいました。
クリス:それは何年くらい前ですか。
工藤:15年くらい前ですかね。
クリス:それはVERBALがいたから話しかけたの。
工藤:話しかけましたね。VERBALさんだ、行かなきゃと思って。
歌詞の影響はRHYMESTERから
Da-iCEの作詞作曲も手掛ける工藤は、歌詞の観点でRHYMESTERにも大きな影響を受けたと明かし、すごく参考にしている部分があり、今の表現に生きているとコメントした。クリス:RHYMESTERは日本のヒップホップの中で、大御所というか、先駆者的存在ですよね。
工藤:もともと高校時代からヒップホップはすごく流行っていたんですけど、当時はギャングスターラップ系にすごく壁を感じていて。海外の社会的なというか、あんまりボースティングしない人たちの音楽を聴いていて、RHYMESTERさんはジャズのバンドとコラボしたりとか、僕が好きなジャンルの方々と一緒に仕事をされているのを見て、ヒップホップってこういうのもあるんだ、カッコいいなって思った記憶がありますね。
クリス:RHYMESTERはライブとか観ると圧巻ですよね。
工藤:そうですね。ステージングの圧力がちょっと違いますよね。
クリス:存在感がハンパないですよね。
クリスから「今はどんな感じの曲を聴くのか」と問われた工藤は、「サブスクで新旧問わずチェックはしている」と言いつつ、ジェイコブ・コリアーの名をあげた。
工藤:11月に来日されるので、チケットを普通に買いまして。なので、今はジェイコブ・コリアーですかね(笑)。
クリス:僕は彼に1回インタビューをして、1人ライブも観たんです。彼は何でも弾けちゃうんですけど、ルーパーを使って、映像も多重にライブで収録していて、それを同期させてリアルで流すっていう、やってることがハンパないんですよね。いわゆる天才クラスのアーティストですよね。
工藤:そうですよね。海外ツアーでのライブの模様とかYouTubeに上がってますけど、それを見てても、お客さんにすごく難しいコード進行のレスポンスを歌わせたりとか、自分の今後のライブに活きそうなライブをされそうなので、ぜひ拝見したいなと思って。
クリス:Da-iCEも将来的には難しいコード進行で(笑)。
工藤:でも日本人はどうなんですかね(笑)。すごく難しいなって。
レコード大賞を獲って人生変わった?
Da-iCEは2021年、『CITRUS』で第63回日本レコード大賞を受賞した。クリス:レコード大賞を獲って人生変わりました?
工藤:全然変わらないです(笑)。僕らとしてはなにも変わってないですし、ただただ次々とこれよりもヒットを出さなきゃっていうプレッシャーが増えてますけども、ちょっと会社の風向きが変わりましたね。
クリス:扱いが。
工藤:はい。もともと僕らはマネージャーが勝手に作ったグループで、オーディションとかで作られたグループでもなかったので、みんなの関心を引くまでにすごく時間がかかったんですけど、今回の1件でそれがより変わった感じはあります。
クリス:なるほど。大部屋から自分たちの楽屋があるみたいな。
工藤:まさにそんな感じですね(笑)。
Da-iCEは7月から全国アリーナツアー「Da-iCE ARENA TOUR 2022 -REVERSi-」を開催。8月21日に神奈川・ぴあアリーナMMでファイナルを迎えた。
工藤:Da-iCEのワンマンツアーとしては初めてバンドを引き連れてのツアーとなりましたので、ダンスボーカルとバンドサウンドの掛け合わせみたいなものをすごく計算して作りました。
クリス:バンドとやるのは違いました?
工藤:全然違いましたね。もちろん大変なところもありました。ダンスボーカルとしては「ここのスネアのこの音をとってるんですよ」みたいな。でもバンドだとその音色が変わっちゃうとか。そういうところのリハーサルの重ね方が難しかったなとは思いますけど、それをいい風に昇華できたと思います。
Da-iCEの最新情報は、公式サイトまたは、オフィシャルTwitterまで。
工藤は8月26日(金)の同番組でも、引き続きゲストに登場。radioで9月2日まで楽しめる。
【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20220826230000
また、番組の公式サイトに過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。
・過去ゲストのアーカイブページ
https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html
『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週金曜23時から。
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番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
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毎週金曜23:00-23:30
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クリス・ペプラー