音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
 【「INSPIRE TOKYO」初日2ndステージレポ】Creepy Nuts、アジカン、KICK THE CAN CREW、レキシ出演

写真はASIAN KUNG-FU GENERATION

【「INSPIRE TOKYO」初日2ndステージレポ】Creepy Nuts、アジカン、KICK THE CAN CREW、レキシ出演

J-WAVEは、都市フェス「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO ~Best Music & Market」を9月17日(土)、18日(日)、19日(月・祝)で開催。場所は国立代々木競技場(第一体育館、第二体育館、外周エリア)。

ここでは、17日(土)の2ndステージの模様をテキストでお届けする。2ndステージの出演は、Creepy Nuts、ASIAN KUNG-FU GENERATION、KICK THE CAN CREW、レキシ。

(text by 小林千絵/Photo by Tsukasa Miyoshi <Showcase>)

【1stステージのレポートはコチラ】

9月17日(土)2nd STAGEレポート

<Creepy Nuts>
nuts2022_20220917_181527_R3A0862-220917-01.jpg
nuts2022_20220917_180208_R3A0055-220917-05.jpg
「何通りもの楽しみ方がある、このフェスも、俺たちのステージも」とR-指定が言った通り、「合法的トビ方ノススメ」では観客を合法的にトばせ、「のびしろ」では観客のクラップに乗せてメロディアスなフロウを聞かせたCreepy Nuts。しかし、この日の彼らは楽しませるだけでは終わらなかった。3日間にわたって出演者にヒップホップアーティストが多く並ぶこと、何よりこの日同じステージにKICK THE CAN CREWが出演することから、「DJ 松永のDJとしてのすごさ、私、R-指定のラッパーとしてのすごさを見せたい」とR-指定がまっすぐな想いを口に。そして披露されたのは、気迫の「生業」。そのすごさは、とても言葉で表せそうにない。観客の目と耳を釘付けにしていった。

SET LIST
01. 合法的トビ方ノススメ
02. よふかしのうた
03. 堕天
04. 2way nice guy
05. かつて天才だった俺たちへ
06. のびしろ
07. 生業

【Creepy Nutsのその他のライブ写真を見る】

<ASIAN KUNG-FU GENERATION>
akg2022_20220917_185403_70I0828-220917-05.jpg
ASIAN KUNG-FU GENERATIONは1曲目に、2004年リリースの「Re:Re:」をチョイスすると、さらに「リライト」「ソラニン」と惜しみなく初期キャリアの楽曲を届けていく。もちろん初期曲だけでなく「こういうイベントの素晴らしいところはジャンルを超えていろんな音楽が鳴らされること。そういうことを味わいながら自分らしく楽しんでいってください。みんな素晴らしいという思いを込めて」という後藤正文(Vo, Gt)の言葉に続いて最新アルバム『プラネットフォークス』収録曲「You To You」が演奏され、最新モードもしっかり見せていく。バンドの揺らぐことのない盤石なアンサンブルは、エバーグリーンな楽曲群をひときわ輝かせ、また楽曲の説得力を持って会場を埋め尽くした。

SET LIST
01. Re:Re:
02. リライト
03. ソラニン
04. You To You
05. 荒野を歩け
06. 君という花

【ASIAN KUNG-FU GENERATIONのその他のライブ写真を見る】

<KICK THE CAN CREW>
MAIN_kick_20220917_192431_72I1572-220917-02.jpg
「『はっきり言っとけ』とか言いますけど、言わないでください」と、彼ららしい言い回しでコロナ禍のライブのルールを説明したのはKICK THE CAN CREW。今だけの楽しみ方をしたいとの想いから“手での歌い方”も伝授するなど、誰も置いてかない姿勢はさすがだ。そんな彼らだったが、イベント名を見て「TOKYOをINSPIREさせるのってなかなか大変なことだよね」と一瞬弱気に。しかし“TOKYO”を“INSPIRE”するためにと闘志を燃やし、普段はイベントで新曲を披露することはあまりないという彼らが、この日のステージで最新アルバム収録曲「トライは無料」を初披露。3人の心意気とタイトルにもある<トライは無料>というリリック、KREVA、LITTLE 、MCU3人によるマイクリレーは、観客の心をINSPIREさせたことだろう。

SET LIST
01. 千%
02. 地球ブルース~337~
03. 住所
04. sayonara sayonara
05. トライは無料
06. アンバランス
07. マルシェ

【KICK THE CAN CREWのその他のライブ写真を見る】

<レキシ>
rekishi_20220917_200118_R3A3425-220917-07.jpg
ステージに走りこんできたレキシは、「代々木ー! 上がってんのー? 下がってんのー?」とKICK THE CAN CREWのラストナンバーを拝借しつつ「KMTR645」で一気にレキシのムードへ連れていく。MCでは光る仕様になったレキシグッズの稲穂の電源を一度消してみてほしいとファンに言い、直後に「点けて」と言い、一斉に点灯する様子を楽しむ。そしてレキシは気づく、これは<消して リライトして>だと。そして先ほど同じステージに立っていたASIAN KUNG-FU GENERATIONの「リライト」のカバーをしてみせてから、「狩りから稲作へ」へとなだれ込んだ。

そんな遊びを交えつつもラスト曲「きらきら武士」では、「そして……J-WAVEが好き」と最後にしっかり主催者への想いも伝えるところもさすがだ。最後にアンコールに応える形で「年貢 for you」で年貢を納め、イベントも納めたレキシであった。

SET LIST
01. KMTR645
02. ギガアイシテル
03. KATOKU
04. 狩りから稲作へ
05. きらきら武士
ENC. 年貢 for you

【レキシのその他のライブ写真を見る】

イベントタイトルにも冠された「INSPIRE」という単語、「インスピレーションを与える」「ひらめかせる」といった用途で使われることが多いが、「鼓舞・激励」といった意味も持つ。レキシは「INSPIREって何ですか? 何をインするの?」なんてとぼけていたけれど、上質なサウンドで“ASEだく”になるまで遊び倒す、それこそがレキシなりのINSPIREの方法だし、KICK THE CAN CREWが普段はなかなかやることのない試みにチャレンジしたのも彼らなりのINSPIREだ。各アーティストが真摯に音楽を届け、あるいは音楽で遊ぶ。この3日間は、そんなさまざまなINSPIREで溢れることだろう。

【開催概要】

「J-WAVE presents INSPIRE TOKYO ~Best Music & Market」 公式サイト:https://www.j-wave.co.jp/special/inspire2022/
開催日時:2022年9月17日(土)、9月18日(日)、9月19日(月・祝)
会場:国立代々木競技場 第一体育館、第二体育館、外周エリア

当日券の情報

当日券は各日午前10:30より、代々木第一体育館・原宿口で販売します。
金額や販売場所などの詳細は以下のページをご覧ください。
https://www.j-wave.co.jp/special/inspire2022/ticket.php#thatday

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン