音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
R-指定が考える「フリースタイルラップがうまい人の特徴」 m-floの☆Taku Takahashiも納得

R-指定が考える「フリースタイルラップがうまい人の特徴」 m-floの☆Taku Takahashiも納得

J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。“すごい"音楽をつくるクリエイターが“WOW"と思ういい音楽とは? 毎月1人のクリエイターがマンスリープレゼンターとして登場し、ゲストとトークを繰り広げる。

9月のマンスリープレゼンターはm-floの☆Taku Takahashi。最終回となる9月25日(金)のオンエアでは、Creepy NutsのR-指定がゲストに登場。歌詞の作り方や、新作アルバム『かつて天才だった俺たちへ』について語った。YouTubeで対談動画も公開中だ。

漫画や映画から面白い響きの言葉を学ぶ! あえて「メモらない」

これまで何度か顔を合わせた☆Taku TakahashiとR-指定だが、しっかりと話をするのは今回が初めてだという。まずはCreepy Nutsの音楽の変化についてトークを展開した。

☆Taku:Creepy Nutsは早い段階からもヒップホップの概念を全く無視したトラックを作っていたユニークなユニットですよね。
R-指定:もともと(DJ)松永の持っているトラックと俺の持っているラップの特性や得意なことが、当時も今も現行のUSでめちゃめちゃ流行っているとか最先端のもの、由緒正しきものと違って。初期の初期は「ヒップホップマナーとか最新のトレンドを意識して作らないといけないのかな」と思っていたんですけど、そんなことはなくて。「お互いの一番得意なやつをやってみようぜ」と試していったら、俺たちの味付けになったというか。

R-指定は10代の頃、主に日本語ラップを聴いてきたそうだ。

R-指定:そのなかでも「さんピンCAMP」に関わる人たちに影響を受けつつ、メジャーで活躍する、それこそm-floがコラボする「loves」の時代がドンピシャでよく聴いていたので、その頃に広く価値観をとれたと思います。

☆Taku TakahashiはR-指定について、「フリースタイルでも自分の曲でも、韻をがっちり踏むタイプ」と表現。「なんでこんなに難しい言葉を知っているの?」と思うことがよくあると言う。

R-指定:特に読書をするわけでもないんです。漫画を読んだり、映画を観たりすると、聞いたことのない面白い響きの言葉とかが出てきたりするじゃないですか。それを覚えることが多いですね。
☆Taku:それをメモるんですか?
R-指定:いや、メモらないといけないくらいの言葉は忘れちゃうんですよね。それをせずとも、「その言い回し何?」っていうくらい頭のなかに強烈に残っている言葉がある。自然と覚えているというか。
☆Taku:(m-floの)LISAも「いいメロディーはメモらなくても覚えている」って言ってる。
R-指定:すげえ。
☆Taku:たまに忘れてますけどね(笑)。
R-指定:(笑)。

フリースタイルラップが上手な人は…

歌詞を書くあたっては、思いついたフレーズを携帯電話のメモ機能に残しているそうだ。そのフレーズは、フリースタイルラップやラップバトルの現場で口に出す言葉とは種類が違っているとのこと。

R-指定:メモるものって曲に使おうと思っているフレーズだったりするんですけど、そこから文章としてどうしても繋がらないし、曲にするとグイグイきすぎるとか、固有名詞過ぎて急に雰囲気が台無しになる突拍子もない言葉とか、そういうものがバトルとかフリースタイルだとポロってこぼれ落ちちゃうことがあります。フリースタイルが上手な人って、引き出しを開け方が上手な人だと思うんですよね。
☆Taku:僕はラップの歌詞を書いている人のほうが、フリースタイルがうまくなると思っていて。
R-指定:おそらくフリースタイルだと、歌詞を書いている人はオチをつけられるんです。
☆Taku:なるほど!
R-指定:書いていたり引き出しを持っていたりする人は、ラップにちゃんとオチがあるタイプの人で、何も書かなくてもフリースタイルができる人は、オチはないけど気持ちいいグルービーさを持っていたりする。ずっとやり続けられたりするけど着地もしないと思います。書いていたり引き出しがあったりするほうが、バシンと終われる気がします。
☆Taku:ラップバトルのときに、「こいつはどっちのタイプかな」と考えてる?
R-指定:考えます、考えます。明らかにオチをつけられないタイプは、ラップバトルであまり振るわなくて、でもラップバトル好きが集まった地下格闘技的なイベントでその人がすごく目立つこともあります。他にも時間無制限のバトルはめちゃくちゃ強かったりしますね。

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毎回「コンプレックスのなかから前向きに」って書いてきた

Creepy Nutsは8月にニューアルバム『かつて天才だった俺たちへ』をリリースした。

☆Taku:Creepy Nutsは前の作品まで「こんな俺らだけど、上り詰めてやる!」みたいな感じの曲がすごく多く感じていました。でも今は、いい状況なのに、今回のアルバムはコンプレックスの塊に聴こえたんですよ。
R-指定:あはは(笑)。
☆Taku:自分に自信がないところを感じて。でも「そもそもCreepy Nutsに批判的な人たちっているの?」とか思ったけど。
R-指定:やっぱり、いますよ。
☆Taku:でも、昔から特殊なことをやってるじゃないですか。
R-指定:確かに、昔から当然批判的な人たちは出てくるだろうと思いつつやってるんですけど、やっぱり気になるし傷つくんですかね。

R-指定は同作について、「どこまでいってもコンプレックスはなくならないんだろうなと思うけど、自分のなかでは前向きに書いた」と語る。

R-指定:毎回、コンプレックスのなかから前向きに、っていうことを書いてきたんですけど、ヒップホップの持っているイズムって、例えば本来アメリカの人たちがやってきた差別をはねのけるとか、貧困から成り上がるとか、そういう気持ちを実生活に落とし込んで、コンプレックスとか他者とのラベルの貼り合いから抜け出すという、いわゆる自己肯定できるようになるまでの(過程ですよね)。
☆Taku:でも、今回のアルバムって自己否定が多いのよ。
R-指定:たぶん、自己肯定感が強くなったからこそ、前までよりもっと明確によりポジティブな出口にいく道筋があるから、その滑走路として自己否定的な歌詞が多いかもしれないですね。
☆Taku:自分をさらけ出したら勇気が出てきたってことでもあるのかな。
R-指定:そうですね。毎回そうなんですけど、自分のなかで「克服したことしか書けない」ってことがあるので、完全に乗り切ったからこそ、ちょっと前の自分に戻って今の自分に走っていくような歌詞が多かったりしますね。

深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』の10月のマンスリーナビゲーターは高橋 優が務める。放送は金曜日の24時30分から。

『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。

・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ
https://www.youtube.com/c/musicfun_jp

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