スガ シカオが「バブル時代の東京」を空想ドライブし、当時の曲をセレクトした。
スガがトークをしたのは、自身がナビゲーターを務めるJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。
6月27日(日)は、スガのソロドライブの様子を生放送でお届けした。
スガ:バブル時代って1986年から91年までって言われていて、俺はちょうど19、20歳ぐらいだから浪人していたんだよね。そのまま大学に行って卒業して入社するまでぐらいが大体バブル期だったんだけど、あんまりお金もなかったし、いい思いをしていないんだよね。本当に世の中は一体、どのくらいいい思いをしていたんだろう?ということを振り返ってみたくて、バブル時代の東京を選ばせていただきました。
そんなスガが唯一バブルを実感したのが就職活動で、かなりの売り手市場だった当時は会社訪問をするだけで交通費が出たため、ちょっとしたお小遣い稼ぎにもなったのだとか。さらに内定に関しての驚きのエピソードもあったそう。
スガ:就職情報誌というのが冗談のように山のように家に送られてくるわけ。俺の友だちなんか、就職情報誌の巻末に資料請求の各社のハガキがついていて、それを出したら内定の電話がきたって言ってたね(笑)。資料請求出しただけで内定ですか!?みたいな、それぐらいスゴかった。
また、当時は「内定拘束」というものがあり、内定が決まった学生がほかの会社に就職するのを防ぐため、ほかの会社の試験や面接のタイミングで内定者の学生を旅行に連れていくなどして「キープ」した企業も。スガは音楽レーベルへの就職は失敗してしまったものの、複数の会社からは内定をもらうことができたという。
スガ:結局4社、デザイン系が多かったかな? ショールームのデザインをしたりとかする会社が多かったんだけど。あとは制作会社みたいなやつにも受かって。各社いろいろ内定拘束をするためにいろいろしてきたんだけど、結局最終的になにで決めたかというと、受付の女の子がメチャクチャかわいかった会社があったのね。そこに吸い込まれるように就職しちゃった(笑)。ダメな人生だよね、本当にね。でも就職のときはそんな感じだったんだよね。
スガ: これは普通のバージョンでもよかったんだけど『extended club mix』というのが当時すごく好きでね。それをわざわざ探してきてもらってオンエアしております。
バブル期を知るリスナーからは、当時のさまざまなエピソードが寄せられた。
「私は50代のグラフィックデザイナーです。バブルの時代、某大手印刷会社をやっていた新聞の折りこみチラシがどうしても締切に間に合わないことがありました。深夜の12時に刷りあがったばかりのチラシを東京から長野の各新聞社の折りこみ店に、朝の4時までに届けなければいけません。上司と相談した結果、なんとバイク便100台を夜中の12時に大手印刷会社に集合させました」
「私は当時建物の建築会社に勤めていたので、なおさらバブルを感じました。営業が1億ぐらいの物件を受注して来たら、現場サイドから『おい、そんな細かいのいちいちとってくんじゃねーよ!』と怒られたり、ひとつの現場が終わると、その現場に関連した社員はグアムやハワイ。『お金を使わないと税金に消えるだけだからさ』なんて、いまでは信じられない金銭感覚で日本全体が動いていました」
「やっぱりトレンディドラマじゃないでしょうか。トレンディドラマでダブル浅野さん、石田純一さん、鈴木保奈美さん、よくテレビを観ていたな。あとはアッシーくんとか車で送り迎えさせてた。クリスマスイブは本命とヘリコプターで夜景を見てホテルですごして、その次の人とはイブイブであって、クリスマス当日は3番目の人と、という感じでした(世間の人は。私ではありません)」
スガ:みんな大学生とかでもヘリコプターに乗ってたよ、東京の夜景を見るためにね。そのあとホテルをクリスマスイブに予約してね。俺はクリスマスイブはカップルでホテルに泊まるものだと本当に思ってたもん。1回も泊まったことなかったけど。
続いて番組ではJane Childの『Don’t Wanna Fallin’ Love』をオンエアした。
スガ:いま聴くとJane Child格好いいですね。Jane ChildとかあとJanet Jacksonとかっていま聴いてもスゲーかっこいい。今回、曲を選ぶうえでいっぱい聴いて「これは絶対にかけよう」と思っていたんだけど、意外にいま聴くと「あれ? あのときあんなにかっこいいと思っていたのに、あんまりかっこよくないな」というのがけっこうあって。でもJane Childはいま聴いてもスゲーかっこいいですね。
MBUX:一般的には1986年から1991年までのバブル景気の時代を指します。この期間、日本の土地価格と不動産価格が急騰し、東京の山手線内側の土地価格でアメリカ全土が買えてしまうという算出結果となるほどでした。空前の好景気につられて富裕層だけでなく、一般人にまで株の投資などの財テクブームや海外旅行ブームがおこり、高級車やジュエリー、ハイブランド商品などの消費も高まります。象徴的な出来事としては、マンハッタンのランドマークであるロックフェラー・センターを日本企業が買収し、ニューヨーカーを驚かせ、ゴッホの名画『ひまわり』を日本企業が当時の史上最高額53億円で落札しています。カルチャー面ではテレビでトレンディドラマ人気が高まり、女性のファッションではワンレンボディコンが大流行。港区芝浦のウォーターフロントが流行スポットとなり、イタ飯がデートの定番ディナーとなりました。
スガ:アッシーくんとかメッシーくんとか、ミツグくんとかキープくんとかいろいろありましたね。俺はどれにも全然当てはまらなかったけどね。あとはカフェバーね。カフェバーが誕生したのは多分ちょうどこのころでしたね。それまではカフェバーという言葉はなかったんだよね。カフェとバーが別れていて、それが一緒になって日本全国で広がっていったという感じでね。高級ホテルのスウィートルームでパーティ、クルーザーを貸切った船上パーティなど、女の子のバースディパーティーとかをクルーザーでやってましたね。都内の繁華街では、一万円札をかざさないとタクシーが止まってくれない! これもそうだった。別にその一万円札をあげるわけじゃないんだけどね。
スガはリスナーから寄せられたバブル期のエピソードを紹介し、番組ではRick Astleyの『Never Gonna Give You Up』、Robbie Nevilの『C'est la Vie』、Cameoの『Word Up!』といった楽曲をオンエア。リスナーからは「この選曲をしたかったから、行き先を決めたんじゃないのかな?」「選曲からもバブル期のキラキラが伝わってくる」「今日のスガさん、若干チャラくないですか」といった声が寄せられた。
スガはBlack Boxの『Everybody Everybody』が流れると、現在とバブル期の音楽の違いについて解説した。
スガ:かっこいいな。サウンドはちょっと古いっちゃ古いですけどかっこいいですよね。いまの時代の音楽となにが違うかというと、トラックのドラムの作り方が全然違うんです。いまはどんどんドラムの音が小さくなっているというか、ビートの音が小さくなっているんです。80年、90年代はドラムやビートの音がメチャクチャデカいんだよね。デカかくて迫力があるビートの音が過激でアガるみたいな感じだったんだけど、だんだん小さくなっていって、いまはすごく小さいスネアだったりします。年代によっていろいろ音がどんどん変わっていきます。
その後、スガはMadonna『Vogue』、石井明美の『CHA-CHA-CHA』といった曲をセレクト。リスナーからは「今日のスガさんの選曲でプレイリスト作ろう」といった声が寄せられると、スガはプレイリスト名について「『バブルダンス』がいいんじゃない(笑)?」と提案した。最後は当時のファッションに関するエピソードを披露して番組を締めくくった。
スガ:俺、コムサ・デ・モードのスーツをお年玉貯めて買ったな、バイトもして。スゲー高かったけどそれを着て六本木に行くのが夢だった。着て行ったのは1回か2回しかなかったけどね。なんか怖くて入れないんだよね、ディスコとかってさ。服装チェックとかもあるし、なんかね。さあ『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』、ということですごい選曲、番組最大に曲をかけたんじゃないかと思います。バブル時代の東京を空想ドライブしてきました。ノンストップで曲がかかっていた感じがしちゃいましたけど、みなさんいかがだったでしょうか? ちょっとした旅気分を味わえたんじゃないかなと思います。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
スガがトークをしたのは、自身がナビゲーターを務めるJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。
6月27日(日)は、スガのソロドライブの様子を生放送でお届けした。
超売り手市場だった就職戦線
オープニングでスガはバブル期の当時を回想し、自身のエピソードを披露した。スガ:バブル時代って1986年から91年までって言われていて、俺はちょうど19、20歳ぐらいだから浪人していたんだよね。そのまま大学に行って卒業して入社するまでぐらいが大体バブル期だったんだけど、あんまりお金もなかったし、いい思いをしていないんだよね。本当に世の中は一体、どのくらいいい思いをしていたんだろう?ということを振り返ってみたくて、バブル時代の東京を選ばせていただきました。
そんなスガが唯一バブルを実感したのが就職活動で、かなりの売り手市場だった当時は会社訪問をするだけで交通費が出たため、ちょっとしたお小遣い稼ぎにもなったのだとか。さらに内定に関しての驚きのエピソードもあったそう。
スガ:就職情報誌というのが冗談のように山のように家に送られてくるわけ。俺の友だちなんか、就職情報誌の巻末に資料請求の各社のハガキがついていて、それを出したら内定の電話がきたって言ってたね(笑)。資料請求出しただけで内定ですか!?みたいな、それぐらいスゴかった。
また、当時は「内定拘束」というものがあり、内定が決まった学生がほかの会社に就職するのを防ぐため、ほかの会社の試験や面接のタイミングで内定者の学生を旅行に連れていくなどして「キープ」した企業も。スガは音楽レーベルへの就職は失敗してしまったものの、複数の会社からは内定をもらうことができたという。
スガ:結局4社、デザイン系が多かったかな? ショールームのデザインをしたりとかする会社が多かったんだけど。あとは制作会社みたいなやつにも受かって。各社いろいろ内定拘束をするためにいろいろしてきたんだけど、結局最終的になにで決めたかというと、受付の女の子がメチャクチャかわいかった会社があったのね。そこに吸い込まれるように就職しちゃった(笑)。ダメな人生だよね、本当にね。でも就職のときはそんな感じだったんだよね。
リスナーからのバブル体験談
スガはドライブの1曲目として「当時の雰囲気ブンブンのこの曲から」と、竹内まりやの『Plastic Love(extended club mix)』を選曲した。スガ: これは普通のバージョンでもよかったんだけど『extended club mix』というのが当時すごく好きでね。それをわざわざ探してきてもらってオンエアしております。
バブル期を知るリスナーからは、当時のさまざまなエピソードが寄せられた。
「私は50代のグラフィックデザイナーです。バブルの時代、某大手印刷会社をやっていた新聞の折りこみチラシがどうしても締切に間に合わないことがありました。深夜の12時に刷りあがったばかりのチラシを東京から長野の各新聞社の折りこみ店に、朝の4時までに届けなければいけません。上司と相談した結果、なんとバイク便100台を夜中の12時に大手印刷会社に集合させました」
「私は当時建物の建築会社に勤めていたので、なおさらバブルを感じました。営業が1億ぐらいの物件を受注して来たら、現場サイドから『おい、そんな細かいのいちいちとってくんじゃねーよ!』と怒られたり、ひとつの現場が終わると、その現場に関連した社員はグアムやハワイ。『お金を使わないと税金に消えるだけだからさ』なんて、いまでは信じられない金銭感覚で日本全体が動いていました」
「やっぱりトレンディドラマじゃないでしょうか。トレンディドラマでダブル浅野さん、石田純一さん、鈴木保奈美さん、よくテレビを観ていたな。あとはアッシーくんとか車で送り迎えさせてた。クリスマスイブは本命とヘリコプターで夜景を見てホテルですごして、その次の人とはイブイブであって、クリスマス当日は3番目の人と、という感じでした(世間の人は。私ではありません)」
スガ:みんな大学生とかでもヘリコプターに乗ってたよ、東京の夜景を見るためにね。そのあとホテルをクリスマスイブに予約してね。俺はクリスマスイブはカップルでホテルに泊まるものだと本当に思ってたもん。1回も泊まったことなかったけど。
続いて番組ではJane Childの『Don’t Wanna Fallin’ Love』をオンエアした。
スガ:いま聴くとJane Child格好いいですね。Jane ChildとかあとJanet Jacksonとかっていま聴いてもスゲーかっこいい。今回、曲を選ぶうえでいっぱい聴いて「これは絶対にかけよう」と思っていたんだけど、意外にいま聴くと「あれ? あのときあんなにかっこいいと思っていたのに、あんまりかっこよくないな」というのがけっこうあって。でもJane Childはいま聴いてもスゲーかっこいいですね。
日本が湧きに湧いたバブル時代
バブル期とは東京はどんな時代だったのか、スガは「Hi, Mercedes」と話しかけるだけで起動する対話型インフォテイメント・システム「MBUX」に尋ねた。MBUX:一般的には1986年から1991年までのバブル景気の時代を指します。この期間、日本の土地価格と不動産価格が急騰し、東京の山手線内側の土地価格でアメリカ全土が買えてしまうという算出結果となるほどでした。空前の好景気につられて富裕層だけでなく、一般人にまで株の投資などの財テクブームや海外旅行ブームがおこり、高級車やジュエリー、ハイブランド商品などの消費も高まります。象徴的な出来事としては、マンハッタンのランドマークであるロックフェラー・センターを日本企業が買収し、ニューヨーカーを驚かせ、ゴッホの名画『ひまわり』を日本企業が当時の史上最高額53億円で落札しています。カルチャー面ではテレビでトレンディドラマ人気が高まり、女性のファッションではワンレンボディコンが大流行。港区芝浦のウォーターフロントが流行スポットとなり、イタ飯がデートの定番ディナーとなりました。
スガ:アッシーくんとかメッシーくんとか、ミツグくんとかキープくんとかいろいろありましたね。俺はどれにも全然当てはまらなかったけどね。あとはカフェバーね。カフェバーが誕生したのは多分ちょうどこのころでしたね。それまではカフェバーという言葉はなかったんだよね。カフェとバーが別れていて、それが一緒になって日本全国で広がっていったという感じでね。高級ホテルのスウィートルームでパーティ、クルーザーを貸切った船上パーティなど、女の子のバースディパーティーとかをクルーザーでやってましたね。都内の繁華街では、一万円札をかざさないとタクシーが止まってくれない! これもそうだった。別にその一万円札をあげるわけじゃないんだけどね。
スガはリスナーから寄せられたバブル期のエピソードを紹介し、番組ではRick Astleyの『Never Gonna Give You Up』、Robbie Nevilの『C'est la Vie』、Cameoの『Word Up!』といった楽曲をオンエア。リスナーからは「この選曲をしたかったから、行き先を決めたんじゃないのかな?」「選曲からもバブル期のキラキラが伝わってくる」「今日のスガさん、若干チャラくないですか」といった声が寄せられた。
スガはBlack Boxの『Everybody Everybody』が流れると、現在とバブル期の音楽の違いについて解説した。
スガ:かっこいいな。サウンドはちょっと古いっちゃ古いですけどかっこいいですよね。いまの時代の音楽となにが違うかというと、トラックのドラムの作り方が全然違うんです。いまはどんどんドラムの音が小さくなっているというか、ビートの音が小さくなっているんです。80年、90年代はドラムやビートの音がメチャクチャデカいんだよね。デカかくて迫力があるビートの音が過激でアガるみたいな感じだったんだけど、だんだん小さくなっていって、いまはすごく小さいスネアだったりします。年代によっていろいろ音がどんどん変わっていきます。
その後、スガはMadonna『Vogue』、石井明美の『CHA-CHA-CHA』といった曲をセレクト。リスナーからは「今日のスガさんの選曲でプレイリスト作ろう」といった声が寄せられると、スガはプレイリスト名について「『バブルダンス』がいいんじゃない(笑)?」と提案した。最後は当時のファッションに関するエピソードを披露して番組を締めくくった。
スガ:俺、コムサ・デ・モードのスーツをお年玉貯めて買ったな、バイトもして。スゲー高かったけどそれを着て六本木に行くのが夢だった。着て行ったのは1回か2回しかなかったけどね。なんか怖くて入れないんだよね、ディスコとかってさ。服装チェックとかもあるし、なんかね。さあ『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』、ということですごい選曲、番組最大に曲をかけたんじゃないかと思います。バブル時代の東京を空想ドライブしてきました。ノンストップで曲がかかっていた感じがしちゃいましたけど、みなさんいかがだったでしょうか? ちょっとした旅気分を味わえたんじゃないかなと思います。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。
radikoで聴く
2021年7月4日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- Mercedes-Benz THE EXPERIENCE
-
毎週日曜21:00-21:54
-
スガシカオ