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その場で2万人が熱狂!? 森崎ウィンが聞いた、ナオト・インティライミの行動力がスゴイ

その場で2万人が熱狂!? 森崎ウィンが聞いた、ナオト・インティライミの行動力がスゴイ

森崎ウィンがJ-WAVEで10月16日(土)、音楽活動やミュージカル出演時のエピソード、自身の夢について語った。

森崎が登場したのは、J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。10月のマンスリープレゼンターはナオト・インティライミが担当している。

ミャンマー語、日本語、英語を操るトリリンガル

ナオトは、森崎が楽曲『パレード - PARADE』で激しいダンスとともに歌う姿をある番組で観て衝撃を受けたと告白。その後、森崎が出演する映画『レディ・プレイヤー1』を観るなどして、さらに気になる存在になっていったそうだ。

MORISAKI WIN (森崎ウィン) /「パレード - PARADE」(Official Music Video)

映画『レディ・プレイヤー1』予告

ナオト:ミャンマー生まれなの?
森崎:森崎とついていますが、実はウィンが本名で100パーセントミャンマー人です。
ナオト:ミャンマー人ぽい顔なの?
森崎:向こうに行くと染まるといいますか、向こう行くと僕のマネージャーに「やっぱりウィンってミャンマー人だね」と言われます。
ナオト:向こうに馴染むんだ。こっちにきても馴染みまくってるよね。
森崎:同じアジアなんだなとすごく感じます。
ナオト:そうだね。もちろんミャンマー語も?
森崎:しゃべります。
ナオト:どっちもファーストランゲージ?
森崎:ミャンマー語がファーストランゲージで、日本に来て日本語がしゃべれるようになって、日本のほうが住んでいる時間が長いので、考えたり夢をみたりするときは日本語です。
ナオト:英語もペラペラだし。
森崎:英語はまだまだ勉強中ですけど。
ナオト:ミャンマーでも人気者?
森崎:すごくストレートな訊き方(笑)。ミャンマーでは本当に知らない人がいないぐらい知名度は高いです。というのも、ミャンマーから外国に出る機会があって、なおかつ外国で頑張る場所がある人って限られているので、そういう意味では国全体で応援してくださっている感覚ですね。

森崎、音楽で世界を巡るために質問。ナオトの経験に驚き

森崎は8月から9月にかけてミュージカル『ジェイミー』に出演し、ドラァグクイーンに憧れる主人公ジェイミー・ニュー役を演じた。活動が多岐にわたるからこそ、苦労もあると明かす。

ミュージカル『ジェイミー』2021 ダイジェスト映像

森崎:アーティストとしてまだ自分を探し始めたところでもあるので、そういう意味では「これがウィンだ」というのがあるっちゃあるんですけど、これからもどんどんそれを見つけていきたいという道を作っている最中。そのなかで役者として違う人物になって、そのあいだにそこに戻ってくると、また探すところからになったり。ただ、自分の音楽制作チームに会うと「帰ってきた感」はすごくあるので、ちゃんと自分の戻る場所になってきてはいるんです。

森崎はこの日、どうしてもナオトに訊きたかったことがあるという。

森崎:僕の夢のひとつでもあるアジアツアーをしたくて。僕はミャンマー出身だし、エンターテインメントに出会ったのは日本だし、両国ともアジア。自分のルーツはアジアなので。アジアツアーをしたい理由として、僕は音楽を生で届けたい。もちろんいまは自分の曲を全部自分で作っているわけじゃないから、まずは全部自分1人で弾き語りできるようにしたい。ギター1本持って、たとえばミャンマーの地方に行って音楽を届けて、そこでいろいろな活動ができたらいいな、というのが僕の夢なんです。ナオトさんも世界を回ったわけじゃないですか。そのとき何カ国ぐらいいったのか、どうやって初めてのところでコミュニケーションをとっていたのかを僕の夢のヒントにしたくて、ぜひ教えていただきたいなと。
ナオト:最初は、アメリカ、タイ、ケニア、ブラジルとかに1カ月ぐらいのバックパックの旅に行くのね。
森崎:1カ月!?
ナオト:そのあと長旅に行くんだけど、それは7カ月のつもりでうっかり1年半出っぱなし。ギターを持って香港、タイ、インド、トルコ、シリア、レバノン、ヨルダン、パレスチナ、イスラエル、エジプト、スペイン、ポルトガル、モロッコ、フランス、イギリス、アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、キューバ、ジャマイカ、メキシコ、ジパング、アメリカの28カ国。
森崎:うわあ! これ、どれだけいままで訊かれてきたか(笑)。
ナオト:久しぶりに言ったから噛まないか緊張感あったけど。これは自分の人生のなかで一番大きなアドベンチャーで、23歳から25歳のときだったんだけど。それからさらに3、4年前はアフリカ14カ国ぐらい回ったりとか、全部で約70カ国回ってきた。音楽が好きだし、表現をしていくのが好きだから。もうひとつの質問のコミュニケーションのとり方だけど、アコギの曲を弾けてあとサッカーもあるから、俺はこの2大コミュニケーションツールがすごく強いと思っていて。
森崎:なるほど。
ナオト:この2つさえあれば、すぐよ。知らない国や街に行ってそこでサッカーしてたら「入れて」っていってサッカーするじゃん。それでまた翌日に行って仲よくなったりするじゃん。あとは「どこで音楽を聴くのか」ってライブの場所に行って聴いたりセッションし始めたりして「ナオト、おまえまた明日も来いよ」って通い始めたら、気が付いたらそこでショーをやっているみたいなさ。バックパッカーだから「ただ飯、ただ飲みできるの? ありがてえ」って歌わせてもらったりとか。サッカーと音楽がつないでくれたコミュニケーションはすごく多いな。

急遽「歌いたい」と交渉。その結果2万人が…

ライブハウスにいきなり訪れて曲を歌い、そこから人間関係がつながっていくシチュエーションに憧れがあるという森崎に、ナオトはスケールの大きなエピソードを披露した。

ナオト:ブラジルのアマゾン川に面するサンタレンという街のテレビ局で何十周年かのイベントがあって、それに「出して、出して」って。でも「この人、誰?」みたいな。
森崎:それはわからないですよね(笑)。
ナオト:でもなんか交渉したら歌えるようになって。バンドに「Aマイナー、Dマイナー、Eマイナーセブン」って言ってセッションをはじめて、2万人ぐらいをわかせるみたいな。
森崎:やりたい!
ナオト:そんなのをやってきたよね、アフリカや南米でもね。そういうの楽しいじゃん。急にいきなり動き出すわけ。ただの旅人なのに、フェスで歌うことでいろいろな人とつながったり、現地バンドのメンバーの家を転々と居候させてもらったり。そこで言語も音楽も学べるし、そこでけっこうラテンの音楽を吸収したりとかさ。
森崎:すごいですね。
ナオト:それって音楽のなせる力というか。なにもなしで急に現地の人と仲よくなって泊めてもらうのはちょっと難しい。なくはないと思うけど。でも音楽をやって心が通じたら、その人の性格がわかるみたいなさ。
森崎:歌を歌っちゃえばちょっと人が出ますもんね。
ナオト:もれちゃうよね。

森崎は「音楽人としていろいろと積み上げたい。自分のなかにもっとストーリーを描きたい」と夢を語る。

ナオト:俺もウィンのうしろからついて回ろう。
森崎:「ナオトさんヤバいです、泊まるところないですよ」とか(笑)。
ナオト:「大丈夫だよウィン、ちょっとストリートやろう」って。
森崎:めっちゃいいですね! みんなの心を「癒せる」というのは一方的な言い方かもしれないんですけど、エンタメって絶対に必要だと思うんです。みんなのポッカリ空いた隙間を僕らが埋められたら、すごくおこがましい話なのかもしれないですけど、そこで自分ができることはエンタメだから、それを通してやりたいというか。ミャンマーの地方に行ったら子どもたちはサッカーが好きだから、ナオトさんを連れて行ってサッカーをやって、「ミャンマーの民謡でこういうのがあるんですよ」って僕がミャンマー語で歌って、「ナオトさんもなにかやって」みたいな。
ナオト:大好物よ! ミャンマーの民謡とか伝統音楽とか楽器とか習いたいもん。ついて行こう。いつか連れてって。
森崎:絶対も連れて行きます。
ナオト:楽しみ。逆に「こういう国に行きたい」って言って。俺が行ったことある国だったらアドバイスもできるし。時間が空いてたら行くわ、切り込み隊長で。

『WOW MUSIC』はJ-WAVEで土曜24時-25時。また、『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。

・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ
https://www.youtube.com/c/musicfun_jp

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